やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

バンジョーという楽器の面白さと日本人のリズム感について

隣町の商店街でJAZZライブがあったので行ってきました。
会場は酒蔵の一角という、JAZZらしくないけどこの非日常感が素晴らしい場所でした。
商工会の付き合いでチケット買わされたので、どんなグループなのか事前知識は全くない状態で会場へ向かうと、やはり商工会の付き合いで来たと思われる年齢層高めの客層でした。既にビールや日本酒で暖気運転万端のおじさんたちも多数。


登場したグループは、キーボード、トランペット、バンジョーという編成。JAZZなのにベースレスで、JAZZなのにバンジョー?狭い会場だからドラムレスはしょうがないにしても、ベースいないのか。私はベースが聴きたくて来たのに!
と思っていたのですが、このバンジョーが素晴らしかったです!
バンジョーといえば、カントリーなどで使われているあの楽器です。
バンジョーの生演奏は多分初めて聴いたのですが、ギターよりは三味線に近い楽器ですね。弦は4本で、サスティン(音の伸び)の少ない弦。なのでソロを弾く時はギターのような「泣きのギター」のようなフレーズではなく、三味線やベンチャーズのようにテケテケを高速で弾く感じ。
でも三味線と違ってギターのようにコードも弾ける。バンジョーの解放弦のチューニングってどうなっているのか気になって調べたら、ギターと微妙に違っていました。この違いは何なんだろう。ギターと同じじゃいけないのかな。もしくはギターはこの配列じゃいけないのかな。

ギター
6弦:E、5弦:A、4弦:D、3弦:G、2弦:B、1弦:E
バンジョー
4弦:D、3弦:G、2弦:B、1弦:G


キーボードも素晴らしかったです。あれだけ自由自在に弾けたら楽しいだろうなあ。ひとつの曲の中でソロではわざとマイナー調にしたり、リフのメロディーにオカズを入れたりとアレンジし放題。気持ちひとつでどんな方向にも行けちゃう感じ。技術とセンスの両方が素晴らしい。


そして、トランペットも上手かったです。登場した時はちっちゃいおじさんで、トークも普通のオッサンなのに、ひとたびトランペットを口にすると格好いいオジサマに大変身!高い音もロングトーンも全く音がぶれずに真っ直ぐ音が伸びる。うーむ、みなさん素晴らしい。


途中で女性ボーカルを入れて歌ものも演奏したのですが、このボーカルも素晴らしい。特に低音の倍音が素晴らしくて、すげー気持ちよかった。
さらに、超美人。松下奈緒やミス日本のような、上品な正統派美人。マスコミに見つかったらすぐ「美人過ぎるJAZZボーカリスト」なんて書かれちゃうぞ!


というわけで演奏は素晴らしかったのですが、もうひとつ、リズムの取り方について気になったことがあったのでもう少し書かせてください。
一般的な4拍子8ビートの場合、手拍子を入れるとしたら2・4拍目ですが、年配の方は1・3拍目に手拍子を入れるので、バッラバラ。トランペットのオジサマが他の楽器のソロパートで自分が吹いていないときは正しい手拍子を入れてくれるのですが、ソロ終わりでお客さんが拍手をすると、拍手終わりでまた1・3泊の手拍子。3秒前のノリとかビートとか、どこやったの?
ロック以前の年代にとって、演歌や音頭が体内ビートなんでしょうね。さらに遡れば、日本は農耕民族なので、畑に鍬を打ち下ろすビートが基礎。だから1・3拍になる。エンヤートットのリズムです。
その点欧米人は騎馬民族なので、馬のパッカパッカが基礎のビート。ここまでDNAの部分で差があれば、ロックのリズム・ビートで欧米人と対等になるにはもう少し時間がかかりそうです。あと1世代変われば(生まれた時からロックがある世代以降)、日本人のリズム感も変わるのかな。


商店街のJAZZライブが、民族間のリズムについてDNAレベルの話になっちゃった!