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やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

映画「シン・ゴジラ」 感想

映画

いいから見に行け。話はそれからだ。


シン・ゴジラ」を見てきました。公式サイト↓
www.shin-godzilla.jp
当初、私はこの作品を見に行くつもりはありませんでした。なぜなら

ゴジラ→見たことない、興味ない
・怪獣映画→見たことない、興味ない
エヴァンゲリオン→見たことない、興味ない
庵野秀明監督作品→見たことない、興味ない

からです。正確に言えばゴジラのハリウッド1作目は見たことがあります。でも名作だと思っていないし何も覚えていない。怪獣映画はゴジラモスラガメラも見たことありません。戦隊ものも仮面ライダーも見ません。エヴァは本当に全く見たことがありません。映画はもちろんテレビアニメも見たことありません。庵野監督作品はアニメも実写も見たことありません。
こんな状態なので、世間が騒いでも自分が見に行くタイプの作品ではないと思っていました。


しかし、あまりに騒がしい。あまりに絶賛。「これはネタバレできない」「何も知らずに見に行った方がいい」「見た後めっちゃ語りたくなる」といった熱量のある感想ばかり。
そんななの?そんなにすごいの?そんなに面白いの?


面白かった!面白かったぞ!!


この作品をみんなが「語りたい」というのは現実とリンクしているからで、しかもそれが3.11だったり政治だったりすると、より加速度が増す。
その辺のことは他の皆さんが詳しく語っているし、エヴァとの相似点や相違点については私は全く分からないのでスルー。いち素人が見た「何だかすげー!」のテンションのみで書きます。


まずは日常の異変。まだみんなヘラヘラしています。事故に遭ったことを楽しんでスマホで撮影している状態です。
そして、ついに怪獣登場!しかし「君、誰?」。見たことない変な怪獣でした。あれ?この作品はゴジラがこいつと闘うのかな?もしくはゴジラ登場のための引き立て役として(こいつを倒して本家登場!とか)出てきたのかな?と思っていたら変身!というか変態!か。
ゴジラになった!でもまだ違うな…。と思っていたら一旦退場。


二度目に登場したときは「これぞゴジラ!!」の「待ってました」感!さあ、東京を思う存分破壊しておくれ!
しかし、ゴジラはただ歩くだけ。確かにゴジラが歩けば街は破壊され大災害なのですが、ゴジラが悪意を持って意思を持って破壊しているわけではない。うーん、物足りないな。ゴジラって吠えたり熱線を発射したりするんじゃなかったっけ?


と思っていたら、ついに吠え、熱線を発射し、さらに背中からビームも出しました!待ってました!これぞゴジラ!これぞデザスタームービー!
ここまでのタメというかフリが素晴らしい。だからこそ得られるカタルシス!
とはしゃいでいたのですが、ちょっと待て、やりすぎじゃね?ゴジラ強すぎじゃね?僕ら、なす術なくね?もういい。ゴジラ、やめてくれ。もういい。ゴジラ、本当に日本が壊れてしまう。ゴジラ、やめてくれ!やめてください!


デザスタームービーはいかに地球が破壊されるかが見もので、私もこの作品ではそこを期待していたのですが、途中から怖くなってしまいました。ちょっと待て、笑えないよ。本当に日本やばいよ、本当に怖いよ。
圧倒的な力。なす術なく、されるがままの私たち。無力感と虚無感。皆さんが指摘している通り、このゴジラは「災害」なのです。


この圧倒的な「災害」に対応(対抗ではなく)するのは「政治」です。
繰り返される会議と手続き。日本的だな~と思いながらもリアリティがあって面白かったです。早口での官僚用語・政治家用語の応酬。正直説明セリフが多いのですが、会議で相手に説明するための発言だしその言葉はその人の本心ではなく役所・立場での言葉なので、それほど気になりませんでした。早口がわざとらしさを消した効果もあります。ただ、電話の相手の言葉をオウム返しするところなど、そこもそんな言い方する~?と思った箇所もいくつかありました。


クライマックスのヤシオリ作戦は上手くいきすぎだろと思いましたが、まあよい。トラブル発生→矢口の政府を無視した指示→成功、とかもうひとつサスペンス要素があってもよかったと思いますが時間がなかったのかな。あと、ゴジラ一瞬で固まり過ぎ。あんな一瞬でいいの?
ちなみにこのヤシオリ作戦の「ヤシオリ」は↓ここから採られているようです。知らなかった。
entametrix.com


燃えた。面白かった。ゴジラ怖え!ゴジラは、何も意思を示さないのがいい。だからこそ怖い。
上に書いたように、ゴジラは災害なのです。ゴジラは何か目的があって暴れているわけではない。ゴジラ善でも悪でもありません。ただゴジラなだけ。


本作の特撮・CG・VFXはよかったです。確かにハリウッド映画と比べれば粗い部分もありますが、十分合格点。
役者さんもよかったです。328人もキャスティングされていてどこに登場していたのか分からない人が何人もいました(KREVAやANIはどこにいた?)が、みんな適材適所。個人的には政治家役をやっていた名前の分からない俳優さん達がよかった。知っている俳優さんだと「政治家役」という感じがしますが、全く知らない人だと本当に政治家っぽい。
石原さとみは色っぽ過ぎてダメだ。良過ぎてダメだ。石原さとみが強すぎる。
巨大不明生物特設災害対策本部(巨災対)にいた高橋一生さん。私、彼のことは全然知らなくて、最近ネットでも名前見るなーと思っていましたが、なるほど。いい。テレビドラマも見ていませんが、いい役なんでしょ?世間に見つかった感じがする。今年下半期ブレイク俳優になりますね。
松尾諭さん。彼はこういうサラリーマンや官僚などの役が似合いますが、あまり好きではない。セリフ回しも上手いと思えないし、何より滑舌が悪い。しゃべり方がムカつく。


ヤシオリ作戦で血液凝固剤を流し込む機械はどうしたってフクイチに冷却水を注ぐあの絵面を思い起こさせるし、固まったゴジラ冷温停止状態の原子力施設そのものです。
そんな風に政治と3.11を絡めればもっと語ることができますが、それはもっと詳しく書いている人がたくさんいるでしょうから、そちらにお任せ。


ラストシーン、何やら人の形がありましたね。あれ、何ですか?ネットを見るといろいろな憶測・予想・見立てがありました。
cslbook.com
なるほどねー。


というわけで、全体で見れば予想以上期待以上の大満足でした。
他の人の評価などを貼っておきます。
ameblo.jp
shiba710.hateblo.jp
↑現実と虚構の逆転について。
ocnis.petit.cc
↑「ゴジラとは」。後半のダメ出しの部分も愛があってよい。



『シン・ゴジラ』予告2