「何て言うかラップとかヒップホップなんていう枠飛び越してるゥー」(宇多丸)
前回、ライブの流れを書いたので、今回は全体を通して感じたことを書きます。
■アリーナ感
私は、ヒップホップのライブというとライムスターをイメージしますが、ケツメイシのライブはそういう「現場」「叩き上げ」「クラブ」のようなイメージは全くありませんでした。
レーザー光線びゅんびゅん飛ぶし、ダンサーは大勢いるし、スクリーンも常時稼動して様々な映像映すし。ライムスターというよりは桑田佳祐のイメージです。
「何て言うかラップとかヒップホップなんていう枠飛び越してるゥ~」というのはライムスターの「We Love HIPHOP」の歌詞です。この曲ではヒップホップを褒めるのにこういう言い方されてもカチンとくるぜ、ヒップホップの枠のままカッコイイと言われたい、という意味なのですが、ケツメイシに関してはそのままの褒め言葉としてこの言葉を送りたいです。
■ケツノポリス8はライブ栄えする
今回のアルバムはサウンドが大きく変わりました。テクノ・EDM・そしてK-POPの流れを汲む強いビートののアレンジ。サビの歌詞も英語が増え、海外を意識したサウンドになっていました。
なのでCDの時はそんなに「大傑作!」とは思わなかったのですが、ライブだと盛り上がりますね。ビートは強いから乗れるし、レーザー光線などの演出の相性もいい。
■場面転換の場つなぎ
セットチェンジなどの場面で映像が流されていました。それぞれ面白かったのでいいのですが、長くなるとライブへ向けたテンションが下がってしまします。
なので、映像はなるたけ短く、それ以外はMCでつないでもらった方が、見ている側の熱量もつながります。
■ケツメイシ劇場について
内容は悪くないのですが、とにかく長い!
上記にも書きましたが、長くなると私たちの「ノリノリ」が途切れてしまうのです。
やめろ、というわけではありませんが、もう少し改善の余地アリかと。
■ケツメイシ劇場についてもう一つ
今回は舞台の途中でBGMとして楽曲が演奏されましたが、これがハマる。
ハマるというのはいいことなのですが、つまりは「BGMに適している」ということなのです。
ヒップホップなのに歌詞よりも雰囲気の方が勝ってしまうのはいかがなものか。こんなにラップが上手いのに、当たり障りのない所謂ポップスの歌詞でいいのか。
■会場について
私、朱鷺メッセは初めてだったのですが、ライブは結構行われていますよね。毎回こんな客席構成なのでしょうか。後ろの人は見えないでしょ。
これだったら産業振興センターとか県民会館の方がいいです。今後朱鷺メッセでのライブがあったら考えちゃうな。
■音は良かった
スタッフがこのアリーナサイズに慣れているからでしょうか。音はとっても良かったです。
低音から上モノ、そしてボーカルも含め、ライブならではの迫力はありながらもCDと同じ音が出ていました。スタッフの皆様、素晴らしい仕事をありがとうございます。
トータルとしては、良かったです。
大蔵が最後のMCで「コントもあり、劇もあり、そして歌も少々」なんて言っていましたが、大げさに言えばまさにそんな感じ。
確かに曲はもっと聴きたかったですが、ライブはそれだけにあらず。コントや劇も含め、トータルで「エンタテイメント」を私たちに提供してくれたんだと思っています。これはCDでは体験できないですもんね。
でも、もっと曲聴きたかったなあ。
ケツメイシ / 月と太陽 Short Ver.(starring KENTO MORI and MINT crew ...
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