やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

『人間交差点フェス2017』に行ってきました! 感想(その3)

前回までのお話↓
ese.hatenablog.com
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お次はKIRINJIですが、夜に備えてごはんを食べる。
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Dさんプロデュースの「ネイバーズ麺」。ネバネバは旨い。おっさんなのでもうガッツリ肉系は食べられない(一緒に写っているJINさんプロデュース「肉体関係串刺し」は友人の分です)。もっと麺類のメニューがあるといいのになー。


食べ終わったら次のKREVAに備えて隣のステージで待機。なので、ステージの様子は分かりません。あの曲やっているなー、くらい。


KIRINJIは、二人体制時代を含めて初めて見ます(見えてないけど)。一応予習はしてきたので聴いたことある曲が多かったのですが、ぼーっと聴いていると、当たり前ですがCDと同じなのです。
KIRINJIの曲ってへんてこなアレンジがされていて、それをライブで演奏されると「ああそうか、これ、実際に今演奏しているのか、すげえ!」と思ったのです。アホみたいな感想ですが。ただ、ライブをきちんと見ていた人からすると音のミックスなどがあまりよくなかったようです。横からだとそこまで分かりませんでしたが。
あと、ベボベのライブで絶賛した弓木さんがここでもギターを弾いており(こちらは正式メンバーです)、やっぱり上手い。KIRINJIの場合ギターメインの曲はあまりないのでそんなに目立つわけではないですが、上手いもんは上手いのだ。
さらに曲によってはボーカルも取り、これまたいい声している。可愛らしいダンスもあって私はもう虜です。あと、コトリンゴさんもいい声。


ここでもRHYMESTERの登場はラスト曲。この曲は人類の歴史から始まってラブホ満室という着地点。どうやったらこういう着想が生まれるのですか、高樹さん!
natalie.mu
高樹さんは「素直な変人」だなー。


さあ、KREVA。前説では宇多丸さんと田我流登場。さっきライブやったばかりなのに!大変かつ忙しい!何を言ったのかは全部忘れた。「尊敬できる後輩だけどもはや後輩じゃねえ」とか言ってたな。
KREVAは白黒ストライプの衣装で登場。スターだなー!DJとドラムベースギターキーボードの半生バンドでのパフォーマンス。


もうね、今さらこんなこと書くのは「夏って暑いよね」「雪って冷たいよね」「おっぱいって素晴らしいよね」くらいの当り前のことなのですが、KREVAはラップが上手い。
すべてのラップの音にリズムの角を引っ掛けている感じ。早口ではない、これがラップ。早いラッパーはいくらでもいるけど、これだけリズムに引っ掛けながら(この表現伝わっているかな?)ラップできる人を私は知らない。
ラップはリズムの音楽で、それがメロディがなくても(少なくても)他の音楽ジャンルに勝った要素なのですが、実際はリズムだけでなく、リズムを強化することにより生み出されるグルーヴこそがHIPHOPの魅力で、そのために機能するのがラップなわけです。KREVAはそれを体現している。


『パーティーは何処?』でジャブをかまし、『基準』『ストロングスタイル』『神の領域』で有無を言わせぬスキルと実力を見せつける。まさに「見れば(聴けば)分かるレベル」です。KREVAに嫉妬するラッパーなんていないんじゃない?嫉妬のレベルじゃない。それはラッパーとしてのスキルだけではなく、トラックメイカーとしての実力やステージでの立ち振る舞いやオーラなども含めて、どれも誰も勝てない、勝ってない。まさに『神の領域』のリリックどおり。


「俺一人でもマジでやべーのに、もう一人増えたらどうする?マジで半端ない男、Mummy-D!」という呼び込みでDさん登場。マボロシスタイル(バンダナ&迷彩柄ロングコート)です。Dさん休みないのね。
上でKREVAのマジで半端ないスキルのことを書きましたが、彼に対抗できるのはDさんくらいしかいません(と書きながらAKLOだっているな、とかいろいろ考えてしまった)。
Dさんももちろん「ラップすんのはお手のもん」なわけですが、さすがにちょっとお疲れ?な感じがしました。
『中盤戦』やらないかなーと思いましたが、なし。残念ですが時間が短いので仕方ない。


KREVAは自身の全国ツアー中なのですが、その合間を縫っていろいろなフェスに出ています。それについては各フェスでも語っている通り「ワンマンで自分のファンと楽しくやるのももちろん好きだけど、自分のことをあまり知らない人たちの前で『あいつやべーな』『ラップってすげーな』って思ってもらうことも大事」なわけです。まだまだ現状に満足しない男、KREVAです。


後半は『イッサイガッサイ』『音色』という「みんなが知っているであろう曲」。KREVAの曲の中では既にクラシックなこの曲ですが、ライブの方がCDよりラップも歌も上手いぞ!『居場所』も歌上手いぞ!
ラストは『Na Na Na』。「超簡単なコーラス」があるこの曲はフェスでちょいちょいやりますね。
さあ、圧倒的なスキルと初心者にも優しい選曲とサービス精神ある構成。ファンにも一見さんにも向けたこのセトリ、素晴らしいですな。


お次はクレイジーケンバンドですが、トリのRHYMESTERを待つために同じ場所で待機。剣さんすみません。


このフェスのために新作『香港的士』を予習してきたのに、全然やってくれないのね。
剣さんは「あまりフェスに慣れていなくて」なんて言っていましたが、いいんです。いい歌といい演奏だけあればいいんです。
『肉体関係part2』ではマイクの調子が悪く、ときどき音が出てないアクシデントがありました。うむむ、もったいない。
それにしてもDさんはマボロシベボベ、ソイル、キリンジKREVACKBとここまでで6アクトで出演!マボロシは本チャンライブだしな。考えただけで大変すぎる!つーか、主役のRHYMESTER含めて10グループ出演する中で7アクトに出演ってどういうこと!


『夜のビブラート』もやってくれるかなーと思いましたが、なし。残念。
CKBは9月に横浜の赤レンガ倉庫でワンマンをやるそうで、そこでRHYMESTERを呼ぶようなことを言っていました。もしかしたらそこで『夜のビブラート』をやってくれるかもしれない!


さあ、ついにRHYMESTERです。しかしもう長いエントリになったし私の気力体力も尽きたのでここで切ります。あとは浅草キッドの漫才とライムスのライブとJINさんの一本締めだけだ、頑張れ私。


ネオ(初回限定盤)(DVD付)

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嘘と煩悩 (通常盤)(CD)

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香港的士(通常盤)

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クレイジーケンバンド・ベスト 鶴

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クレイジーケンバンド・ベスト 亀

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