やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

映画「ハングオーバー!」 感想

真面目人間なのか、リア充憎しなのか


ハングオーバー!」シリーズ第1作「消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」を見ました。
私は洋画のコメディが苦手です。だって外国語分からないもん。
笑いは「緊張と緩和」「間」「フレーズ」「言い方」なので、志村けん的な笑いは万国共通で伝わるのでしょうが、松本人志的な笑いはその国の言葉も文化も分かっていないと通じない。海外に通じない笑いがレベルの低い笑いということではありませんが、海外のコメディを私が見る際には翻訳や吹き替えといった幾重もの壁があるし、万が一それが純度100%で伝わったとしても、肝心のそのフレーズが外国人には通じない場合もあります。
このように、外国の笑いは難しいのです。特に動きではなく、言葉での笑いとなると。


なので、結論から言うと、あまりはまりませんでした。
コメディというほど笑いがあったように思えませんし、お下劣・下ネタというほど下品でもエロでもなかったような。コメディタッチの謎解きムービーのよう。その部分では面白かった。


途中、警察に拘留された3人が釈放のために小学生の実習授業でスタンガンを喰らうシーンがありますが、警官も一緒にはしゃいでスタンガンを喰らわしているのが笑えませんでした。警官なのに何やってるの?と思ってしまいました。警官がそんな常軌を逸した行動をとる理由が分からないからです。もともとおかしい警官なのか、真面目な警官であっても堪忍袋の緒が切れる容疑者なのか、この警官に何かむしゃくしゃする背景があったのか。何もなくいきなりあんなことされても笑えません。
ジャッカス」というアメリカのおバカTVシリーズがあります。これも出演者がおバカなことをやるのですが、「なぜそんなことをやるのか」がないため、見ていてポカーンとしてしまいます。罰ゲームなどの強制性もないのに無茶をやる。これじゃ笑えないでしょ?これと同じ構図を感じてしまいました。


もう一つ、クライマックスでブラックジャックでバカ勝ちするシーンも「レインマン」のパロディなんでしょうが、それでも勝つ理由が分からない。「ブラックジャック必勝法」の本読んだから?そんなわけないよね。


なんとなくもやもやしたままエンディング。エンドロールが流れる中で昨夜の乱痴気騒ぎの詳細が明らかになるのですが、これが楽しそう!羨ましい!けしからん!なのです。
キャバクラの楽しさが全く分からない私にとっては夢のような夜。でも実際には絶対できない。そんな羨ましさと悔しさがこの映画に対して盛り上がり切れなかった要因なのかもしれない。
敵は己にあり。



映画『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』予告編 - YouTube