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やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

リズムの違いで曲は変わる

先日真心ブラザーズのライブに行ってきましてとても楽しかったのですが、ドラムがいつものビバさん(須貝直人さん)ではなく山口美代子さんでした。ビバさん骨折のため緊急代打。そしたら、全然リズムの聞こえ方が違ってびっくりしたので、それについて書きます。


リズムが違うといっても、それはリズムが「走る」「もたる」ということではありません。「走る」は徐々に早くなっていくビートで「もたる」は徐々に遅くなっていくビートなので、単に「下手」ということです。
曲のテンポ(BPM)は変わらないのに「つんのめる・前のめり」なビートと「後ろ目・ゆったりビート」がある、というお話。


一般的な8ビートで、スネアを3拍目に入れるとする。
1 2 ③ 4
これがスネアの入るポイント。ここに3.0で入ればジャストなリズムキープ(「タイト」という言い方もする)で、2.99で入れば前のめり、3.01で入れば後ろ目なリズムキープになる、という考え方でよいのかしら。
ここで重要なのは、2.99でスネアを入れる人はずっと2.99で入れるのがリズムキープということ。ここで3.0や3.01などが混じると「単にリズムがヨレヨレな人」になります。
これは、どれが正解というものではない。他の楽器、歌とのマッチングによる。


で、私はブラックミュージックやファンキーな音楽が好きなので、後ろ目ビートが好みなのです。ビバさんもそういうビートを叩く。
また、真心の音源はビバさんが叩いたものが多く、20年以上聴き続けている私にすればこのリズムが「正解」として体に染み込んでいるのです。
そこで、今回の山口さんはタイプの違うドラマーだったため、違和感を覚えたのです。


でも、真心の別バンド「ローダウンルーレッツ」の場合ドラムは伊藤大地さんで、伊藤さんの場合は違和感は感じなかったな。伊藤さんはジャストで叩くからかな。そして伊藤大地さんはレキシでも叩いていて、レキシでは伊藤さんの場合と玉田豊夢さんの場合がある。レキシの場合はこの二人の差異は気がつきません。
どちらも腕利きスタジオミュージシャンなのでジャストで叩くので違いに気づかなかっただけなのかな。


これは好みの問題なので、どちらが優れているかという話ではありません。ドラマーの違いでこんなに曲が変わるのか!という驚きと、私はビバさんのドラムが好きなんだなー、という気づきのお話。


サザンオールスターズが活動休止してKUWATA BANDを始めたとき、ドラマーはサザンの松田さんでした。Dragon AshのKjがソロ活動をしたとき、ドラマーはDragon Ashの桜井さんでした。やはり、馴染んだビートでないとやりにくいのでしょうね。


ついでに、ラッパーのリズムの話。
ラッパーは、ビートに対してジャストで言葉を乗せると「ラップが上手い」と(私は)感じます。ここがよれよれだとラップではなく単なる「早口のおしゃべり」になるのです。
で、Dragon AshのKjは、とても後ろ目リズムでラップをするのです。なので、カラオケで歌うと何だか「乗り遅れる」感じがするのです。単に私の口が追いついていないというのもありますが。こんなに後ろ乗りなのにどうしてこのリズム内に収まるんだ、と思ってしまいます。
KREVAは、BPMの遅い曲だとこの「リズム後ろ乗り」がよく分かります。
RHYMESTERの『Don’t think, feel』という曲でMummy-Dの「タイトにタイトに、ルーズにルーズに、フリーキーにフリーキーに」というヴァースがあるのですが、ここにリズムの乗り方の見本があります。フロウの違いでこんなに変わるのか!
(しかしこの曲は『POP LIFE』ライブDVDの初回特典CDにしか入っていないので、聴くのが難しい。前回のベスト盤に入れてくれればよかったのに!)
nicotter.net


リズムによって曲は変わる。やはりリズムは曲の背骨なのです。