やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

NHKドラマ「ナンシー関のいた17年」 感想

健康は大切ですよ


NHKプレミアムで放送された「ナンシー関のいた17年」を見ました。これ、青森放送が制作なのね。

NHK青森放送局 | 番組情報 詳細 | プレミアムドラマ ナンシー関のいた17年
この番組が放送されると聞いて最初に皆さんが思ったことは「ナンシー関を誰がやるんだ」ということでしょう。
マツコ・デラックスか?ハリセンボン春菜ってことはないよね。いや、ナンシー関本人は出ないで周辺情報だけでやるのでは?などいろいろな予想と憶測が飛び交いましたが、正解は安藤なつさん。芸人さんなんですね。私は知らなかったのですが、これが激似!ナンシーさんのしゃべっている声は聴いたことが無いのですが、全く違和感がない。
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似てる…!
私は安藤サクラさんを推していたのですが、全然違いましたね。


で、肝心の本編ですが、ドラマだけではなく、関係者へのインタビューと再現VTRのようなドラマでした。最初は物足りない気もしましたが、ナンシーさんを描くならドラマよりもこっちの方がいいですよね。うん、正解。
ナンシー関」の名付け親であるいとうせいこうさん、長い間対談をしていたリリー・フランキーさんの話はもちろん、担当編集者の愛と情熱がある感じがよかったです。
デーブ・スペクターは、ナンシー関の天敵。今インタビューしてもまだ分かってない。エンディングでは「今だったら仲良くできそう」なんて言ってる。そういうとこだよ!お前とは合わない。


ただ、ナンシーさんが亡くなって以降の部分、フィクションが過ぎるように思いました。幽霊はいいし「このドラマをナンシーさんが見ている」というメタ構造はいいのですが、「それ、本当にナンシーさんの言葉?ナンシーさんの意見?」と思うセリフがしばしば登場して、そこでちょっと醒めてしまいました。
「テレビがつまんなくなったから。テレビの寿命がナンシー関の寿命だよ」「NHKの限界を見た。合唱」とか。ラストのメタ部分は、ドラマを見て原稿に向かうところまででよかったのでは。ナンシーさんの原稿表現にするのは「違う」危険性が高いです。


でも、よかった。面白かったです。
NHKプレミアムでナンシー関のドラマ。ナンシー関ファン以外に見る人はほぼいないような番組ですが、見た人はみんな高評価でしょう。


そして、関係ない下世話な話を。
ナンシーさんの妹役で新山千春が出ていたのですが、こんなに美人だったっけ?そして胸がでかい。
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私の新山千春はこういうイメージだったのに。


あと、太っている人は何で何もしないの?痩せる努力とかきれいになる努力とか。
太っているのに痩せようとしない、きれいじゃないのにきれいになる努力をしない。太っている→モテない→化粧をする必要性を感じない→諦める→太る、という負のスパイラルに陥っているのでしょうが、諦めたらそこで試合終了ですよ、マジで。


おっと、関係ない話が過ぎた。
外見は関係なく、ナンシー関はテレビ批評家として今でもNo.1です。そしてみんなが言っていることですが、今ナンシーさんが生きていれば何を書いていたでしょう。
SNSが普及し、一億総評論家時代。テレビの地位が相対的に下がり、芸能人・有名人もソツなく「好感を持たれる振る舞い」をする時代。ナンシーさんにはどう映って、どういう切り口をするのでしょうか。
これまた「たられば」ですが、こういう時代であれば、ナンシーさんは当時とは違う立ち位置にいて違う角度からテレビを見ているかもしれません。たらればですが。


本当はいつまでも「ナンシーさんがいたらなあ」なんて言っていてはいけないんですよね。テレビ評論も更新されないと。早く今井舞をひきずり下ろさないと。
というわけでてれびのスキマさん、よろしくお願いします!


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ナンシー関全ハンコ5147

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