「私とセックスしたい?」⇒「はい!!」
「脳男」を見ました。原作は未読です。
生田斗真は格好よく、松雪泰子は美しい。でも、この映画は私ははまりませんでした。
設定も登場人物もストーリーもツッコミだらけ。邦画の実写ではリアリティが出ません。洋画かアニメだったらまだ見られたかもしれません。
ちょっとネタバレしますよ。
江口洋介は記号のような熱血刑事。熱く叫ぶだけで事件の解決には何も寄与しません(こういう物語では刑事はそういう役割なのでそれで正しいのですが)。
二階堂ふみはチートなマンガキャラ。病気も含めて。クライマックスの爆弾設置は見逃そう。
彼女に寄生する太田莉菜も同じ。
クライマックスで江口洋介が生田斗真に向けて銃を発砲しますが、弾切れ。ここで「何!?弾切れなんて!」というリアクションがなかったので、江口洋介も彼を撃つつもりはなかったのでしょうか。
そして生田斗真はそのまま逃げます。え、捕まえないの?まあ、逃げることがラストの展開につながるのですが、それでも逃げられる理由が欲しいです。江口洋介をやっつけて気絶させるとか。それがないと、江口洋介はなぜ見逃すのかが分かりません。
ラストのあの表情はどう捉えるべきでしょうか。そのまま「感情が出てきた」なのか、「という風に見せた」だけなのか。多分そのまま前者なのでしょうが、深読みもさせるラストでした。「シャッターアイランド」のラストみたい。
この映画、絶対続編やりますよね。原作も続きがあるし。
エンディングでキング・クリムゾンの「21世紀の精神異常者」(おっさんなので「スキッツォイド・マン」なんて言わないぞ)が流れ、個人的に盛り上がりました。
合ってる。映画館の大音量だと音質のイマイチさがちょっと残念でしたが、この映画のテイストに合っていると思います。エンドロールのラストにあのジャケット出せばよかったのに。
と思って家に帰ってネットを見たら結構ベタ褒めですね。やはり私は心が歪んでいるのだな。
グロいという意見もたくさんありましたが、どこもグロさを感じる場面はありませんでした。ホラーは嫌いなのに、これくらいの描写では何も感じない。やはり私は心が歪んでいるのだな。
<2013年3月2日追記>
映画を見た時点では原作未読だったのですが、その後原作を読みまして、それの感想を書きました。
「脳男」 首藤瓜於 感想 - やりやすいことから少しずつ
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