やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

サザンオールスターズライブat豊田スタジアム へ行ってきました! 感想(その1)

ネタバレありますよ


ついに、初サザンです。桑田さんソロは行ったことあるのですが、サザンは初めて。私はサザン原理主義者ではないのでソロとサザンの違いはあまり意識しないのですが、最近サザンをもう一度復習として聴いていたら、やっぱいいわ、サザン。
サザンのメロディ・歌詞・アレンジなど書きたいことはたくさんあるのですが、今回はライブに絞って書きます。


名古屋は初めて訪れました。もちろん豊田スタジアムも。名古屋から結構距離があるのね。名古屋駅からシャトルバスも出ていましたが、時間もあるので旅がてら電車で行くことにしました。そしたら、電車激混み!東京でもこんなぎゅうぎゅうはあまりないですよ。東京と違って本数も車両数も少ないので仕方ないとはいえ、ビックリな混み具合でした。
なので、当然駅から会場までも激混み。徒歩15分と書いてありましたが、40分くらいかかって会場まで着きました。
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町を挙げてサザン!普段サッカーの試合なんかではどうなっているのかな?


ようやく会場に着くと、グッズ売り場以外にもフォトパネルや飲食のできるブースなどがあり、ちょっとしたフェスのようでした。
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天気が気になる。今にも降り出しそう。何とか持ちこたえてくれ、と思っていましたが、私の入場直前についにポツリ!


いよいよ入場です。チケットをスキャンしてもらって初めて自分の席が分かります。渡された席は…3階!遠いな!しかも3階の一番上でした。
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雨はだいぶ本降り。しかし、私の席はスタンド上段のため、屋根があって雨の影響はありません。うーむ、そう考えるといい席なのかな。アリーナの人たちは皆さんサザンポンチョ。役立って嬉しいけど、降らない方がいいですよね。
しかし何と、開演直前に雨は止み、そのまま終演まで降りませんでした!ポンチョは使えてライブには影響なし。何て素晴らしいちょうどよさ。ミラクル!


定刻を10分ほど過ぎていよいよスタート!
サザンの5人が舞台下からせり上がりで登場し、「SAS」と「SMAP」を掛けた下らないつかみ(悪口ではありません。客層を考えたらこれくらいがちょうどいいのだと思うのですが、笑いに関しては毎回本当に下らないですよね)を経て、いよいよ演奏開始!
1曲目は毎回ミディアムテンポのマイナーな曲が選ばれるので、今回は何かなと思っていたのですが、Twitterで事前に知ってしまい、ちょっとワクワクが減ってしまいました。文明の利器め。
「海」です!この曲のメジャーセブンのコード感、大好き!
続いて「My Foreplay Music」。これも渋い選曲だ!いい!
そして何と3曲目でもう「勝手にシンドバッド」!早すぎ!私を含めてお客さんもこの展開についていけません。もっと飛び道具として後半に取っておいて欲しかった。


ここで最初のMC。
「今回、横浜・神戸・茅ヶ崎とやってきたんだけど、ずっと降らなかったんだよね。せっかくポンチョ作ったのに売れなくてね。だから、今回は演出として雨を降らせました」と桑田さん。上手いなあ。雨が降ったこともプラスになっちゃう。
そして「豊田スタジアム初めて来たんだけど、イメージと違って、結構田舎だよね」とズバリ。桑田さんのキャラだから冗談と分かる名MCでした。


ここからはゆったり目の曲をいくつか。
中でも「タバコ・ロードにセクシーばあちゃん」にビックリ!この曲、リズムもメロディも大好きなんですけど「ばあちゃんがじいちゃんに会いたい」という歌なので、まさかライブでやるとは。そしてリズムが何だか格好よくなっていた。


新曲は「人生の散歩道」「栄光の男」を続けて披露。
「栄光の男」ですが、曲は好きなのですが、歌詞があまり好きではないのです。昔はよかったな、という歌詞ですが、現在や未来についてのポジティブ感がない。40代後半以降のおじさん向けの曲だと思うのですが、「でも頑張ろうぜ」「今も悪くないよね」「もう一度頑張ってみるか」といった「この先」についての明るい言及がない。あるのは過去の憧憬と弱気なセクハラだけ。桑田さんなのにどうした。


ここでアコースティックコーナー。
メンバーが近くに集まって演奏するのですが、片山さんのキーボードもホーンも入るからフルバンドとあんまり変わらなかったです。
ここで「ラチエン通りのシスター」を演奏したのですが、この曲そんなに思い入れがないです。5年前も演奏しているので、桑田さんはお気に入りなのかな。何だかいろんな曲の原型のメロディみたいな感じ。
「NEVER FALL IN LOVE AGAIN」は大好き。関係ないけど、ドリカムの「FALL IN LOVE AGAIN」って、この曲にそっくりですよね。

FALL IN LOVE AGAIN - DREAMS COME TRUE 【字幕 ...
「慕情」はもっとフルバンドでベッタベタにやって欲しかった。この曲好きだから、泣きたかったのです。


さあ後半戦。
太陽は罪な奴」を皮切りに、アップテンポの曲連打!「太陽は~」はリズムがいい。プリプリの「ダイヤモンド」のようなあのリズムパターン。
そして「Bye Bye My Love」!もし初めて聴いた人でもいい曲だと思うはず!同じく「夕方Hold On Me」も好きなのですが、こちらはやってくれなかったな。
「LOVE AFFAIR」もいい曲ですよね。好き。不倫の歌だけど。
「涙の海で抱かれたい」は「君こそスターだ」「波乗りジョニー(これは桑田ソロですが)」とごっちゃになっちゃう。「夏のサザン」を意識しすぎなのでは。そうは言いながらサビのだんだん上がっていく部分はやっぱりいい曲。


新曲残りの2曲。
「蛍」は映画主題歌なんだからもっとメロディ付けてティンパニなど入れて壮大で重厚な曲にすれば良かったのに。でもこういうバラードは時間をかけて沁みてくるので、来年の今頃は違うこと言っているかも。
ピースとハイライト」は以前のエントリでも書きましたが、歌詞がシンプルでストレートすぎる。若いファンも取り込みたいのは分かるのですが、若い方へ寄せなくてもいいんですよ。題材が題材なのでそのままでもニュースだし耳を引く。そこで深いダブルミーニングなど入れておけば数年後「発売当時は意味がよく分からなかったのですが」という若者が出てくるかもしれないのに。


クライマックス!
「マチルダBABY」!いい!これか「死体置き場でロマンスを」が聴きたかったので嬉しい!リズムとメロディと歌詞と物語がちゃんと機能している。
そして「ミス・ブランニュー・デイ」!この曲、歌詞だけ見ると全然意味がないのに、歌として聴くと「現代(バブル前の浮かれた空気)の流行りに流される若者」が浮かび上がる。これぞ歌詞!
みんなのうた」ではあの放水が復活!あれってあんな水量で、浴びる人は大丈夫なんでしょうか。まるでデモを強制排除する機動隊のような勢い。ポンチョ着ていても全く役に立たなかったはず。着替えとかケータイとか財布とか、どうなったのかな。
そして本編ラストはもちろん「マンピーのG☆SPOT」。男女双方のご神体が登場し、またエロ下らないオチ。サザンって日本最高のスタッフが集まっているのに、なぜ笑いに関しては毎回こんなレベルなんだろう。桑田さんに意見できる人いないのかな。でも、「芥川龍之介がスライを聴いてお歌が上手とほざいたという」はJ-POP歌詞史上に残るパンチラインだと思います。もちろんリズムとメロディが合わさってのこの歌詞です。


ここからアンコールなのですが、ちょっと長くなったので一旦終了。
次回はアンコールとライブ全体の感想と「ピースとハイライト展」について書きます。