やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

2019年9月ツイートまとめ(その1)





































伊坂幸太郎『アイネクライネナハトムジーク』とその他の話

映画と原作と『ラブアクチュアリー


映画『アイネクライネナハトムジーク』がとても素晴らしく、これは原作も読みたいと思い、昨日買ってきて今日読み終えて今ブログ書いている。普段ものぐさなくせにこういうときだけ行動が早い。
映画の感想はこちら。
ese.hatenablog.com
小説の方は連作形式で、それぞれの話は少しずつリンクしてあるけど全部を絡めた構成ってほど密接ではないという関係性。
私は先に映画を見ているので、どうしても映画でも登場したセリフや映画と違う部分に目がいきがち。そのため素直な評価はできないし、見る・読むの順番のせいもあるけど、映画のまとめ方の上手さに感心しました。


そもそも、映画版の主役の一人である多部未華子さんが演じる紗季ちゃんなんか、ほぼ登場しません。出会うところまで。名前すら出ません。映画のクライマックスである「10年間付き合った彼女と結婚するのか」というエピソードはありません。
そうかー。
私は映画の感想の中で「何も起きないのに奇跡しか起きない」と書きましたが、こうやって原作と比べると、映画の方が明確に山(クライマックス)を用意しているのですね。まあ、1本の物語(それも恋愛映画)を作るならこういう工夫は必要ですよね。


原作(小説でもマンガでも)を映画に起こす場合、そのまま映像化したのでは2時間では全然足りないのでエピソードの取捨選択が必要になります。これが下手だと「あのエピソード削ったらあの行動の意味が分からなくなるだろ」「知らないキャラ出して物語り世界のテイスト変えるなよ」等になりますが、この辺もこの映画は上手かった。
連作のエピソードをいくつか捨ててメインの話のみにする。登場人物も絞って関係性を際立たす&分かりやすくする。時系列の整理で見ている側に余計なストレスを与えない。おいしいエピソードは違うキャラに当てて上手く利用する。


「この子がどなたの娘かご存じですか作戦」の改変は、前後のつながりも含めて素晴らしかったです。
●和人は「あんな平凡な父親みたいにはなりたくない」と思う平凡な高校生
●そんな父親にこの作戦で救われる
●暴力でない、スマートなやり方に感心する和人(顔には出さないが)
●その頃から物語上では美緒はバイトを始めたと言う
●後日偶然クレームオヤジに絡まれているアルバイト中の美緒に遭遇する和人
●ここでこの作戦を流用
●さらについでに告白
上手い!


あと、原作ではラウンドボーイがボードをへし折ることでウィンストン小野に激励をしていましたが、これは映画の木の枝の方が直接的に分かってよい。あの大観衆の中で見つけられるのかという問題もありますが、映画なんだからそこはカメラを向ければいいだけなので不自然さはない。
木の枝折る→「大丈夫」の手話。これだけで全部伝わるし、号泣メーン(©D.O)になっちゃう。


映画を見終わったときは「この感動は原作の面白さのせいで、映画の力ではないのではないか」と思いました。確かに、映像・動き・照明・アングル・美術といった「映画的快楽」は少ない作品です。それでも、原作を読んでみると取捨選択と改変の上手さが分かり、映画の力でこの感動が起きているんだということを再認識できました。


ついでに、『ラブアクチュアリー』の話。
『ラブアクチュアリー』は面白いよ、といろんな人から言われてきたのですが、恋愛映画に興味がなく(「愛している」とか見ていて恥ずかしい)、ずーっと見ないまま今に至っていました。
しかし同じような群像劇のラブストーリーである『アイネクライネナハトムジーク』を見た後で、この勢いのままレンタルして見たところ、面白かった!


登場人物多すぎ、エピソード多すぎ(アメリカに行くあいつの話いらないだろ)、登場人物関係しすぎ(そのくせ物語上意味のある関連はほぼない)、等少々の不満はありますが、こちらも善人だらけでハッピーなベクトルなので、見ていて楽しい。
私の心が汚れているから余計そう思うのかな。
また、全体的には明るくハッピーなトーンですが、失恋もあるし不倫疑惑もあるバランス感覚もいい。
ヒュー・グラントは優柔不断な英国首相が合ってるなー。ちょっと古い二枚目な感じもいい。
アラン・リックマンエマ・トンプソンの大人の夫婦関係!
キーラ・ナイトレイは輝きまくってる。アゴで何か切れそう。
ビル・ナイのあけすけやけっぱちなオヤジ!
コリン・ファースのもったいないほどのもっさりした感じ。
●キレなそうなリーアム・ニーソン


今なら恋愛映画も見れる気がする。でもやっぱりそれは一人じゃない方がいい。うーむ、難しい問題だ。


映画『アイネクライネナハトムジーク』 感想

何も起きないのに、奇跡しか起きない


映画『アイネクライネナハトムジーク』を見ました。公式サイト↓
gaga.ne.jp
伊坂幸太郎は好きで10冊以上は読んでいるし、映画化された作品も何作も見ました。でも最近はご無沙汰。今作もそこまで期待して見に行ったわけではありません。
そしたら、めっちゃ面白かった!!!


(以下、ネタバレあります)


あー、伊坂幸太郎ワールドだー。悪人は出てこない、善人しか出てこない。銃やナイフは出てこないし、不治の病もタイムスリップもない。特殊能力を持っている人はいないし、事件も起きない。
普通の人の普通の日常を描いているだけなのに、奇跡しか起きない。
あー、伊坂幸太郎ワールドだー。


人間関係や出来事がいろいろ絡み合っているのをご都合主義と見る人がいるかもしれません。でも、伊坂幸太郎を読んだことのある人なら、こういう「思いがけないつながり」は嬉しくなるばかりだと思うのです。
(ここのハードルでこの作品の評価は変わっちゃうかな)
私はずっと「うわー、伊坂幸太郎だー」と思いながら見ていました。展開もセリフ回しも、伊坂幸太郎。この作品の原作読んでないのに。
結果、何も起きない日常の場面でもずっと涙腺緩みっぱなしで、盛り上がる場面では噴水のように目から水が飛び出し、結果2時間のうち半分くらい泣いていた気がします。どうしたんだ、私。
噴水ポイント
交通誘導員の紗季ちゃんにシャンプーを持って走る佐藤
●10年後のタイトルマッチでピンチのときに木の枝をへし折る少年と「大丈夫」の手話をするウインストン小野
●ファミレスで父親譲りの「緩い脅し」をした後に「好きです」と言っちゃう和人
●その後、路上弾き語りを見ている和人に気づいてもらうために和人の周りを回る美緒


伊坂幸太郎は伏線と回収が上手い作家です。この作品でも「あのときのあれが!」という場面はいくつもあります。でも、私はこれは伏線だとは思っていません。
伏線って、「あのときAという行動をしたのは、Bのためだった」という、「Bの目的のためにする行動A」だと思っていて、本作ではそういう作為的な「伏線」はありません。勝手な勘違いとそのネタばらし、過去の言動と現在の呼応、あのセリフを敢えてまた言う意味、という形でいろいろ出てきます。


予告編や宣伝ポスターだと三浦春馬さんと多部未華子さんが主役のように見えますが、実際は群像劇です。それぞれに日常があり、その日常が奇跡を起こしていきます。
この作品の主題である「運命的な出会いがいいのか」「後から『あの出会いがよかった』と思えることが大事なのか」については、あまり興味はありません。この世界の奇跡に立ち会えただけで私はもう満足です。


特に大きなイベントもアクシデントも起きないので、カメラワークは素直。ただそのまま撮っている。ケレン味も劇的な演出もない。それでいい。この作品は、そのまま撮ってくれ。
これって、監督の意図的なものなのかしら。私は今泉監督作品をひとつも見たことないので監督の作家的特徴は知りません。あえてだったら「賛成です!」と握手したいです。
伊坂幸太郎作品は中村義洋監督がよく手がけますが、正直中村監督にはあまり期待していないので、本作の人選はよかったと思っています。


この作品は、役者の皆さんがとてもその役に合っていてとてもよかったです。
三浦春馬(佐藤)
イケメンですが、髪型を中途半端にすることにより「普通の人」になりました。もう、完全に普通。普通の佐藤さん。主人公なのに下の名前すらない!つまりは「誰でもない=見ている私」ってことです。
でも実際は長身でイケメンなので、無地のダサい服を着てもカッコいい。くそう、ポテンシャルめ。
ラストのバス停で顔をくしゃくしゃにして笑うシーンがとてもよかったのですが、こういう顔ならサカナクション山口一郎の方が上手いな、と変なことを思ってしまいました。
多部未華子(紗季)
多部ちゃんはいつだってサイコーに可愛い。最初の出会いのリクルートスーツに髪ひとつ結びに照れ笑いにエクボ。可愛いの役満だろ。
しかしそんな多部ちゃんももうお姉さん。本作では塾の事務?をやっていて女子高生の相談なんかに乗っちゃう。
この作品ではあまりキャラ(性格)が見えなくて残念。
矢本悠馬(織田一真
今日から俺は!』の谷川が、『ちはやふる』の肉まん君が、立派な二児の父親。本作では重要なサブキャラとして活躍。こういう「テキトーなようで芯はしっかり」な役はおいしいな。
森絵梨佳(織田由美)
私、彼女のことをまったく知らなかったのですが、めちゃ美しいですね。女性誌のモデル出身なんだろうなーと思いながら見ていました。10年前も10年後もどっちも美しくて可愛い。ずーっと見ていたかった。
恒松祐里(織田美緒)
散歩する侵略者』の女子高生、『凪待ち』の美波か。Wikipediaを見たら『ちはやふる』にも出ていたそうなので、あのときは矢本悠馬と同級生だったのか!
彼女が最初に登場する合唱コンクールの練習場面、彼女とその友達だけ飛び抜けて可愛いので、役者と一般人の差は歴然だなーと思いながら見ていました。私服のときのトレーナー・スウェット・お団子ヘア・サンダル・ちょい不機嫌な顔が「これぞ普通の女子高生!」って感じでとてもよかった。
萩原利久(久留米和人)
こちらは特別イケメンでないのがリアリティを増す。特別乱暴でもなく不良でもなく生徒会長でもなくイケてるグループでもない、普通だけどいい子、というちょうどいいポジションの役と顔。彼も『ちはやふる』出ていたのか!知らなかった。
「気にしてないぞ」と気にしているのがバレバレなのがとてもよい。ロッキーの真似のシーンは「ウインストン小野ー!」ではなく「美緒ー!」と吠えてほしかったな。
●成田瑛基(ウインストン小野)
演技が上手くないので実際のボクサーや格闘家を連れてきたのかと思ったら、俳優なのね。日本人初のヘビー級チャンピオンという条件なので体格だけでも探すの大変だよな。
「ジム職」という勘違い、勝ったら告白、「大丈夫」の手話と、彼にまつわるシーンはおいしいところだらけ。くすりと笑い、じんわりと感動し、目から水が噴出しました。
その他、おせっかいな姉はMEGUMIだなーだし、柳ユーレイが柳憂怜として俳優やっていることを初めて知ったし顔変わったなーと思ったし、貫地谷しほり原田泰造はお見事な「その人」だったし、皆さん素晴らしかったです。サンドウィッチマンだけが邪魔だった。サンドウィッチマンなんだもん。リング下でもサンドウィッチマンなんだもん。


素晴らしかったです。これ、カップルで見に行ったらみんな結婚しちゃうよ。私は一人で見に行ったけど…。


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映画『US』 感想

メタファーファースト


映画『US』を見ました。公式サイト↓
usmovie.jp
ゲット・アウト』のジョーダン・ピール監督の新作ですから、期待しかないですよ。そのためにはるばる遠出までして見に行ってきたのですが、感想は「がっかり」でした。


(以下、ネタバレあります)


最初にネタバレ結論書いちゃいますが、クローン人間の襲撃だったわけです。でもさー、そんなこと、なくね?
クローン自体はいいとして、地下で過ごしているのもいいとして、一斉蜂起もまあよしとしよう。でも、そんなうまいこと自分の本体に襲撃できる?お揃いのつなぎとかハサミとか、どうやって調達したの?手をつないでいる人は襲撃終わった組?これから?
クローンも、だいぶ前に計画は終わったのにジェイソンのような子供までクローンが存在するのはなぜ?
この辺がクライマックス以降に引っかかって乗り切れませんでした。


また、途中までは彼らのことは劇中の登場人物も見ている私たちもまったく分からないわけです。この「何だか分からん=何をすればいいのか(何をしたらクリア・ゴールになるのか)分からん」の時間が長くて、倒せば(殺せば)いいのか(そもそも殺して死ぬ相手なのか?ゾンビ的な相手なのか?)、逃げればいいのか、見ている私たちは何を期待して見るべきなのかが分からないのです。


結局主人公の家族はクローンたちを殺しまくるわけですが、子供の目の前で殺しまくるのです。子供も主体的に殺すのです。いくら緊急事態とはいえ、この辺の倫理観の破綻はずーっと違和感ありまくりでした。


ラストの「実は自分がクローンの側だった!」というどんでん返しは素晴らしかったし、それに伴う「だからああだったのか!」という伏線回収とそれぞれの意味づけは上手いなーと思いましたが、時既に遅し。そんなこと、起きないよ?の方が勝ってしまいました。
・クローンは教育を受けていないのでしゃべれない
・主人公アデレードは事件によりクローンと入れ替わったので、当初はしゃべれない。だから失語症と診断された
アデレードの影であるレッドは本来のアデレードであるためしゃべれるが、こちらは本当に失語症になってしまったため、かすれるようなしゃべり方しかできない
・この入れ替わりがこの事件の動機


もちろん、この作品がアメリカの現状を暗に描いているのも理解します。地下の人たちはアメリカで下層に位置する人たちのことなのでしょう。いるのに無視されている存在。
別荘を持つような富裕層たちはこういう存在から反撃を受ける日が来るかもしれない。
そういったメタファーを込めてこの作品を作ったのでしょう。タイトルの『US』は「私たち」であり「アメリカ」そのものなのだ。


はい、分かりますが、その前に実際の物語の方を面白く作ってくれ。面白い物語→実はこんなメタファーが、の順ですよ。メタファーのために物語を作るな。
というわけで、私はあまり乗れませんでした。残念。
あ、効果音はとてもよかった!ハサミがシャキーンと鳴る音とか。


ゲット・アウト』はめちゃ面白かったのにー!
ese.hatenablog.com


Us (Original Motion Picture Soundtrack)

Us (Original Motion Picture Soundtrack)

最近聴いた曲ひとこと感想(2019年9月)

サカナクション『834.194』

834.194

834.194

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サカナクション6年ぶりのアルバム。とはいえ、途中シングルは散発的に出していたのでそこまで久しぶり感はない。
私、そこまでサカナクション大ファンではないのですが、このアルバムはいい(これまでのアルバムもいいけど!)。2枚組だけどシングルてんこ盛りなので、キャッチーな曲が多い。もちろんサカナクションですからインストや変な曲も入っていますが。
あと、このアルバムが2枚組なのにすーっと聴けるのは、トーン&マナーが統一されているから。ミュージシャンにとって「らしい」「っぽい」というトレードマークや安心感は痛し痒しだと思いますが、今回のアルバムについてはとても「よい」方向に作用していると思います。
サカナクションはダンスバンドなので、踊らせてナンボ。そういう意味ではBPMやアレンジは近い方がいい。しかしそれは「同じような曲ばっかじゃん」という批判にも繋がる。それを、「いい曲(いいメロディ)」というシンプルかつベストな方法で回避。そしてアレンジは統一感を保つのに寄与している。
あとは、似ているようでリズムの刻み方は非常に細かく違っているし研究されている。だから何度聴いても気持ちいい。
つまり、「似ている」は「同じ」と違うし、「統一感」と「二番煎じ」は違うのだ。


夜の本気ダンス『Fetish』

Fetish

Fetish

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私、前作のアルバムのときに「ギターがよくなってる!」と書いていましたが、ギター変わったんですね。だからよくなったのか!
というわけで、今作も高値安定。今作ではドラムがまたよくなってる!スネアとハイハットでここまでできるのか。
「ギターロックで踊らせる」って、非常に難しいです。1曲2曲はできても、それを続けるのは難しい。単純にパターンが尽きてくるから。そうなってくるとポップスやバラードという手札を切るバンドも多いですが、それは「日和った」と「バラエティに富んだ」の両方の評価を生みます。個人的にはパターンも手札も多い方がいいと思っていますが、このバンドはそれをやらない。徹底的に「もっと踊らせる!」を追求しています。
それはもちろん素晴らしいことだし今作も素晴らしい出来ですが、アルバムを重ねるごとに「この曲はどのアルバムの曲か分からない」になっていく恐れもあります。THE BAWDIESみたいになるのももったいないなーと思うのですが、彼らの声やメロディを考えればこっちの方が正解なんだろうな。


ずっと真夜中でいいのに。『正しい偽りからの起床』『今は今で誓いは笑みで』

今は今で誓いは笑みで

今は今で誓いは笑みで

正しい偽りからの起床(通常盤)

正しい偽りからの起床(通常盤)

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どっちが曲名なのか分からないユニット名、顔を出さない売り方、そしてサウンド、どれも今っぽい!!
私、声優もボカロもニコ動もまったく通っていないので、基本的にこういう音楽は苦手です。音楽というか、こういう活動のやり方が。
でも、この音楽は才能が溢れている。
ゲスの極み乙女。っぽいアレンジとか、全員上手いのにグルーヴを生まないバンドサウンドとか、展開の多いメロディとか、細かい譜割りとか、どれも今っぽい。
でも、この音楽は才能が溢れている。
単純にメロディがいい。フックが多くてキャッチー。AメロもBメロもサビも全部いい。サビの後のメロディまで全部いい。これは時代性とか売り方とかの重箱の隅をつついても仕方ない。メロディは才能なのだ。
そして、ボーカルのACAねさんの声がめちゃめちゃいい。私は尾崎豊とかあいみょんとか少しざらつき成分のある声が好きでアニメ声・ロリ声は苦手なのですが、ACAねさんはかわいい声でありつつ切ない成分も含んでいてとてもよい。
なのにお顔を拝見できないなんて!この声は必ず可愛いはずなのに!見たいよー。ライブに行けば見れるのかな?


あいみょん『真夏の夜の匂いがする』

真夏の夜の匂いがする

真夏の夜の匂いがする

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現在覚醒中・確変中のあいみょん。いいのだ、才能がほとばしっているうちは出しておこう。
今回はちょっと毛色の違う変化球という評価の多いこの曲ですが、結局サビでグッドメロディを出しちゃう。もう何やってもあいみょんだし、何やっても名曲なんです。
個人的にはどうせいいメロディになっちゃうんだから、もっと変なコード進行・リズムで曲を作ってほしいなー。ある程度の枷があった方が「変ないい曲」になりそう。


菅田将暉『LOVE』

LOVE

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1stもよかったけど、2ndはもっとよい!
そもそも、彼の声がいい。上に書いた「ざらつき成分のある声」です。映画『何者』で歌声を聞いて「歌手もできるじゃん」と思っていたら、思ってた以上に歌手できてる!
私の聴きたい日本語ロックがここにある。尾崎豊浜田省吾のようなアコギで作ったコードとメロディがくっきりしている曲。トラックにメロディを乗せるのではなくコードとメロディに伴奏を付ける曲。
どの曲もいいけど、やっぱり米津玄師は群を抜いている。彼の「狙ったところをきちんと撃ち抜ける力」って何だろうな。怖い。


椎名林檎三毒史』

三毒史(通常盤)

三毒史(通常盤)

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何か、暗くて重くて聴きづらい。宮本浩次トータス松本もいい曲なのに、1曲目があんなだからトータルでヘビーな感じがしちゃう。
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なぜお経始まりなのか!
というわけで、あまりハマりませんでした。