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DragonAsh武道館ライブに行ってきました! 感想(その2)

貧弱差別反対!


昨日、ライブの流れは書いたので、今日は全体だったり細かいところで気になったことを書きます。


サクのドラムが素晴らしい
そんなことはずっと前から分かっていたし、CDを聴けば一発で分かるのですが、それでも生で聴いたサクのドラムは素晴らしかった。同期に合わせて叩いている曲が多いのに、しなやかというか滑らかというか、グルーヴ感がものすごくありました。
私はリズム好きなので、ドラムとベースがいいだけで評価は上がります。それがライブなら尚のこと。


KenKenでよかった
馬場さんが亡くなった後、サポートメンバーとしてRIZEKenKenが入ってくれました。順当ともいえる人選ですが、でもやっぱりKenKenでよかったです。
馬場さんは飄々としながらベースを弾くタイプでしたが、KenKenは動くし煽る。そして何より楽しそうにベースを弾くのがいいですね。そのうち馬場さんの「ライトセーバー奏法」もやって欲しいな。
彼でなければこんなにすぐこのメンバーの中に溶け込まなかったでしょう。KenKenでよかった。
ただ、KenKenのベースの音がそんなに好みじゃない。あんなにビキビキしないで、もう少し粒のそろった丸い音の方が好き。それを歪ませてもいいので。今の音はちょっとHIGHが強すぎるような。CDだと気にならなかったのですが、ライブだとチョッパー(スラップ奏法)が多かったからかな。


ATSUSHIのダンスについて
私は「リズムを可視化する」ダンスが好きです。マイケル・ジャクソンのような。DRI-Vはそんなダンスを得意としていますが、ATSUSHIは「舞踊」のようなダンスですよね。これが今まであまり好きじゃなかったのですが、今回は「いい!」と思いました。
彼の踊りは「感情を可視化する」ダンスなんですね。DragonAshの激しいだけではないエモーショナルな曲の世界は、彼のダンスがその表現方法としてとてもマッチしているのだと感じました。
ああ、何で今頃。気づくのが遅い。


裸になれる人って
今回のツアーでは、Kjは毎回脱いでいるようでした。確かに鍛え上げられた肉体は美しかったです。筋肉モリモリというよりは、ボクサーのような余分な贅肉ゼロの肉体でした。武田真治みたい。
でも、リア充でなく貧相な体をしているひねくれ者の私は思うのです。わざわざ脱ぐって、それって、見せたいんだよね?鍛えた自分の身体を誇示したいんだよね?長渕剛と一緒だよね?
ちょっとそこにナルシズムを感じてしまいました。


KjのMCについて
前半で「武道館でやることが俺たちとお前たちにとって良いことかわからないけど、怪我せずに一年で一番楽しめて帰れたら、やった意味があるってことだ」と言っていました。
確かにDragonAshは武道館を目標にしてきたバンドではありませんが、それでもこの日を特別なものに感じている多くのファンの前で、そんなそっけない言い方はないんじゃない?
「俺たちは武道館を目標にしてきたわけじゃないけど、それでもせっかく武道館でライブできるんだから、今日は特別な夜にしてやるぜ」くらい言ってくれてもいいのにー。
あと、後半で「輪っか作れ」と指示したのも、その時は「楽しみ方を指示するなよ」と思ったのですが、その後でっかい輪ができて、それがぐっしゃぐしゃになるのを見るのは楽しかったのでヨシとしよう。ノリ方の指導なんて誰のライブでもあるしな、とも思うし。


ファンのマナー
前回のエントリでも書いたように、今回のライブはイケてる若者が多かったです。ヤンキーやオラオラ系まではいかないけれど、ちょいいかつい感じ。学生時代は常にスクールカーストの上位にいた感じ。
私の日常では全く交わることのない人たちです。そんな人たちと一緒に盛り上がるのは素晴らしいことだな、と思っていたのですが、ライブが終わるとイスにはフライヤー(チラシ)がたくさん捨てられており、イスの下には飲んだビールの空き缶などもたくさん捨てられていました。
あー、残念!こんなことされちゃ、また私は君たちを偏見とレッテルで「最近の若者は」って言っちゃうぞ。
ゴミを放置できる人とは仲良くできない。


モッシュやダイブについて
DragonAshを始めとして、ラウドミュージックではモッシュやダイブはライブには付きものです。確かに、武道館の2階席から見ていると盛り上がっているのがよく分かります。「盛り上がりの可視化」なのか。
でも、暴れていると、ステージあまり見えないですよね。音楽もちゃんと聴けないですよね。音楽が目的ではなくて、音楽が暴れるためのツールになっているような気がします。
モッシュをしている人たちは、みんな楽しいのでしょうか?突然頭の上に他人が降ってきても楽しいのでしょうか。
あと、多くの女子や私のようにモッシュには近づけない人たちもたくさんいますが、そういう人たちは近くで楽しむことが不可能です。
「前に行っていいのは屈強な男子だけ」なんて、貧弱差別だー!


今後もDragonAshのライブには行きたいのですが、ダイブ問題がある限り、躊躇はします。



Dragon Ash - FANTASISTA (LIVE @ GG11) - YouTube