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やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

「しゃべる力」と「伝える力」

誰も聞いていないしゃべりは、独り言と同じ。


先日、新採用研修がありました。
この日は各部署から課長や部長が来て自分の部署の業務内容を語るという内容でしたが、あまり身になるものではありませんでした。


この研修を聞くのは、全員新人です。私のような社会経験のある人間もいますが、この仕事については全くの新人ですので、業務内容については全く分かりません。そんなメンツを前に語るお偉いさんは、しゃべる力はあるけれど伝える力のない人たちばかりでした。


資料をただ読む人。
いや、その資料は私も頂いていますので、朗読しなくても大丈夫です。ポイントだけ伝えてください。もしくはここに書いていない重要なことを教えてください。


具体的すぎることだけ言う人。
まだ業務のことは何も分からない私たちに向かって、そんな細かいことを言われてもちんぷんかんぷんです。さらに自分と違う部署であれば尚の事付いていけません。


自分もこの春異動してきたと言う人。
だから皆さんと同じです。私も全く分かっていません。一緒に学びましょう。だって。
じゃあ分かる人連れてきてよ。主任でも平でもいいからさ。


皆さん、この研修についての準備や用意が全くないんですよね。
確かにお忙しい人たちばかりなので(実際勤務してみると、上の人はとても大変そうに見えます)、こんな研修のためにたくさんの準備をすることは難しいと思いますが、それでもそんな忙しいお偉いさんの時間を使わせているからこそ、私たちも実りのある研修にしたいのです。


でも、皆さん準備なしでもスラスラとお話してくださるんです。
私もそうですが、歳をとると人前で話すことも増えてくるし、そういう時の決まり言葉も身に付いてきます。なので、話すことは皆さんできるのです。しかし、聞いている人に伝えることができていないと感じました。


伝える技術というのは、トークで笑わせたり泣かせたりという高度なものではありません。自分の話している内容を、相手に理解してもらうための話し方です。
一般的に、そもそもオジサンは、相手が自分の話を聞いているのか、興味を持っているのか、それすら理解していない人が多いです。相手がどうであろうと、ただ自分のしゃべりたい事を話す。これじゃコミュニケーションにならないですよね。
聞いている相手が眠くならないように、歩きながら話すとか誰かに質問するとか、一方的でない話し方をすればいいのに、相手のことを考えてないから一方通行になるのです。


研修は、話を聞くのも仕事のうちですので、「もっと面白く」「もっと分かりやすく」といった消費者目線で語るのは間違っていますが、それでもあまりに相手のことを考えていないな、と思ったのです。結果の出ない無意味な時間になるのは、双方にとってもったいないと思うのです。
新採用が入ってきたから研修をやる、研修だから各部署の部長課長を呼んでしゃべらせる。
目的は研修をすることではなく、自分たちがこれからする仕事の概要を理解させることでしょ。手段と目的がごっちゃになっていますよ。
この部署がある目的・意味・理由・背景。市民が生活する上において○○だと困るよね、だから××するんです。そのために△△という業務が必要なのです。だから皆さんは◇◇を意識して仕事をしてください。
こんなレベルでいいと思うのです。だから、部長課長でなく先輩職員でいいと思うのです。
ただの批判は書きたくないのですが、もうちょっとやりようがあったのではないかなあ。


というわけで、来年は私にしゃべらせてください。