やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

少し太ったガリガリが、1年前と現在を語るよ

爪楊枝から座薬へ


私は、ずっとガリガリでした。ちっちゃな頃からガリガリで、高校生で成長は止まりました。そこからずっと体重は一切変動しなかったのですが、さすがに最近おっさんになってきて、ちょっとだけ太りました。この1年で3キロ、その前の1年で2キロ。合計5キロくらい大きくなりました。
でも、ガリガリです。


あまりにガリガリなので、若い頃はあまり体にフィットした服は避けていたのですが、数年前から「細い自分こそタイトな服を着るべきだ」となぜか思い始め、最近はあえてタイトめな服を着ていました。
それが、ここ最近のちょい太りと、今年からジム通いのため、体が変わってきました。スーツは肩がきついし、自転車に乗ると太ももパンパン。太ったからだな、と思いながらも「鍛えた結果」とも思っていました。


そして最近衣替えでタンスの中身を入れ替え、ワイシャツも半袖に切り替えました。そしたら、あまりにピチピチ!
現在は去年クリーニングに出した半袖ワイシャツをビニールから出しながら着ているのですが、どれも細い!さすがにピチピチ過ぎて着るのが恥ずかしいです。ワイシャツだけではありません。プライベートのシャツなどもピッチピチ。Tシャツも乳首浮きまくり。
本当に鍛えている人がピチピチだったらそれは誇らしいことかも知れませんが、私のようにガリガリのピチピチは単にガリガリを世間に公表しているだけ。いくら「鍛えた結果」と言っても、しょせんは超ガリガリがガリガリになっただけ。世間から見たら爪楊枝みたいなもんです。細くてなで肩。いまは座薬みたいなもんです。
この私が「太って服が着れない」なんて時代が来るとは!しかも普通の人と違うのは、この服をちょうどよく着られるようになるにはさらにみすぼらしいガリガリになるしかなく、それはさすがに嫌だ、という点です。もうこれ以上痩せたくない。
ということは、タンスのなかの超ピチピチの服たちはもうお別れしなければならないのでしょうか。ああ、もったいない。


街中で細い男性を見ると「うわ、俺もこんな風に見えているのか!」と恐ろしくなりますが、ほとんどの場合、その人よりも私の方が細い。
そして、現在ピチピチの服に困っている私ですが、去年まではその服こそ「タイトだぜ」と思って誇らしく街を歩いていたということ。何て恥ずかしい!


これからどうしよう。放っておいてもじわじわと下っ腹から太っていくだけ。じゃあ、抗って少しでもいい体にしよう。おっさんだから今からムキムキにはなりませんが、ガリガリの下腹ぽっこりには抵抗しよう。
さあ、既に恥ずかしくなっている言葉を使うよ。


いつ鍛えるの。今でしょ!


このフレーズを今使う恥ずかしさは、顔を赤らめながら寒くなり、汗が止まらない。既に効果が出始めているぞ!