読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

桑田佳祐・サザンオールスターズの歴史

桑田佳祐ソロの歴史


桑田さんのベストアルバムが出たので、本当はこれについて書こうと思っていたのですが、桑田さんのソロアルバムを聴き直していたらやっぱりとっても良いので、まずは桑田ソロの歴史について書きます。


桑田佳祐、そしてサザンオールスターズの歴史は、個人的には以下の3つに分けられると思っています。

第1期:才能ダダ漏れ学生バンド期
第2期:サウンドも追いついて来た黄金期
第3期:「国の宝」を受け入れた現在


歴史を追うと、このようになっています。
※ソロを太字にしてあります。
熱い胸さわぎ」(1978年)
「10ナンバーズ・カラット」(1979年)
タイニイ・バブルス」(1980年)
ステレオ太陽族」(1981年)
「NUDE MAN」(1982年)
「綺麗」(1983年)
「人気者で行こう」(1984年)
KAMAKURA」(1985年)
「KEISUKE KUWATA」(1988年)
「Southen All Stars」(1990年)
稲村ジェーン」(1990年)
世に万葉の花が咲くなり」(1992年)
孤独の太陽」(1994年)
「Young Love」(1996年)
「さくら」(1998年)
「ROCK AND ROLL HERO」(2002年)
キラーストリート」(2005年)
「桑田さんのお仕事 07/08 〜魅惑のAVマリアージュ〜」(2008年)
MUSICMAN」(2011年)

■第1期:才能ダダ漏れ学生バンド期
熱い胸さわぎ」~「人気者で行こう」まで歌詞は適当だし、メロディは素晴らしいのに構成が変で落ち着きがないし、演奏やアレンジは各パートが思いつきで弾いている感じ。

■第2期:サウンドも追いついて来た黄金期
KAMAKURA」~「Young Love」まで演奏技術も上がり、アレンジや構成もきちんと考えられているし、藤井丈司や小林武史などのバックアップによりサウンド全体のレベルが向上した。

■第3期:「国の宝」を受け入れた現在
シングル「TSUNAMI」(2000年)以降自身やバンドの存在が大きくなりすぎてしまったことを受け入れ、あまり無茶な曲はシングルでは出さなくなった時期。
(アルバム「さくら」が抜けているのは、この頃迷走期だからです)


それではいよいよ桑田さんソロの話。
①「KEISUKE KUWATA」
小林武史との出会いが一番大きいですね。サウンドが急にカッコよくなってる。ドラム・ベース等の音やリバーブの深さに時代を感じます(ザッツ80's!)。
1988年発売。桑田さんは32歳。まさにイケイケの時期ですな。
今回のベストアルバムにも収録されている「悲しい気持ち」なんかは、今聴いても「何ていい曲だ!」と叫びたくなります。コード進行はベタなのに、リズムと桑田さんのグルーヴで「メロディの芯を食っている」感じ。同じようなコード進行で同じように夏の曲の「波乗りジョニー」よりずっといい曲だと思うのですが、いかがでしょうか。
サザンといえば「英語のような日本語」ですが、初期は語感を重視するあまり、歌詞の意味はあまり重要ではなかったようです。それがこの頃から歌詞の内容も深くなり、「サウンドとしての歌詞」「言葉の意味としての歌詞」が両立するようになりました。


②「孤独の太陽
個人的にはソロNO.1作品です。
アコギがメインでサウンド自体もサザンとは異質な仕上がりになっています。
このアルバムは歌詞が良い。


③「ROCK AND ROLL HERO」
同年出たベストアルバム「TOP OF THE POPS」との対比上、ポップな曲は除かれ、ロックな曲がメインになっています。そのため、出たばかりはあまり好きではなかったのですが、最近また好きになってきました。いわゆるスルメアルバムですな。
「HOLD ON」など、日本語と英語のバランスが絶妙。グルーヴありすぎて、カラオケで歌えない。こんなバッチリ歌詞と演奏にはまらない。さすが。


④「桑田さんのお仕事 07/08 〜魅惑のAVマリアージュ〜」
これはあくまでDVDのおまけという位置づけですが、オリジナルアルバムのなりそこねと言ってもいいでしょう。
3枚のシングルとカップリングを集めればアルバム1枚分になりますが、それでは出す意味がない。でもシングルのままだととっちらかってしまう。そこで、1枚にまとめるけれどもあくまでDVDのおまけですよ、というエクスキューズがあったのでは、と推察しております。
明日晴れるかな」「ダーリン」は特に素晴らしい。王道中の王道ですが、それでもまた過去の名曲を上回るこんなレベルの曲を作ってくるなんて。だから桑田さんは国宝なんですよ。


⑤「MUSICMAN
前回も書いているとおり桑田佳祐「音楽寅さん」 感想 - やりやすいことから少しずつ、コード進行がなんだか変。わざと手癖に頼らない作り方したのかな?
でもそのせいであまり好きではありません。


以上で桑田さんソロのお話はおしまい。
次回は今回のベストアルバムの話を、過去のベストアルバムと合わせて書きます。