やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

桜井和寿というボーカリストの不思議

桜井さんはフリーザなのかな


土曜日、トライセラのライブにミスチル桜井さんが登場しまして、もう大興奮だったわけですよ。熱狂と朦朧の中で桜井さんの歌声を聴いていたわけですよ。
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で、いろいろ思うことがあって、以前から感じていた「桜井和寿というボーカリスト」についてちょっと吐き出しておこうと思い、今回のエントリとなります。
今回のエントリは私が感じていることであって、オチもないし正解もありません。逆に私が感じていることについて何か「それはこういうことだよ!」と教えてくださる方がいたらぜひお願いします。


①声が弱いようで強い
トライセラ和田さんって、声が特徴的ですよね。これぞボーカルの声。それが、桜井さんと一緒だと、桜井さんの声にかき消されちゃうんですよ。
桜井さんの声って、切なさと儚さを併せ持つ声ですが、強いんですよね。あの声で会場の空気を全部持って行っちゃう。


②記名性があるような無いような
上とかぶりますが、和田さんの声は「これぞ和田唱」という分かりやすい声をしていますよね。テレビにたくさん出ていればモノマネ芸人も出てきそうな記名性があります。
それに引き換え、桜井さんのモノマネをする人っていませんよね(いたらすみません。教えてください)。あれだけメジャーな歌手なのにモノマネをする人がいないって、どういうこと?単純にあの声が出せないのか、モノマネに大切な「分かりやすいクセ」がないからか。
特徴の無い声なのでしょうか。いや、「あの声」はすぐに桜井和寿と分かる声です。どっちなんだ!やきもき。


③歌が上手い感じがしないのにめちゃ上手い
「歌が上手い人」で、誰を思い浮かべますか?Misia、ドリカム吉田美和、JUJU、aiko久保田利伸平井堅宇多田ヒカルなどなど。その中に桜井さんは入るでしょうか。
桜井さんは歌が上手いか、と問われれば「上手い!」と即答するでしょう。しかし、歌が上手い人は誰か、という問いで最初に桜井さんは出てこないでしょう。
上に挙げた「歌の上手い人」は、声が太くてビブラートが上手い人が多いです。桜井さんは声が太いわけでもビブラートかけまくりでもありません。なのに上手い。なぜなんだ。


④声がいいというイメージではないけど、いい声
「声がいい歌手」で、誰を思い浮かべますか?上記の人に加え、小田和正井上陽水山下達郎福山雅治秦基博などなど。
上と同じように、桜井さんはいい声だけど、いい声イメージの上位には入ってこない気がします。


というように、よく分からない。捉えどころがない。唯一無二の声だし、吸引力のある声なのに、その魅力を言葉にできない。


でも、やっぱり桜井さんの声には力があります。「ミスチル桜井和寿」というネームバリューや桜井さんの動きなども含めた会場掌握力は別にしても、あの声で全て持っていくパワーは本当にすごい。
繰り返しますが、和田さんのボーカルだってすごいんですよ。吉田さんや林さんはもちろんですが、普通のボーカリストでも和田さんの声には負けます。声自体の魅力も、声量も技術も。
なのに、桜井さんはそこを軽々と超えていくのです。同じ曲を歌っても、ツインボーカルにはならないのです。飛鳥とチャゲくらい、YO-KINGと桜井(あ、こっちも桜井さんだった。例えは和田さんだけど)くらい違うのです。桜井さんが歌いだした瞬間、和田さんはコーラス担当になってしまうのです。
何でなんだ。
ピッコロを倒した悟空より強いラディッツ、それよりも強いベジータ、そのはるか上を行くフリーザ。そんな少年漫画の「強さのインフレ」「越えられない壁」「主人公を凌駕する強さ」なんかを感じてしまいました。


以上で終了。最初に書いた通り、オチも正解もありません。桜井和寿ってすげえなあ!というお話でした。



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今年はミスチルはお休みなのかな。ウカスカジー、楽しみ!