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やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

映画「バクマン。」 感想

映画

ジャンプのマンガです!


映画「バクマン。」を見てきました。公式HP↓bakuman-movie.com
原作は読んでいません。最高(サイコー=佐藤健)秋人(シュージン=神木隆之介)のキャスティングが逆じゃないかという意見がキャスト発表のときにあったなー、くらいの知識です。
原作ものは、知らないに限る。知っていると「原作と違う=悪」という評価になりがちなので。


今回は見る予定はなかったのですが、Twitterでだいぶ高評価なので見てきました。
よかったです。
いろいろツッコミどころはありますが、マンガなんです。野暮なツッコミはなしよ。王道少年マンガを王道少年マンガ映画にしました。熱くて泣ける、クサくてダサい、子どもからおっさんまで楽しめる、マンガ映画なのにバトルマンガで青春映画といういい映画でした。


マンガという題材は描いているところがメインになるので、映像映えがしない。それをプロジェクションマッピングや筆のバトルなどで映像としても映える演出がされていました。上手い。
最初に持ち込んだときから連載を獲得して連載が続いた後まで、徐々に絵が上手くなっているのもいい。
マンガの持ち込み、連載獲得、アンケート順位での勝負など、マンガをバトル要素で描いたのも上手い。と同時に新人賞の横のつながりから友情面も確保。ピンチになったら友情が発動し、努力して結果勝利。
ジャンプの三要素「努力、友情、勝利」が分かりやすく描かれています。
「やったー!」とタッチする場面が前半からフリで出てきて、これが本当に実現したときのカタルシスもいい。フリとオチは大事。あれは「スラムダンク」のラストシーンの要素も入っているのでしょうか?


上手い。分かりやすい。これはどの年代にも対応できています。誰もが一度はジャンプを通ってきているから。


もちろんツッコミどころは多々あります。
Gペンも持ったことないやつがいきなりあれだけ描けるのか、絵とマンガは違うぞ、現役高校生が週刊少年ジャンプの執筆スケジュールに対応できるのか、アシスタントはなぜいないのか、ピンチのときに助けてくれたライバルたちは自分たちの原稿はいいのか、などなど。
あと、最初の持ち込みが夏なのに登場人物みんな長袖。季節感がない。マンガ描く人だったら余計何も気にせずTシャツ着ていそうなのに。
でも、そんなことがあまり気にならないのは、この作品がマンガだからです。マンガ原作というのもそうですが、この物語自体がマンガだから。野暮なツッコミをする方が間違い。


キャストについて
佐藤健真城最高
イケメンが童貞の役なんて、と思っていましたが、よかった。前半はイケメンじゃなかったし。で、後半は熱血になってイケメンになる。上手いな。いいじゃん、健。
亜豆がお見舞いに来たときのぎこちない会話もよかった。この辺はさすが大根監督。童貞の生態をよく分かっていらっしゃる。
ひとつだけ注文するなら、眉毛を整えないでほしかった。眉毛だけでイケメン度が上がってしまうから。
神木隆之介高木秋人
神木君は声がいい。説明セリフが上手い。ナレーションの仕事もできるよ。
エリを立てたジャージにヘッドフォンを首に掛ける様は19(ジューク)を思い出しました。原作ではそんなこと言われていなかった?
染谷将太新妻エイジ
染谷君ぽいなー。「デスノート」のLっぽいキャラ。天才で浮世離れしている。少年マンガにはライバルが必要だもんね。
小松菜奈亜豆美保
小松奈菜、可愛いな!小松奈菜、可愛いな!可愛いな、小松奈菜!
この子、実在するんだよね?普通に学校通っていたんだよね?この子と同級生という人もいるんだよね?こんな子が隣の席に座っていた学生時代を送った人もいるんだよね?そんな人生を送ってみたかった。
映画ではあまりに可愛くてスカートも短くて、こんな子だったら毎日電車で痴漢と盗撮に遭っていそうでかわいそうだな、と余計な心配をしてしまった。
さすが大根監督、童貞目線で女性を可愛く撮るのは右に出るものはいません。
■桐谷健太(福田真太)
お前、桐谷健太だろ!そのまま。
新井浩文(平丸一也)
新井さんがこんな役を!ゲスな感じはそのまま(失礼!)ですが、悪人さが出てない。上手いなー。
皆川猿時(中井巧朗)
いつでも皆川さんは皆川さん。安心の存在感。
宮藤官九郎(川口たろう)
きったない感じがクドカンにぴったり!褒めてます。
山田孝之(服部哲)
上手い。山田さんは本当に上手いなー。編集者として野暮ったくもマンガに対する熱はあって冷静に的確に問題点を指摘するところも熱くなるところも上手い。そして全て漫画家の前に出ない感じまで上手い。
リリー・フランキー(佐々木編集長)
もうリリーさんは何でもできる役者さんですね。もっと怖かったり権力者だったりしてもいいのに、とも思いましたが。


この作品の音楽はサカナクションが担当。随所にサカナクションぽい音楽が流れてそれもよかったのですが、こんなに「サカナクションっぽい」でいいのか、とも思いました。この辺も監督の指示なのかな?


上に書いたような細かいツッコミは流しますが、ひとつ気になったのは、途中サイコーと新妻エイジの作品が世間に広まっていく描写としていろんな人がジャンプを読んでいるシーンがあるのですが、ここに女性が全然登場しないのです。小学生男子、ガテン系、電車内のサラリーマン、ホスト。
今は女性だってジャンプ読んでいるし、人気が出るのはこの女性層の熱が大事な部分も大きいので、女子高生がはしゃぎながら読んでいるシーンも入れてほしかったなー。監督の頭にはあまり女性がジャンプ読むイメージないのかな?


あと、ラストで「俺たちすごかったよなー」と何だかやり遂げた感や満足感があるところもちょっと残念。もちろんすぐに次への創作意欲がどんどん出てくるエンディングになっているのですが、少しも満足せず「くそー、次こそは!」というスタンスがよかったなー。わがままですみません。


この作品はエンドロールまでこだわっています。上に挙げた主要メンバーはマンガの吹き出しなどで紹介されており、その他のスタッフは架空のマンガとして登場しています。jin115.com
これのおかげでエンドロールまでずっと食い入るように見ていました。


関係ないけど、私は「サルでも描けるまんが教室」が好きで、これも思い出しながらこの作品を見ていました。ジャンプで描くというのはこういうことだよな。王道で熱くて青春でないと。それに引き換え「サルまん」はギャグでサブカルだもんな。めちゃめちゃ面白かったけど、そりゃ映画化なんてできないよな。
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(これだけ載せても何が何だか分からないですよね…)


結論。面白かったです。
私は今はジャンプは読んでいませんが、小さい頃は毎週買っていたので愛情はあります。なので、やはり熱くなっちゃいます。多分ほとんどの男子・男性はそうだと思う。だからこの話にも熱くなるのです。
しかし、女性はどうなのでしょうか。少年マンガを読まない人にもこのワクワクは伝わったでしょうか?映画全体が男性目線というか少年マンガ目線なので、女性は付いてきたのかな?という不安もあります。


これは小学生男子とその父親が同じ熱量で見ることができる稀有な映画です。地方だとそろそろ上映打ち切りになるので、まだの親子は急いで!



「バクマン。」予告 - YouTube

バクマン。 コミック 全20巻完結セット (ジャンプコミックス)

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