「スナックさいばら おんなけものみち」
「生きる悪知恵」がヒットしたからそれに続けと出したのか分かりませんが、同じような悩み相談のマンガではない本です。
今回は「生きる悪知恵」よりもさらに女子向け、さらにお母さん向けなので、独りもんのおっさんである私にはあまり響きませんでした。
いいことも書いてあるし金言・パンチラインだらけなのですが、エッセイであってエンタテイメントでない感じがするのです。
でも、こういうお母さんの本音というのは普段あまり表に出ないので、こういうアウトプットのあるネット社会というのは功罪あるけどいいもんだな、と思いました。
※「発言小町」などがありますが、私見たことないので。
「できるかな ゴーゴー!」
「できるかな」シリーズの5作目です。最近「SPA!」でこのシリーズが少なくなっているのでだいぶ久しぶりの新刊です。まあ、お母さん業が忙しいのでこういう体験シリーズは難しいですよね。
今回はバンド結成やガーナで棺桶を作るお話など。
うーむ、イマイチでした。
そもそもサイバラ先生が音楽に興味も愛情もないので、面白くない。一生懸命やって失敗したりするのが面白いのに。
面白いのは八巻さんと新保さんの対立でした。二人のこれまでの歴史を知っていると特に。まるで「大甲子園」で水島新司キャラが作品を超えて登場したように、「できるかな」の新保さんと「人生画力対決」の八巻さんが同じ作品に登場するとは。こんな楽しみ方をしているのは私だけか。
棺桶を作る話は、企画自体に私が興味がない。そして特にハプニングも起こらないし。
魚肉ソーセージ作る話も、何も起こらない。
今回の作品で一番面白かったのは高須先生のエベレストの回とゴルフの回でした。やはり飛び抜けている人は面白い。山崎たぬ師匠でも末井さんでも鴨ちゃんでも。
今回がちょっとイマイチだったので過去作品を読み返してみると、やはり若い頃はパワーがありますね。
ガイガーカウンターでセシウムを手掴みで放射能測定したり(今絶対できないネタですね)、脱税で税務署とやりあった様子をそのまま書いたり、キャバレーでホステスやったり。
叙情性の作品ももちろん面白いのですが、このシリーズで読みたいのはやはり無茶なチャレンジです。
体力ものはもう難しいと思いますが、今後も無茶な企画とチャレンジを期待します!
サイバラ関連エントリ↓
「生きる悪知恵」西原理恵子 感想 - やりやすいことから少しずつ
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