映画「マトリックスリローデッド」　感想 - やりやすいことから少しずつ

「今さらだけど、王道をちゃんと観よう」シリーズその２

「マトリックス」の続編です。
ストーリーは難解で、私はよく理解できないまま流して観ていました。もしかしたら単純なことをわざと難しい言い回しをしているのかもしれない。
でも、アクションがとってもすごかったので満足。
前回も書いたように、私はアクション映画に「脚本の妙」「話の辻褄」なんて求めていません。ただただ「すごいアクション表現」があればそれでいいのです。
という意味で、大満足。以上感想終了。

さすがにこれだけだと短いので、場面ごとの感想（というかツッコミ）を。

■オープニングのアクションシーンがいきなり素晴らしい。
前作を踏襲しつつもそれを超えた映像。つかみはOKですね。

■ネオとトリニティー、やりたい盛りですな。
エレベーターでふたりっきりになった途端キスの嵐。そして盛り上がったところでエレベーターが開き、ザイオンの住民から陳情の嵐。「話を聞いてあげて、ネオ」「えっ、でも俺は…（早くヤリたいのに）」がいいシーンでした。

■ザイオンの住民世界や自治体のあり方など、何だかスターウォーズみたい。
きちんとしたコミュニティがあるのね。

■モーフィアスの演説のあと、祝祭のダンス。
ここの住民の服装なんかも含めて、何でアフリカっぽいの？

■でもやっぱりやりたい盛りの二人。
「ここは人が多すぎる」「こっちへ来て」。ようやくやれて大満足。途中予知を思い出して中折れしているけど。

■預言者に会う前の実力試しのシーン。
ここの殺陣は素晴らしかった。オープニングのエージェント達よりもスピードやしなやかさが全然違う。ネオの方がカッチカッチしていた感じ。

■広場でのスミス100人組手。
前作からスミスは「他人を自分にコピーする」という技を身につけています。しかし強さ自体はあまり変わっていないので、何人で挑んでもネオにやられてしまいます。それでもタフさだけが取り柄なので、どんどん人数を増やし、しつこくネオに挑みます。
なので、長すぎ。もうこのシーン分かったよ、次行って。と思いながら見ていました。
多分ネオも「もうー、いい加減にしろよな」とうんざりしながら戦っていたはず。そして最後はもう面倒くさくなって飛んで逃げます。
結局このシーン、ストーリーに何の関係もないー。
前作ラストでも飛んでいましたが、飛べちゃったらもう何でもアリじゃん。スーパーマンかドラゴンボールか。

■スミス、独立しましたね。

■預言者から「キー・メーカー」を紹介してもらうために会ったメロンビジアン。
いろいろ理屈っぽく哲学っぽいことを語っていましたが、よく分かりませんでした。唯一分かったのは好みの女に媚薬入りケーキを食べさせたことくらい。それにしても、ここで女が媚薬に感じる表現がデジタルCGで「蜜が溢れちゃう」だったのが笑った。

■そしてその奥さんからネオにキスの要望。
何このシーン。NTR趣味なの？この一連の流れいる？

■「キー・メーカー」って、「鍵を握る人物」ではなく、文字通り「鍵を作る人」なのか。
それにしてもこのおじさん、根性あるね。超人たちの戦いの中でも平然としているし。もっとびびった方がいいんじゃない？

■高速道路でのアクションシーンですが、ここは最高。
バイクで逆走していくシーンなど、「どうやって撮影したんだ」と思う場面だらけ。これぞアクション映画。大満足。

■高速道路での敵はTRFのDJ　KOOみたいな二人。
やられる直前に「霊的存在」になるという無敵技を持っています。これで物理的攻撃は効かないぜ。エージェントの「やられる直前に他人に乗り移る」のと同様、チート技過ぎませんか？

■ラスト、トリニティーが敵の弾丸を受け、それをネオが「救世主パワー」により弾丸摘出＆心臓再起動で治します。
「キン肉マン」のジェロニモか！と思いましたが、その後のトリニティーの「これでおあいこね」のセリフが良かった。前作ラストはネオがキスで復活しましたからね。
いいんです、辻褄とか理屈とかはいいんです。

■そしてオーラス。たった一人生き残ったのはベイン。
でも、映るのが一瞬過ぎて私には誰だか分かりませんでした。顔も逆向きだったし。後でウィキペディア見て理解しました。
そういえば、途中ベインがナイフで自分の手を傷つけたりネオに向けようとするのも分からなかったのですが、前半でスミスに乗り移られていたんですね。忘れてた。

以上で第２部終了。さて、怖いけど第３部を観よう。
ここまでは私は大満足ですよ。

「マトリックス」1作目の感想はこちら
マトリックス - やりやすいことから少しずつ