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やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

舞台「ふくすけ」を見てきました 感想

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見る方も体力いるよ


「ウェルカム・ニッポン」に続いて大人計画の舞台を見てきました。
今回は古田新太さんや大竹しのぶさん・多部未華子さんなど、外部の人間も多数起用。全く前情報無しで見に行ったのですが、情報量多すぎて頭が追いつかなくなりそうでした。というか、追いつきませんでした。群像劇でもあり、回想シーンもありなので、場面場面は面白く笑いながら理解しているつもりでも、お話全体としては今どうなっているんだっけ?どこへ向かっているんだっけ?と置いていかれそうになりました。


生まれてこない方が良かった場合、人はどう生きるか。
奇形児、風俗、いじめ、吃音、躁鬱、レズビアン、目暗、宗教、etc…。
どれもテレビはもちろん、映画でも題材にしにくい単語ばかり。だってオープニングから「ま○こ」連発だもんなぁ。


薬剤被害を出した製薬会社、精神を病んでしまった妻を探す吃音の夫、その彼を手伝うホテトル嬢と冴えないルポライター、その妻とともに歌舞伎町でのし上がっていく3姉妹、病院の警備員と盲目の妻、その病院に入院してくる奇形児。
それぞれの事情と思惑と愛情と憎悪が絡み合い、ラストへ収束してゆく。
ラスト近く、コズマ3姉妹とふくすけ陰陽会の対決と、真実を知ってしまった夫の行動で物語はクライマックス。そして人がどんどん死んてゆく…。


役者さんは皆さん素晴らしい。
大竹しのぶさん
もちろん何でも出来る方ですが、可愛い妻から告訴しまくりのおばさんまで、振り幅自由自在。
古田新太さん
こんなに痩せてたっけ?この舞台のために役作りとして痩せたのかな?いつものパワフルな役ではなく、妻に純愛の冴えないおじさん。オーラを消しての芝居ですが、その純愛ゆえにラストで爆発します。
多部未華子さん
あー可愛い。風俗嬢ですが、彼女自身の内面はあまり描かれなかったので、どんなキャラクターなのかは不確か。なので、演技が素晴らしかったかどうかはよく分からなかったです。でも可愛いからいい。可愛いは正義だ。声も通っていて良かったです。歌を聴いてみたい。
阿部サダヲさん
言わずもがな。奇形児ですが、チャーミングなのでグロくない。
■オクイシュージさん
私は初めて拝見したのですが、この舞台で彼が一番良かったです。ねじ曲がった愛情と、ダメさ加減。時々怒髪天の増子さんに見えてしまう時もありましたが。
平岩紙さん
紙ちゃんはこういう役いいですね。はかなく、強い女性。
小松和重さん
オカマもよく似合う。あれ、劇中では女性だったな。
その他書ききれないですが、皆さん非常に良かったです。


本筋とは直接関係ないのですが、途中「輪廻転生プレイ」の時、風俗嬢役の女性(多部ちゃんではない)が上半身裸になり、おっぱい丸出しになります。
「ウェルカム・ニッポン」の時の「紙ちゃんがいきなり女性のブルマを引きずり下ろしパンツ丸出しにする」なんかもそうですが、こういう視覚的なエロスが唐突に出てくると、頭が止まってしまいます。舞台のストーリーから離れて「おっぱいだ!」になってしまうのです。俺って奴は…。


途中休憩を挟んで2時間45分の長丁場。
演者さんたちはセリフも噛まず飛ばさず、すごいなあ。この舞台がロングランなので、慣れてきて体に染み付いてくる部分もあるでしょうが、そうなってくると逆に緊張感が薄れてしまいそう。こんな大変なことを、毎日高いテンションで、さらに日によっては1日2回もやるなんて本当に尊敬です。
見る方も体力使うような舞台なので、演者さんたちも日々お疲れでしょう。東京公演は終わりましたが、これから大阪公演も控えています。くれぐれもお体に気をつけて、大阪でもパワーを与えてきてください。


やっぱり舞台はいい。また次何か行きたいなあ。


<関係ない話>
当初、大人計画から送られてきたDMではこんな写真でした。てっきり古田新太親分と舎弟の阿部サダヲのお話かと思っていたのに。
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Bunkamuraシアターコクーン。初めて来ました。


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開演前の舞台。今回は中2階の横の席。思ったよりいい席でした。