やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

「生きる悪知恵」西原理恵子 感想

サイバラ節一本通し


サイバラ先生の新刊です。
私は西原理恵子の本は「出てたら→買う」の自動設定になっているので、書店で見つけて即買いました。
新書はもともと「さっと読める」のが強みですが、この本はもっとささっと読めちゃいます。サイバラ先生の昔から言っていたことと寸分違わずビシビシと物申しているのが読んでいて気持ちいい。
サイバラ先生は「世間体」が無いのが強み。「世間がこう思っているから」「世間に顔向けできない」なんて気持ちがゼロなのがいいですね。
あとは「働く」ことに対する意識も強い。仕事がない不安、お金がない不安に突き動かされてここまで来た感じ。子どもが出来て落ち着くかと思いきや、子どもがいるからこそより働くのかな。
「仕事編」では手厳しいお答えが多いですね。その分「男と女編」では浮気や結婚についての回答がいわゆる「世間一般」と違って(ある意味)ステキ。


金言も続々。
使えない部下には「ネジだと思えば腹も立たない」、義親からの子作りのプレッシャーには「そのうち死ぬから放っておけ」、漫画家になりたい娘を心配する親には「才能を判断するのは世間様」、親とギクシャクしている人には「親子仲良くしてなくてヨシ」、ペットロス症候群に陥った人には「すぐに新しい猫を補給すべし」、などなど。


上記にもあるようにささっと読めちゃう本なので、立ち読みでも全部読めてしまうくらいの読みやすさですが、このように金言目白押しなので、ぜひ買って、書いてあることと自分の人生がシンクロした時に読み返すのがよいでしょう。世間を見ず、己を見る。もしくは子どものために動く・働く。


この本とは関係ない話。
サイバラ先生は「人生画力対決」を行っていますが、吉田戦車伊藤理佐の回のときに私は参加しました。初のロフトプラスワン
そして吉田戦車先生と握手することができたのです!わーい、羨ましいだろう。

生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント (文春新書 868)

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