やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

岡村靖幸握手会へ行ってきました!

この日の「情念」で蔦屋書店1日分の電力を生産することができたはず


衝撃の発表から約1か月。ついに本当に開催されました!
鼻血ブー!!岡村靖幸握手会!! - やりやすいことから少しずつ
代官山 T-SITE | 蔦屋書店を中核とした生活提案型商業施設
当日は台風が心配されましたが、曇っていたものの雨は降りませんでした。みんなの願いが通じましたね!


私の回は「17:15」でしたが、することもないので16時前には蔦屋書店代官山へ到着。
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代官山は街自体がハイソでオシャレで歩きにくい。私のような下々の民が歩いてはいけないような気がしてしまいます。
この店はオープン直後に一度行ったことがあります。蔦屋の社長(CCCカルチュア・コンビニエンス・クラブという会社です)が普通にラウンジで飯食っていて驚いた。さすがに声かけられなかったけど。


今回はこんな素晴らしい催しを開いてくださったお礼も込めて本を何冊か購入。まだ時間があるのでラウンジでカルアミルクやバーボンソーダをいただこうかと思ったのですが、混んでいたしハイソでオシャレな人たちばかりなので近寄れず。
このお店は個性があってとても好きなのですが、デザインとかファッションとか車とか、私全く興味がない。サブカル的な商品は少ないんですよね。ハイソでオシャレな人たち御用達のお店だからサブカルクソ野郎には選択の幅が狭い(卑屈な偏見)。


16:45。会場の外を見ると長い列!これだけで100人くらいいる?となると、トータルで何人の人が参加するのか?岡村ちゃんはそんな長時間体力も集中力も持つのだろうか?
Twitterによると合計1000人くらいだったらしいです。誰か真偽を知っていたら教えてください)
私も並ぼうと思ったのですが、17:15の人はまだ並ばないでくれとのことなので、じゃあ登場の場面を見に行こうと思い、2階へ上がりました。
2階はすでにパーテーションで仕切られており、準備は万端。おお、ここに岡村ちゃんが来るのか。近くにいた奥様に話しかけると、あそこがスタッフルームなのでここに来るにはこのルートを通るに違いない、と綿密な調査が既にされていました。
その奥様に従い通路で待っていると、まず近藤さんが現れ、その次に「岡村靖幸が現れた!」
f:id:ese19731107:20131027173702j:plain(イメージ図)
ライブと同じ、黒いスーツ姿。格好いい…。
ライブでは何度も見ているのに、何だこの緊張は!私は男なので「キャー」はないですが、ジェットコースターで急降下するときみたいな感じで、息が詰まりました。
そして、実際に見た岡村さん(握手会本番が近付き、さらに実物を見てしまったため「ちゃん」とは呼べなくなった)は、思ったよりは背が小さい感じでした。179もない感じ。


さて、実物も拝めたので今度は自分の番。列に並びます。男性は1割くらいかな?ライブよりもさらにディープな場なので、ライブに比べても男性比率・若者比率が少ないです。つまり、20年来の歴戦の強者女性(つわもの)が多かったです。特殊なメガネをかけたら「情念」みたいなものが立ち上っている様が見えたはず。
先ほどの奥様と一緒に並んだのですが、この方がすげーしゃべる!熱量がハンパなくてこっちの熱量が冷めていく。負けるな俺。
そして私の後ろにいた女性は、何と札幌から来たそうです!この熱量もすげー!しゃべるとおとなしかったですが、その行動力には内に秘めたるマグマを感じました。


そうこうしているうちに列はどんどん進み、階段を上がるところまで来ました。パーテーションで仕切られていますが、岡村さんは背が高いので頭がちょいちょい見え隠れ。ああ、すぐそこに、いる。
係員Aにチケットを渡し、パーテーションの中へ。その先へ進むと別の係員Bがステッカーを差し出します。2種類あってどちらかを選んでくださいと。どっちにしようかなー。
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こっちにしました。
さらに次は係員Cが貢ぎ物の回収を行っていました。既にダンボールにはたくさんのプレゼントが入っていました。私は、お手紙を書いてきたのです。おしゃれなプレゼントはセンスがないし、どうせ本人を前にしたら思いの100分の1も伝えられない。ならこの気持ちを手紙に全て書こうと。しかし直筆は悪筆過ぎて読むに堪えないのでWordで書き、でもさすがにコピー用紙では味気ないので、アイボリー色の用紙を買ってきて印刷しました。封筒も可愛いものを買っても気持ち悪いし埋もれちゃうだろうなと思い、あえて市役所の封筒を使用。外していたらごめんなさい。
貢ぎ物回収係員Cの先にはもう一つ仕切りがあり、その向こうに御本尊がいらっしゃいます。まだ頭だけがちょいちょい。隣には近藤さんがいて、近藤さんも柔らかいにっこにこのいい笑顔!
ここで距離にして2m。そして、近藤さんに促されていざ岡村さんの前へ!


握手しました。
岡村さんの手は大きくて柔らかくてあったかい。まるで出来たてのパンか肉まんみたいでした。例えが下手だ!
「初めまして、○○(本名)と申します。これからも健やかに、いい音楽を作ってください」これしか言えませんでした。シミュレーションだとこの3倍はしゃべる予定だったのに。
それに対して岡村さんは「ありがとう」。優しく、ゆっくりとした、柔らかいのに力強い声でした。しっかりと手を握ってくださり、目を見つめてくださいました。


パーテーションから出て、すぐそこにいたお客さんと感想を言い合いました。その間、私の手はノッチ(perfumeではなくデンジャラスの方)か江頭みたいにピーンと固まっていました。
終わってしまいました。結構長い時間握手と会話ができたはずなのに、一瞬でした。そして、後から「もっとこうしておけば」「こう言えばよかった」など、いくつも反芻・反省の念が押し寄せてきました。後悔はないのですが、もっとやりようがあったのでは。自分がしゃべるのではなく、岡村さんに何か言ってもらうようにすればよかった(名前を呼んでもらうとか)のでは。などなど。
後からTwitterを見ると、頭をポンポンしてもらったり指切りげんまん(これいいな!)してもらったり指相撲してもらったり、いろいろバリエーションはあったようです。ああ、その発想はなかったわ
でももう遅い。終わったんだから。後悔はない。何も言えないことは分かっていたじゃないか。手紙を渡せただけで十分じゃないか。


会場の外に出ると、これからの回で待っている方もまだ多数。こんな様子でしたよと伝えると、そこから質問攻め!ここにも「情念」が。まるで予防接種を終えた生徒に「痛かった?」と聞いてくる同級生のよう。
しばらくもやもやとうろうろしていましたが、この先に何かがあるわけじゃない。意を決して帰宅の途に就きました。
帰りながらTwitterを眺めていると、皆さんの狂喜乱舞のつぶやき(叫びに見えたけど)がたくさん流れていました。読んでいるだけでこちらも幸せな気分になりますね。


当日は一人だったこともあるのか、帰りは結構冷静でした。やはり岡村ちゃん(会場を出たので呼び方が戻った)に対してはアイドル的な見方をしてこなかったからかな。あとは周りのファンたちの熱量・情念に負けてしまい、ちょっと引いてしまって冷めちゃったからかも。こういうのは冷めたら損。情念のプールに頭から飛び込むのが正解なのに。
あと、会場の何人かとはお話ししましたが、名前を名乗ったりこのブログやTwitterについては全く触れずじまい。結局この日もリアルなつながりは持てませんでした。「好きだと言えないくせして子どもみたいに死ぬほど言ってもらいたがってる」私はダメだ。


握手をしたからといって手を洗いたくないとはなりませんが、あの日の記憶が薄れていくのは嫌だ。ここにこれだけ書いても、多分もう7割くらいは忘れている。
そして、握手の瞬間、岡村ちゃんの髪の毛や肌の具合はどうだったのかとかネクタイはどんなのをしていたかとか、もっと事前に「ここをチェックするぞ」と思って臨めばよかった。何も覚えていない。唯一覚えているのは「やっぱり口歪んでるな」ということくらい。ごめんなさい。


今回のイベントは本当に嬉しい企画でしたが、今後もやって欲しいかと訊かれれば迷ってしまいます。目の前でじかに触れ合えるというのはもちろん嬉しい話ですが、岡村靖幸とはやはり雲の上、ステージの向こう、私たち現世とは違う場所に生きている存在なので、私たちの日常に降りてくる必要はないとも思ってしまうのです。
とはいえ、またこういう企画があれば全てを投げ打って参加するのは間違いないのですが。


最後に、岡村ちゃん本人はもちろん、この企画を開催してくださったスタッフの皆様、蔦屋書店代官山のスタッフの皆様、本当にありがとうございました。感謝してもしきれません。そしてファンの皆様、今後もよろしくお願いします。
私は、今後も岡村靖幸を応援し続けます。