読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

舞台「不倫探偵」 感想

舞台・演劇

大人計画の舞台「不倫探偵」を見てきました。2015年6月27日。 
公式HP↓
日本総合悲劇協会vol.5「不倫探偵~最期の過ち~」 | 大人計画 OFFICIAL WEBSITE


会場は下北沢本多劇場
f:id:ese19731107:20150627182816j:plain
来たのは何度目だ。街を歩くと全員が大学生か売れない芸人か売れないミュージシャンに見えてしまう。
この劇場はイスが狭い。体の大きい人は大変だろうな、といつも思ってしまいます。


大人計画松尾スズキの舞台は何度か見ていますし、松尾スズキも好きなのですが、彼の舞台は小ネタはめちゃめちゃ面白いけどお話自体は破綻していることがあり、その点が不満でした。
しかし、今回は小ネタはもちろんめちゃめちゃ面白く、お話自体もめちゃめちゃ面白かったです。
これは、脚本が松尾さんだけでなく天久聖一さんも関わっているのが大きいのかな。


元警官の探偵(松尾スズキ)の元に夫の不倫疑惑を相談しに奥さん(平岩紙)が来て、そのままこの二人は不倫してしまう。そして翌日、その夫(近藤公園)は隣の空き部屋で殺されているのが発見される。事件を捜査する刑事(片桐はいり)と、警察犬(皆川猿時。そしてホテトル嬢キャンディ(二階堂ふみ)、謎の小説家村杉蝉之介。犯人は、同機は、背景は。


ちゃんとお話としてしっかりしていました。犯人が誰で、どうしてそうなって、なぜ夫はその時間隣の空き部屋にいたのか。父親、母親、子ども、形見。それぞれがリンクし、伏線となり、収束する。
しかし、それ以上にくだらなくて素晴らしい小ネタの数々。くだらなくて笑えないものもありましたが、くだらなすぎて爆笑したものもたくさんありました。
百田尚起の本をブックオフに売ろうとしたり、場面転換の場つなぎでセットの上から一言挟むのとか、ああ、もう覚えてない。くやしい、私の脳細胞。頑張れ、私の海馬。
あー、面白かった。


■今回の松尾さんは探偵です。ハードボイルドな落ち着いたキャラです。いつものしょぼくれた初老姿しか見ていなかったので、顔や髪をちゃんとすればいい男じゃん、と思いました。深見東州に似てるな、とも思いました。
f:id:ese19731107:20150628152548j:plain
片桐はいりさん。もう存在だけで面白い。しゃべるだけで、動くだけで面白い。途中何度か髪型が変わるのですが、その都度面白い。年齢も性別も超えた、マンガのキャラクターのよう。
二階堂ふみさん。二階堂さんは何も悪くないけど、与えられた小ネタがあまり面白くなかった。ただ、どんな役柄や設定やセリフも受け入れる女優魂は素晴らしい。「こんな変な役やってるワタシって面白い」なのかもしれないけど、それでもいい。あと、やはりスタイルがエロくていいね。
伊勢志摩さん。掃除のおばちゃんと謎の女性。本編と関係ないけど、上に書いた場面転換の際の「それからそれから」がめちゃめちゃ面白かった。文字だけ読むと何も面白くないけど。
皆川猿時さん。相変わらずの皆川さんです。今回は警察犬です。膝に車台を付けて犬のようにくるくる回ります。途中回り過ぎて舞台から落ちそうになり、焦っていましたね。
村杉蝉之介さん。片桐はいりの同僚刑事役(「北の国から」の田中邦衛風)と謎の小説家の二役。相変わらず気持ち悪い。
近藤公園さん。殺される夫の役。そして変態の役。エロスには寛容な私ですが、やはりおしっこ関係はついていけない…。上級者すぎる。
平岩紙さん。不倫を相談しに来る奥さん役。でも変態。つまり夫婦そろって変態。大人計画の舞台を見に来る人は紙ちゃんのこと知っているから大丈夫だと思いますが、ファブリーズのCMやテレビドラマしか知らない人が見たらショック受けるかも。いや、舞台ではいつもこんなです。


今回はいつもの大人計画の舞台に比べると役者が少な目。だから物語がとっ散らからずに面白を残したまま筋運びができたのかな。いいことだ。


やはり舞台はいい。目の前で演じているということがいい。舞台の感想だと毎回これに落ち着いてしまう。
過去の大人計画エントリ↓ese.hatenablog.com
ese.hatenablog.com
ese.hatenablog.com