ラッセル・クロウの格好良さと自分のダメさ加減に気がつく映画
今更ですが、見ました。
ラッセル・クロウがすごい、くらいの前情報で見ました。そしたらホアキン・フェニックスもとても良かったです。
リドリー・スコットだけあって、映像は素晴らしいですね。CGもたくさん使っていますが、古代ローマの世界がそもそもCGみたいなもんなので、異質感は気になりませんでした。むしろ異質感が画面を引き立てているくらいに感じました。
お話はシンプルで王道です。
ひたすらラッセル・クロウが格好良い。表情も肉体もとても説得力を持っています。そりゃみんな慕うわ。
そして、ホアキン・フェニックスのイヤな感じも素晴らしい。暴君というよりは我がままな小心者。そしてシスコン。顔や体の生っ白い感じも坊ちゃんらしくて良い。
しかし、こんなに素晴らしい映画なのに、私は世間の評判ほど感動しませんでした。なぜだろう。
自分と共通点がなさすぎて、こういう心も体も立派な人に対してシンパシーを持てないからかな?「ボーイズオンザラン」の方が共感しまくりだったりする。もちろん田西よりマキシマスの方が立派なのは分かっているのですが。
こういう、心から輝いている人に対しては眩しくて真っ直ぐに見れないのかもしれない。
男子だったらみんな「大好き」「感動」の作品のはずなのに。私には「男の子成分」が少ないのかもしれない。
こんな名作を見てダメな自分の自己分析をするなんて。そういうところがダメなんだよ。