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映画「ジュラシック・ワールド」 感想

「アクション映画のヒロインはタンクトップになる」の法則


「ジュラシック・ワールド」を見てきました。
公式HP↓www.jurassicworld.jp
このシリーズは、第1作目だけ見ています。2・3は見ていません。でもこのシリーズはそんなの関係ないですよね。「完全にコントロールされているはずのパーク(ワールド)で何かのミスにより恐竜大暴れ、さあ大変」というストーリーなんでしょ?
はい、その通りでした。


ストーリーはツッコミどころ多いのですが、本作はそこを指摘する作品ではない。恐竜がどかーんと暴れてがおーと叫べばいいんです。なので十分満腹。
ただ、前半はちょっともたつき気味でした。もっとジュラシックワールド内のアトラクションを多く見せて欲しかったです。
この作品は子どもも見るので、ストーリーはシンプルでいいんです。恐竜が暴れて大変だー→怖いよー→危機一髪→絶体絶命→めでたしめでたし、でいいんです。それを思うとちょっと余計なお話があったかな、と思います。


しかし、それを帳消しところかお釣りが来るほどの映像に大満足でした。
まず、インドミナス・レックス(遺伝子操作をした新種の恐竜)が外に出る場面。オーウェン(男の主人公)が扉が閉まるところをぎりぎり脱出して危機一髪一安心と思った瞬間、インドミナス・レックスが壁を破壊して外に出てきた!思わず「うわー!」と声を出してしまいました。
んでお決まりの「恐竜が近くまで来ているけど息を潜めて見つからないようにする」シーン。うん、必要。そしてサブキャラは食われる。うん、必然。


途中、ザックとグレイの兄弟が迷い込んだ場所は旧ジュラシック・パークの跡地。あの赤外線モニターも置いてあった!
車の修理は簡単にできちゃうし燃料はどうやって調達したのか分かりませんが、無事脱出。いいんです、細かいところはいいんです。
そしてその後オーウェンとクレアが同じところに来たら、恐竜も来た!そしてまた「息を潜めて隠れる」パターン。その後逃げる時に小屋の破壊。いいぞ、教科書通りだ。


今回は翼竜が観光客に襲いかかるパターンでした。そうか、この手があったか!
それにしても、クレア(女のヒロイン)の秘書ザラのかわいそうなこと…。翼竜のくちばしに持ち上げられて海に落とされ、さらに何度も翼竜に弄ばれた挙句にモササウルス(超デカい海洋性爬虫類)に食われるとは…。
このシーンの前にこの会社のCFOであるマスラニがヘリコプターで墜落死しますが、この作品結構容赦なく殺しますね…。エンタメ娯楽作なんだから死ぬのはモブキャラで、名前のある人は「危なかったぜ」で生かしてあげればいいのに。


さて、クライマックス。
ラプトルには知能があって、オーウェンが長い間訓練して意思の疎通が(ある程度)できるという前提のもと、ラプトルにインドミナス・レックスを追わせる展開。1作目ではラストの敵だったラプトルが仲間になるなんて胸熱だなー、と思いながら見ていました。
いよいよインドミナス・レックスと対峙したときに、何やらインドミナス・レックスと会話するラプトル。何とこのインドミナス・レックスにはラプトルのDNAも混ざっており、同種ということでラプトルは寝返ってしまうのです。
両方知能あり過ぎだろ!いや、ツッコんではいけません。
というわけで、再び敵になってしまったラプトルに追いつめられる主人公たち。しかも1作目のときは2匹だったのに、今回は3匹。さてどうする!
何と「落ち着け、お前は仲間だ」というムツゴロウ方式!しかもそれが上手くいって再度ラプトルを懐柔。DNAよりも日頃の関係性が勝りました。生みの親より育ての親。


ラプトルがインドミナス・レックスに挑みますが、やはり圧倒的な体格差はいかんともしがたく、1匹倒され2匹倒され、ついにあと1匹。ここまでか、と思ったときにクレアがあいつを解放します。
そうです、Tレックス!しかもこいつは「ジュラシック・パーク」のラストで登場したあいつです!映画見ているときには気づかなかったのですが、家に帰ってWiki見たら書いてあった。何だよ、映画内でも言及があればもっと胸熱になったのに。
で、インドミナス・レックスとTレックスの死闘!正直見ている私はどっちがどっちか分かりませんでしたが、とにかく盛り上がる!これって、着ぐるみ+CGなのかな。どうやって撮影したんだろ。
ラプトルの加勢もあり両者互角の闘い。どう決着するのかな、と思っていたら水際に来たところでモササウルスがインドミナス・レックスをばくーっと銜えて水の中へ。何と、ラスボスはモササウルスだったのか。
ラストはTレックスの咆哮でエンド。うむ、素晴らしいエンディング。


中盤以降の盛り上がりはとても良かったです。ご都合主義のラストもよし。いいんです、細けえことはいいんだよ。
でも、いくつかツッコミや気になった点を箇条書きで。
●上にも書きましたが、ストーリーはもっとシンプルで勧善懲悪でいいです。子どもにも分かりやすいストーリーがいいと思います。
●同じく、前半はもっとパーク内の恐竜・アトラクションを見せて欲しかったな。
●警備体制、ダルすぎだろ。でもいいんです。警備が機能しちゃうとお話終わっちゃうから。
●恐竜は銃を撃たれても平気すぎ。でもいいんです。すぐ倒されちゃうとお話終わっちゃうから。
●死ぬという描写はもう少し記号的でよかったのでは。名前のある人(物語内でちゃんと生きている人)が死ぬのはショックが大きい。
●滝つぼに飛び込んだ兄弟、すぐに髪も服も乾いていますが、いいんです。
翼竜に襲われたオーウェンをクレアが助けてすぐキスしていましたが、早くない?ラストのクライマックスか大団円のところですればいいのに。
●研究者は胚を持って逃げたので、続編可能ですな。
●「アクション映画のヒロインはタンクトップになる」というセオリーを全うしてくれたのでうれしい。
●私は3Dで見たのですが、そんなに3Dっぽさがなかったような。途中からはメガネのことを意識せず見ていたので、たくさん飛び出ていたのに気付かなかった(=それだけ映画に入り込んでいた)だけかもしれませんが。


いい作品でした。ぜひ映画館で見てください!



映画『ジュラシック・ワールド』第1弾日本版予告編 - YouTube

映画『ジュラシック・ワールド』第2弾予告編 - YouTube