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やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

「自分に飽きない」ために。芸能界でサヴァイブする方法。

雑感

きっかけはこのツイート。


なるほど、と思いながらいろいろなことを考えました。


「自分に飽きない」。確かに大事。ここで例に挙げられているPerfumeはその好例で、髪型も衣装もずっと一緒。そのプロ根性には頭が下がります。
Perfumeはその存在自体が「偶像」(アイドルではなく)であって、年齢などを感じさせない点ではプリンセス天功に似ている存在だなーと思っています。なのにしゃべると広島弁丸出しになるんだからそりゃ惚れるよね。


ちょっと脱線した。
「世間の認知」は、本人が思っている以上に遅い。一発屋芸人でも、そのネタが世間に浸透するのは本人が飽きてからでしょう。今はYouTubeなどですぐに見れるので、広まるスピードは昔に比べて格段に早くなりましたが、その分飽きられるのも早くなっているのけど。
ほとんどの一発屋芸人は、一発屋と呼ばれるそのネタをいつ切り離そうかと悩みます。いつまでもこのネタはウケないし、いつまでもこのコスチュームのままでいられないし、と。そこでもがいて消えていく芸人がほとんどですが、その唯一の武器を磨き続けた結果生き残るダンディー坂野みたいな例もあります。一度はブレイクしたということは、そのネタ自体は面白いのです。なので、「飽きた」という時代を耐えれば再び「新鮮」と思ってくれる時代になるかもしれないのです。


ネタだけでなく、見た目も同様。ピース又吉はウェーブの髪の毛の人、広瀬すずはボブの子、明石家さんまは出っ歯の人。ぱっとビジュアルが思い浮かばないとダメ。
テレビ番組で芸人の昔の写真を出して「今と全然違うー」というコーナーがよくありますが、それは今の姿が定着しているからです。そして、ほとんどの芸人は売れてからはビジュアルを変えません。売れてから変えたのはダウンタウン松本さんとロンブー淳くらいではないでしょうか。松本さんは坊主になったこと自体がニュースになりましたし、淳はいきなり変えたことを気づかれないために徐々に赤髪を今の頭にシフトしていきました。「自分の思う通り芸人」(Ⓒケンコバ)淳恐るべし。
松田聖子だって、「聖子ちゃんカット」と言われるほど世間に認知されるまではあの髪型を変えませんでした。


「自分の強みを知って、粘り強くそれを売り続ける」。
ミュージシャンでも、例えばHIPHOPが流行ったからそれを採り入れても、ファンには受けない。その人の強み(=魅力)はラップではないから。
自分で飽きて全く違う音楽性に移っても、ファンはそれは望んでいないのです。ミュージシャン本人だって「自分が何を支持されて世間に出てきたか」を考えればやはり自分の強みである音楽性に戻った方が上手くいくのです。


ということを考えていたら、あの人を思い出した。
奥田民生です。
民生さんは、民生ソロの他にユニコーンも復活以降継続して活動しているし、先日までは真心ブラザーズの二人と「地球三兄弟」というユニットを組んでいたし、今はくるり岸田さんとドラム伊藤さんと「サンフジンズ」というバンドを組んでいます。その上様々なミュージシャンと随時セッションもしています。
これらの活動について、以前民生さん本人がインタビューで「レコーディングしてアルバム出してツアーしてというルーティンだと飽きるのでいろんなことをしたい」と語っていました。
そう、「飽きないために変える」。あれ、今まで書いてきたことを反対じゃないか。でも、民生さんの場合は音楽性自体ががらっと変わるわけではなく、アウトプットの方法(一緒にやる人や「ひとり股旅」などの発表の方法)を変えているだけです。そしてフェスなどでは今でも「イージューライダー」「さすらい」などの過去のヒット曲をきちんと歌ってくれます。以前からのファンも大事にしつつ、一見さんにも優しく、自分も飽きない方法で続けているのです。偉い。


プロとして変えないこと、続けるために変えないこと、逆に続けるために変えること。いろいろな形がありますが、全ては「お客との距離感」です。ファンを裏切ってはいけませんが、自分も飽きたくない。自分は何を評価されてここにいるのか。それは自分を殺すことではないのですが、どうしたって飽きも惰性も出てくる。どうやってその状況に対応するか。頭の良さと嗅覚の鋭さと行動力(「変えない」という行動も含めて)が必要です。



奥田民生 - さすらい - YouTube


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