やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

「主よ、永遠の休息を」誉田哲也 感想

可哀想すぎるので映像化希望しません


誉田さんの本は「ヒトリシズカ」に次ぐ2冊目。「ストロベリーナイト」「ジウ」などのメジャーどころはまだ読んでいません。ドラマも未見です。
今回は警察小説ではなく、通信社の記者が主人公。これだと組織として動かなくていい分フットワークは軽いですが、捜査としてできることは限られてきます。
そして彼を突き動かす動機も正義感ではなく、記者として「スクープを取りたい」という、ある種のスケベ心です。彼自身もそんなに熱血漢ではなく、軽いスタンスで記者を務めている感じですが、スクープに対する熱意はある。
それくらいの「おいしいネタ」だったのに、その事件は徐々に大きな闇を見せるようになり…、というお話です。


桐江と従姉妹の史奈が入れ違っているのは読んでいる途中で分かりますが、なぜ犯人の記憶と違っているのか、では史奈を殺したのは誰なのか、桐江と史奈がなぜ入れ違ったのかの部分ではぎょっとさせられます。
そしてラストの出来事も含め、誰もハッピーにならない。後味の悪い読後感でした。作品の出来が悪いというわけではなく。
湊かなえさんのお話も後味悪いですが、あれは登場人物の嫌な感情に当てられてこちらの気分も悪くなるものですが、こちらは事件そのものの痛ましさに加えて親としての感情、真実を知ってしまった本人の気持ち、そして残された人たちの気持ちなどがこちらを悲しくさせるのです。


それにしても、性犯罪は許されない。特に幼い子供に手を出す奴は。
こういうのは性癖なので、懲役を与えても治りません。だからこそ「金玉を取る」という私のマニフェストは支持されるべきだと思うのですが、いかがでしょうか。
とにかく誰でもいいから立候補させようとしている維新の会から声かからないかな。
僕が総理大臣になったら - やりやすいことから少しずつ


主よ、永遠の休息を

主よ、永遠の休息を

主よ、永遠の休息を (実業之日本社文庫)

主よ、永遠の休息を (実業之日本社文庫)