やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

友人のライブを見て思ったこと

演奏会でなく、ライブですから


職場の同僚がバンドをやっていると聞いて、見に行ってきました。
私も大学時代はバンドをやっていたのですが、就職するとお互いの職場も遠くなり、時間も合わず、自然消滅してしまいました。
なので、仕事をしながらもバンド活動を続けているというのはとっても偉いし羨ましいです。


その日は、6つのバンドが登場するイベントでした。時間の都合で全部は見ることができなかったのですが、そこで感じたことをいくつか書きます。


①演奏能力
当たり前ですが、やっぱりプロって上手いですね。ギターのフレーズひとつ、ドラムとベースのアタックひとつとっても、やっぱりアマチュアは粗が目立ちます。プロは上手いのは当たり前だからドラムとベースがしっかりシンクロしてグルーヴ作っていても気づかないもんね。
そして、これは私がリズム好きだから余計に感じるのでしょうが、ドラムとベースが上手ければ上手く感じます。譜面通りに叩いている・弾いているのではなく、グルーヴを持って演奏しているかどうかで全然違って聞こえます。


②曲調
こういうイベントなので、どの曲も初めて聴きます。そうすると歌詞なんて聞こえないわけです。メロディーですらくっきりとは聞こえません。
そうなると、やっぱりパンクのような分かりやすい音楽は強い。あとはハードロックのようなリフで作られている曲とか。演奏にメリハリがあって、メロディーが分かりやすい音楽。
普通のポップスを演奏しようとするなら、よっぽどメロディーの強いものをやらないと何となく埋もれてしまう。そう考えると、ライブハウスから出てきたポップスのバンドは強いなあ。


③コミュニケーション
ほとんどのバンドがMCはたどたどしいし、演奏中は演奏のみ。ギターやキーボードを弾きながら歌うバンドが多かったのであまりアクションはできないでしょうが、それでもおとなしい。
こういうイベントに来ている客なんて身内や知り合いしかいないわけです。他のバンドの身内だったら自分のバンドのことなんて全く興味がないのです。そういうお客を前にして黙々と演奏しているのは、ちょっと歯がゆかったです。もっと動けよ!アピールしろよ!演奏会じゃなくてライブなんだぜ!
ひとつのバンドはお客にコールを求めたりMCでもお客についてしゃべったりとコミュニケーションを求めていました。そう、無理やりでも力づくでもいいからお客を煽ったり参加させないと。放っておいても熱狂してくれる人気ミュージシャンじゃないんだから。
アマチュアであっても舞台の上では演者としてのパフォーマンスをして欲しいです。


やっぱりアマチュアなのでいろいろ小言をいいたくなることも多かったですが、それ以上にやっぱり「羨ましい」です。
本当にプロを目指している人たち以外は「上手い/下手」は最優先事項でなくていいと思うのです。でかい音を出す。バンドでグルーヴを作る。人前で演奏する。曲や歌詞など、自分の表現欲求を吐き出す。みんな羨ましい!


そしてこの友人たちに触発されて家で久しぶりにアコギをジャカジャカと弾いて歌っていたら、近所の方から「音が…」とご意見を頂戴しました。
もう心折れた。
確かに四方の窓を全開にしてアコギをピックで全力で弾いたらそりゃうるさいですよね。すみませんでした。