やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

ここがヘンだよ公務員

多分今年最後のエントリ


年の瀬です。
今年はこの歳になって転職をし、またプライベートでもいろいろあり、大きな転機となった一年でした。
特に公務員への転職というのは、仕事内容や人間関係などもろもろが大きく変わったので、人生全体で考えても大きな転機となった出来事です。
で、その公務員ですが、さすが「ちゃんとしているな」という部分もありますが、「これぞ公務員」という部分もあり、今日はその「何でこうなってるの?」と感じたことを箇条書きにします。
これは私の薄っぺらい経験からの感想なので、一面的な見方です。「それはこういう意味があるんだよ」「こういう理由で必要なんだよ」という意味付けを教えてくださる方がいましたら、ぜひ。


■予算を使い切らないといけない
補助金などは一定額以下だと返却が必要となる。
事業経費の50%補助など、割合で補助金の金額が決定するのであれば、少ない金額になったのであれば、双方ともうれしいはずなのに、なぜ使い切らなければならないのでしょうか。
県や国は「補助金を出す=自分の仕事をした」になるので、補助金を出したがるのかな。その事業の内容や結果よりも、「補助金を出した」という事実の方が大切。
なので、事業金額が当初より少なくなって補助金が使われなくなったということは、自分の仕事が失敗したということになる。という論理なのかな?


■行政は儲ける必要はない→儲けてはならない?
地元のお祭りでふれあい鍋を出しました。1杯100円で販売したのですが、後日請求書を見ると赤字。経費は原材料費だけで、事前準備の野菜のカットや当日の職員の日当は含まれていない。もちろんこの分は別で支給されるので、それを入れたらさらに経費は膨らみ、赤字額も大きくなります。1200食完売してこれですよ。いくらふるまい鍋といってもかかる費用と販売数量を計算して販売価格を決めないのかな?
そうでなくてもイベント開催でお金はたくさんかかっているのに、「行政は儲けないのだ」というお題目が前に出過ぎ。
ふるまい鍋単体で儲けても、イベント全体としては費用の方がたくさんかかっているのに。イベント全体として赤字(=もちろん市民の税金)を少なくするのが行政の役目じゃないの?


ハコモノは行政には本当に無理・無駄
博物館や道の駅の損益計算書を見ると、空いた口がふさがりません。この売り上げとこの経費でどうやってやっていくの?売り上げを伸ばす方策は?経費を下げる対策は?儲けるというか、当たり前に「経営」していく気があるとは思えない。
赤字で当然、補助金もらうのも当然。市がやっているからといって甘えすぎ。
同じように、大きな商業施設を市が主体となって始めても上手くいくはずがない。やる気もノウハウもある民間企業が必死になって取り組んだって上手くいかないことが多いのに、やる気もノウハウもない市がのんびりと取り組んで上手くいくはずがない。
施設もブランドも、磨き続けなければすぐすたれます。
新しく大きい建物ができれば、最初は人は集まります。大切なのはその後。どうやって魅力を維持し続けるか。そこを考え、実践し続けるしか生き残る術はないのに、それをしないからすぐに閑古鳥。
でも誰も困らない。誰の財布も傷まない。誰も責任を取らない。困るのは、無駄になった建物を建設・維持するために使われた市民の税金ですよね。


■その仕事は誰のため?
先日、監査があるということで、うちの課はその準備に取り掛かっていました。私は直接関係なかったので何もしませんでしたが、過去の資料を取り寄せたりして本当に大変そうでした。
結局、他の仕事も行いながらとはいえ、1週間くらいは監査準備にかかりっきりでした。残業もたくさんして。
いや、監査のためにそんなに準備しなきゃダメ?その仕事って何も生み出していないでしょ。過去の仕事の見栄えを良くするためだけの仕事でしょ。
もうひとつ。来春の消費税増税に関して課の上司たちが話し合っていました。
どこの利用料をいくら上げるか、上げないか、という話ですが、何を悶着しているのか分からない。
市としては「上げるのが原則。決定は個別に」という方針。上司Aは「今回は上げない。10%になった時に上げる」という方針。部長は「上げるところと上げないところがあると市としての整合性がないので、今回も上げるべき」という方針。課長は「上げるというのが市の原則なので上げるべき」という方針。
何でこんな細かいことで揉めているのか分からない。
10円単位になるのが嫌なら上げなきゃいいし、それでも原則を貫くなら10円単位にすればいい。
ポイントは「市として説明がつくかどうか」ではなく、「その料金で利用者は納得するか」じゃないの?どっちを向いているのか。
便乗値上げと見られたら利用者は減るかもしれない。10%になるのもほぼ決定なので、それまで待つのも一案。その代わり、それまでのコストはこちらが持たなくてはならない。2回改定するのもコストはかかる。
利用者の増減とコスト。その辺を全て考えて判断・決定するのが責任者の役目でしょ。「市として説明できるか」なんて重要ではない。もし聞かれたら「施設の利用者数などを考慮して決定した」だけでいいじゃない。あちらが上げているからこちらも上げる、なんて横並びにする必要はありません。
ディズニーランドが策定根拠をいちいち開示しながら料金改定していますか?
それが行政なんだ、というのがファイナルアンサーだと思いますが、それは思考停止ではないのでしょうか。「経営者としての判断・決定」と「その決定に対する責任」だけあればいいと思うのですが。
誰も決定も責任も取らないからこういうことになっているんじゃないの。


■今を生き延びろ
公務員は2~5年くらいで異動があります。なので、ほとんどの人はこの時期だけをやり過ごすことが命題になります。
だから新しいことに取り組まない、チャレンジングな施策を打ち出さない、時間のかかる事業(成果が見えだすのが5年後など)はやらない、となります。
ただ、1か所に同じ人を長く置くと水がよどむ原因にもなりますが。


仕組みとしてはよくできていると思う反面、仕組みとして硬直していて「(いい意味で)適当」「緊急なので」「例外」などが認められない。いちいち文書作成、回覧、決済、の手順を取らないといけない。
これは公務員だけでなく、大企業でも同じなのかな?


来年もよろしくお願いいたします。