やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

ライムスター「R-10」 感想

去年の「R−20」に続いて、いつもの「キングオブステージ」とは一味違う、企画もののイベントです。
「R−20」はライムスターの曲を、ライムスターゆかりのアーチストがカバーする、というものでしたが、今回は宇多丸さんがやっているラジオ「タマフル」をステージに持ち込んで、そこでラジオとライブを交互に行う、というものでした。前回の「R−20」を体験していたので心構えはありましたが、やっぱり「変なイベント」でした。観ている私たちはどんなテンションで観ていればいいのか。しかもスタンディングで。


第2部への転換の間、スクリーンにはメジャーデビューしてから現在までのリリースCMが流され、時間を持て余すことなく待つことが出来ました。それにしても、「ウェルカムトゥマイルーム」ってシングルだったのね。冒険的だ。


で、第2部はNEWアルバム「POP LIFE」からの御披露目ライブ。
前日にYou Tubeで何曲か予習してきて良かった。曲はいいんだけど、アルバムタイトル通り「POP」に振りすぎじゃない?タイトル曲「POP LIFE」なんかサビで「腕を大きく左右に振る」という煽りがありました。さすがにそれはできなーい。なんだか意固地になって断固拒否してしまいました。


今回の新曲を聴いていて感じたこと。
(まだ細かいリリックは分からないのであくまで印象ですが)
今までは「元帰宅部」「メンタリティ男子高生以下」「もてないひがみ」といった「抑圧されたリビドー」のようなものが原動力となって曲を生みだしてきた感じがありますが、最近はメジャーな仕事も増え、しかもきちんと評価もされ、その辺の「鬱屈感」が無くなってきたように思います。なので、このような「肯定感」に溢れた曲が増えてきているのかな、と。
しかし、ちょっとど真ん中に行き過ぎてはいませんか。あくまで体制側にいながらも批評性は持ち合わせて表現をしていくべきじゃないのか。とそんなことを感じました。


そんなことを感じながらライブを観ていたら、あっけなく終了。
とそこでスクリーンにはおなじみの「特報!」の文字が。ツアーの開催決定やそのツアーの限定先行予約に続いて、「宇多丸、本日入籍しました!」の文字が!
何だってー!!!
会場も本日一番の大歓声。
いやー、あせるね。自分も何かしなくちゃ。


イベント自体の感想ですが、「面白いけど、燃え尽きない」。やぱり通常のライブに行こう。とはいえ、また「R」シリーズがあったら行くんだろうけど。


<第1部>
(ザ・シネマハスラー)
1.ラストヴァース
2.プリズナー No.1,2,3
(日本語ラップ・リリック大行進)
3.BIG MOUTH & 2
<第2部>
4.After The Last ?Intro-
5.そしてまた歌い出す
6.Just Do It!
7.Hands
8.POP LIFE
9.Walk This Way
10.ほとんどビョーキ
11.オイ!


※この文章は2011年2月に書いたものです。