やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

消費税上げると何で景気悪くなるの?それは「気」のせい

前提。私は独身貴族で日々の暮しには困っていない。


来年4月に消費税が上がる予定があります。法律が可決されたから。しかしその法律は「景気の状況見て、上げなくてもいいよ」という附帯条項もあります。
そこで現在有識者を集めて「予定通り上げるべきだ」「いや、景気の腰を折るので今は待つべきだ」と様々な意見が出ています。


私は、予定通り上げるべき派です。
理由は、今後若年層が減って老人が増えるのは分かり切っているので、現在の税制では社会保障制度が維持できないからです。
国の借金を減らすため、というのは支持理由ではありません。国の借金は国民一人当たりいくら、という文言をよく見かけますが、あれは国の借金であって、国民の借金ではないから。むしろ国民が債権者で国が債務者だから。
もちろん国の借金が増えれば国際的な信用は下がるので、あまり野放図に借金垂れ流しはよろしくないですが、国債を購入しているほとんどが日本人で、その日本人の預金総額は1500兆円(諸説あり)とも言われているので、多分大丈夫。世界から見ても日本に躓かれたら困るから。


毎年1兆円ずつ社会保障費が増えているのに、このままでいいわけがない。そこは国民ほとんどが同意していると思うのですが、来年4月に上げるべきかという点においては様々な意見があります。
反対派の意見は「今上げると景気が悪くなるから」というものです。確かにその危惧はありますが、何で上げると景気悪くなるのでしょうか。


現状5%が8%に。3%の上昇です。消費税というのはほとんど全てのものにかかっているので、実質3%の物価上昇です。でも、3%ですよ。1万円で300円ですよ。ほとんど日々の暮らしに関係なくないですか?皆さんそんなに毎月3%で生活めちゃくちゃになりますか?


「消費は心理学」という言葉があります。確かにこれは真理だと思うのですが、個人的には全然賛成できません。何でそんなに心理で影響されちゃうの?
円安が進んだ悪影響でマヨネーズが値上げというニュースがありました。ほんの数円。それ、あなたの財布に影響ある?マヨネーズ毎月何本買ってるの?そもそも定価で買ってないでしょ。特売の時に買っているでしょ。じゃあ関係ないじゃん。
ガソリンの値上げが続いています。リッターあたり2円上がっても50リットル入れて100円ですけど。財布に影響ある?


同じ理由で、3%上がると景気全体にマイナスの心理が働いて、マイナスになるのです。
アホか!
実際にはほとんど影響ない薄く広い税制改革に対して大ブレーキのように思うんじゃない。そしてそれを報道しているマスコミも。


8%の次は10%が待っています。個人的にはこの2段階税率UPも不要で、いきなり10%UPでいいと思っています。
上記のようにアホな消費マインドにより8%の段階で景気にはブレーキがかかります。それと同じことを10%のときもやるのです。絶対に同じアホマインドが発動します。じゃあ無意味に2回景気の腰折る必要ないのに、と思うのです。
また、小売などの現場は価格変更の対応がものすごく大変です。システムの変更から商品に付いている価格表示の貼り換えなど、システム改修の費用もアナログな人的費用もどちらもとても大きいです。小売店も大変だし、自動販売機も大変だし、電車運賃や映画料金などの価格改定の決定も大変。これを2回やれと。
今回の有識者懇談会では「毎年1%上げるべし」という意見の方もいます。消費マインドを減速させないために、と。何て机上の空論!現場のことは何も考えていないからこんなことが言えるんだな。


というわけで結論。
消費税は上げるべし(できればいきなり10%)。景気は文字通り「気」なので移ろいやすいものですが、実際はほぼ影響ないんだからマスコミはそのように報道・教育すべし。それが景気の「気」を良くする近道だと思います。