やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

RHYMESTERライブツアー「KING OF STAGE Vol.12」 at 富山MAIROに行ってきました! 感想(その1)

ライブは生もの、その日限りのもの。だからいい。


(ネタバレあります)
私は普段どのミュージシャンでも同じツアーに複数参加することは(あまり)ないのですが、先日名古屋に行ったばかりなのに富山公演にも参加してきました。
これは、今回のツアーが大箱と小箱で内容が違うと聞いたからです。
名古屋公演のレポはこちら。↓ese.hatenablog.com
名古屋公演はさすがの大箱セットで、セトリも演出もすばらしいものでした。
さて、小箱は?


会場の富山MAIROは富山駅から徒歩で行ける繁華街の雑居ビルの5階。いいねえ、こういう雰囲気。知らない街でひとりっきりだったらちょっと怖いけど、RHYMESTERだから平気。
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エレベーターが5階には止まらないので(何でだ!)階段を上っていくと、既に待っている人多数。係員が「番号順に並んでくださーい。整理番号68番までがAです。それ以降Bの方並んでくださーい」と案内。階段に並ぶ私。それにしても、整理番号68までがA?ちっちゃ!規模ちっちゃ!後で調べたらキャパ500だそうで、そう思うとそんなに小箱ってほどでもないのかな。となると、69以降がBなの?バランス変だな。私の聞き間違いか?


さて、私の今回の整理番号は何とA17番!キャパ小さいとはいえ、神番です!これは最前列確定だな!
しかし入場したら最前列中央はもう埋まっている。ハコが小さいので当たり前だ。さてどうするか。中央2列目か端でも最前列か。迷って最前列下手(Dさん側)を選択しました。
しかし、ここはステージの端のさらに脇。ステージ端まで来てもらっても私の正面には来てもらえません。正面はスピーカーだから。
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この近さ!
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でも正面はこれ。
今回は耳栓を用意してきたので装着。準備万端。


18:40、オープニングアクトのガッツキマン登場。
私は彼の事は全く知らなかったのですが、鱒寿司店の店主でありながらラッパーという異色の肩書き。www.masunosusi.com
ホームページもちゃんとしてる!
これが、カッコよかった!
見た目は怒髪天の増子さんと王様(直訳ロックのトランプのあの人)みたいなお顔。ラップは横文字やラップの定型句をほとんど使わない、聞き取りやすいリリックとフロウ。KOHEIJAPANみたいな感じ。あそこまでゆるくないけど。
20分ほどライブをして終了。よかった。格好は私服すぎるけど。


さて、いよいよ本編スタート。
ライブハウスなので幕などもなく、暗闇の中JINさん登場。スタッフに手元を照らしてもらいながら機材を操作。そしてスタッフとガッチリ握手。これだけでもう熱い、エモい!
そしてアルバム「Bitter, Sweet & Beautiful」のイントロで本編開始!JINさんの雄叫びも久々に聞きました。
JINさんの呼び込みで宇多丸さんDさんも登場。Dさんはパーカーのフードをかぶっています。しかめっ面ではない。固く閉ざされた扉も蹴破ってない。


音が止まって始まるかなーと思っていたら、始まらない。宇多さんが耳に手を当ててお客を煽る。何度かこうして煽った後、「オイ!」
おおおー!1曲目がこれか!いきなりアガる!
Dさんフードを取ると、髪が短くなってかわいい!もうちょんまげのライマーじゃないけど、かわいいぞ。
続いて「マイクロフォン」!アルバムラストのこの曲がこの序盤に!?
確かに、この曲のリリックはDさんの「時は満ちた 行くぜ再び」から始まるので、オープニングでもいけるな。リリース時のインタビューでも「この曲は最初か最後」と言っていたしな。
「Still Changing」で会場はさらにブチアガる!この曲は宇多さんヴァースがいちいち素晴らしい。四半世紀やってきた実績と、四半世紀やってきたから書けるリリックと、四半世紀経ったのにまだフレッシュな新曲が作れるモチベーションと。


ここで最初のMC。
フロントアクトガッツキマンについて。「我々、キングオブステージでフロントアクトを初めてつけた」とのこと。
Dさんは自己紹介で俳優業の話。「皆さん見る者を不安にさせるぬるい演技。昨日自分で見たんだけど、凹みました。その分本業で頑張ります」


再び曲へ。
「ライムスターイズインザハウス」ではトラックが何か知っている曲だったんだけど、何だったかなー。もう忘れたー。この曲はHIPHOPターンテーブルという楽器を使った音楽で、RHYMESTERはバンドだ。そしてHIPHOPの楽しさを「見て分かる」点で本当に優れている。一見さんでも「面白い」「すごい」と思ってくれるはず。


宇多さんによる富山いじり。「新幹線ができて来やすくなった。でも普通金沢に行くよねー」「富山駅降りたら、工事が間に合ってない」「逆に夢あるねー!」


「SOMINSAI」ではPUNPEEが出てくるだろうと思っていたら、PUNPEEヴァース前で曲終了。続いてもPUNPEE曲の「Kids In The Park」でも出てこなかった。そうか、今回はゲストなしなのね。


ガラパゴスは理論派宇多さんと情緒派Dさんの対比ですが、怒りという感情は熱がある方が強い。というわけでこの曲はDさんの曲ですな。
でもこういう曲でも(他の曲でも)常に宇多さんは客を盛り上げ、Dさんに合いの手を入れ、Dさんが輝くように盛り立ててくれます。いい人だ。


ここでまたMC。
宇多さん「ダレ場です。ドリンク飲むとかトイレ行くとか、ご自由にどうぞ」ということでしっとりめの曲ゾーン。
「ちょうどいい」はいつ聴いても気持ちいい。宇多さんヴァースの「バルトなんてどう」の部分はいつもその地方の映画館を入れるのですが、今回は何と言っていたか聞き取れませんでした。言われても分からないけど。
「It's A New Day」「耳ヲ貸スベキ」とテンポはゆっくりながらも名曲・クラシックが続きます。
「And You Don't Stop」では何とDさん歌詞ど忘れ!しかも1小節くらいの結構長い間「うーーーーー」と唸っていました。「赤茶けたポートレート」の前あたりで。
で、それにつられたのか宇多丸さんも「乳首の下の水着」とラップしていました。どんな構造の体と水着だ。
曲終わりでDさん土下座!宇多さん「いいんだよ、普段が上手いんだから」と泣けるフォロー。愛を感じるぜ。
この曲は富山のみの披露だったそうで、そういう意味でも特別なものが見れた!これがLIVEだ!ちなみに他の地方ではどの曲やったのかな?
「グラキャビ」は、ぜひこういう地方の小箱で聴きたいと思っていたのでうれしい!しかもこの曲は3年前の富山公演のときの思い出が歌詞にたくさん反映しているそうです。それを聞くだけでも何だかうれしい。私富山県民じゃないけど。でも、Dさんの最初のヴァース「歌詞を忘れて慌てて即興」のところはちょっとドキドキしてしまった。


まったりゾーンはここでおしまい。再度声出しして、ここから盛り上がりの爆発ゾーンです!


長くなってきたのでここで一旦切ります。
次回はこの後半の盛り上がりからアンコールまで、そしてライブ全体の感想を書きます。


The R~The Best of RHYMESTER 2009-2014~

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