やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

映画「ミリオンダラーベイビー」 感想

映画はストーリーだけじゃない

重い映画でした。
「ロッキー」のようなボクシング映画かと思っていたら、「尊厳死」の映画でした。
明確なテーマや分かりやすいストーリーではなく、物語を中立的に描いているので、逆に感想が出にくい。
わかり易い主題があれば、「その主題に対してどう思うか」と意見が出やすくなりますが、中立的に描かれているので、意見は自分の中から出さなくてはならない。


「人間が生きている」というのは、肉体的なことだけではなく、精神・意思・希望なども一緒になって「生きている」と言えると思います。
なのでこの結末は支持しますが、宗教的な見解が様々にある米国でこの映画がヒットし、さらにアカデミー賞を受賞したのは米国の懐の大きさを感じさせる出来事でもあります。
「いろいろ思うことはあるけど、映画としては素晴らしいじゃん」という感じ。


私は映画の見方がよくないんだな。
ストーリーの辻褄とか矛盾点を指摘してもつまらない。
もっと大きな目で、全体のテイストや主題を感じられるようになろう。
そう思った映画でした。


映画「ミリオンダラー・ベイビー」日本版劇場予告

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