やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

映画「ラ・ラ・ランド」 感想

映画って総合芸術


映画『ラ・ラ・ランド』を見てきました。公式サイト↓
gaga.ne.jp
普段私はミュージカル映画は全く見ないのですが、この作品はずっと前から「最高!」「最高!」という熱狂しか聞こえてこないので、その熱に浮かされるように劇場に足を運びました。また、この作品はアカデミー賞を獲りまくるはずなので、その渦の前に見に行こうと思い、行ってきました。


素晴らしい!映画って素晴らしい!


映画って、当たり前ですが物語(=脚本)だけではなくて、構図・編集・照明・衣装・音楽などすべてが合わさってひとつの作品になるわけです。映画って総合芸術なのです。なのに私は普段脚本の辻褄とか登場人物の行動原理とかばかりに気を使ってしまう見方をしています。つまんなくて狭い映画の見方だな。
それが、この作品では私のつまんない目を引っぺがされました。ワンカットで撮る撮影、季節ごとの変わり目では昔の映画を思わせるカットのつなぎ方、日常と非日常を区別する照明、画面映えも考えられた登場人物の衣装、本作の主役の一つでもある音楽。どれも素晴らしい!


(以下、ネタバレ含みます)
オープニングの渋滞の高速道路でのミュージカルシーンでまずやられました。いきなり100点が出た!
これ、どうやって撮っているのでしょうか。ワンカットなのですが、本当にワンカット?信じられない!
登場人物のカラフルな衣装や画面のずっと奥にいる人たちもしっかり踊っているところなど、どこをとっても素晴らしい。作品タイトルが出た時点で私は拍手してしまいました。


その後もミュージカルシーンはどれもワンカットなのですが、その準備やテイク数などを考えると恐ろしくなります。自分がこの作品の出演者だったらそのプレッシャーに耐えられるかしら?
部屋の中でルームメイトとパーティに行くかどうかの場面。部屋を動きながらカメラも動きながらの歌唱シーン。駐車場での場面はダンスシーンになる前の普通のお芝居も含めてずーっとワンカット。しかも時間は夕暮れ寸前のマジックアワーで失敗は許されない。ああ、怖い。ああ、素晴らしい。


ミュージカルって非日常な演出で、ずっとワクワクしながら見ていたのですが、ラストは「現実ってそうだよね」という終わり方でした。考えればそうなるしかない(あそこで夫や子供を捨ててセブに走る方がおかしい)わけですが、そのせいで見終わった後の高揚感やカタルシスが少し薄れてしまいました。
そうなるしかない結末だし納得のいく脚本なのですが、もしラストも分かりやすいハッピーエンドだったらより一般的にも受けるのではないか、なんてことを考えました。


主役の二人は、素晴らしかったです。
セブ役のライアン・ゴズリングは、『ドライヴ』しか見たことないのですが、優しそうな目がステキ。スタイルもいいので、ワイシャツでもベストでもスーツでもどれもカッコいい。
ピアニストの役なので劇中で何度もピアノを弾くのですが、彼は元々ピアノ弾けるのかな?この作品のために一夜漬けなんて無理ですよね?


ミア役のエマ・ストーンは『アメイジングスパイダーマン』のヒロイン役が有名ですが、私見ていません。『バードマン』に出ていたときは「目がデカすぎる」という印象でした。
それが、本作ではかわいい!キュート!コーヒーショップでの作り笑いと本当に嬉しいときの笑顔の差がいい。
あと、彼女はおっぱいがでかすぎないのがいい。背中丸出しのセクシーな衣装を着る場面が何度もありましたが、エロくならないのがいい。それは見ている私の目線の話ですが、エロすぎないのがよかったです。
彼女の着ている服はどの場面でもステキでしたね。普段衣装なんて目がいかない私がそんなことを思うのですから、相当いいのです。


その他、監督の前作『セッション』に出ていたJ・Kシモンズもバーのマスター役で登場。セブをクビにするのは店の要望通りの演奏をしなかったからですが、『セッション』を見ている私からすると「テンポがずれていたからでは?」なんて勘ぐりしちゃった。ファッキン・テンポ!
また、セブをバンドに誘う役でジョン・レジェンド!これはびっくりした!劇中で歌う曲もとても素晴らしい曲でした。


こんな素晴らしい作品を作り上げた監督はデミアン・チャゼル。脚本も彼。まだ32歳ですよ!恐ろしい。これでアメリカの映画界は後50年安泰だ。


もう、見ている間中ずーっと「すげーすげー」と高揚感だけの128分でした。そしてラストの「あったかもしれない未来」に胸かきむしらされる。この作品はラブストーリーではなく「夢を叶えること」がテーマなので、これでいいのだ。


映画史に残ることは間違いないしアカデミー賞も獲ること間違いないので、迷っていないでさっさと見に行きましょう。DVDではなく、劇場で。


ese.hatenablog.com
ese.hatenablog.com

Ost: La La Land

Ost: La La Land

ラ・ラ・ランド-オリジナル・サウンドトラック

ラ・ラ・ランド-オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: サントラ,ジャスティン・ハーウィッツ feat.エマ・ストーン,ジャスティン・ポール,ジャスティン・ハーウィッツ
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2017/02/17
  • メディア: CD
  • この商品を含むブログを見る