やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

レキシツアー2017「不思議の国のレキシと稲穂の妖精たち」at新潟 に行ってきました! 感想(その1)

不思議の国のなせる業


レキシのライブに行ってきました。会場は新潟県民会館
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2014年のライブは新潟LOTS(キャパ700)、2015年はりゅーとぴあ(キャパ800)、そして今回はキャパ1800ですよ!右肩上がりですなー。
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終演予定が21時になっているけど、果たして…。
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Negiccoからお花が来ていました。ありがとう3人!
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Negiccoはこの曲を池ちゃんから提供してもらっています。いい曲なのでいつかレキシバージョンでも聴きたいなー。


今回の席は9列目(しかし1列目の前にさらに3列ある)ほぼ真ん中。見やすい。とてもいい席だ。しかしふと上を見上げると、2階席にカーテンが引かれている…。あれ、もしかして売れなくて2階席閉めちゃったのかな?


しかしこのツイートを見ると完売だそうなので、最初から2階席なしで販売したのかな。それだとキャパ1100くらいです。


以下はネタバレありますので、これからツアーに行く人は自己責任で読むか読まないか決めてください。





ライブはオンタイムでスタート。立ち上がる私たち。しかしスクリーンが下りてきて映像が始まると、訓練された私たちレキシファンは「あ、これ長くなるやつだ」とすぐに理解し、再び座る。賢明な選択だ。
映像は若君のレキシ(貴史と呼ばれていました)が父(いとうせいこう)から家督を譲られる話。ちなみに母はみうらじゅんさんでした。
そろそろ家督を譲ろうと思う、なのでレキシ家の宝をふたつお前に授ける。ひとつは「つっこみ如来」。
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鎌倉時代の運慶快慶合作の合成樹脂製だそうです。みうらじゅんさんのテキトーさが素晴らしい。
もうひとつは「開けてはならぬオルゴール」。元服になるまで開けてはならぬと言われた貴史は、やっぱり開けちゃいます。そしたら謎の光に包まれてあ~れ~。


で、ステージのオルゴールから池ちゃん登場!衣装も若君の格好でサングラスもなし。
1曲目は『KATOKU』
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歌い出しの「世襲制」でこのMVと同じく横から正面に真顔で向くのは絶対に笑う。こんな鉄板卑怯だぜ。
ラストの振り向きで若君のヅラが落ちるという完璧なオチ。絶対に笑うやん。どうやってここまで外れずに、ここできちんと落ちるようにしてあるんだろ。


2曲目は『大奥~ラビリンス~』。だってここは不思議の国ですから。ここでサングラス着用していつもの正装に。ミラーボールが回ってきれい。回る光が水族館の魚のようでした。
この曲に限らず、今回のツアーでは照明がとてもよかったです。緑の飛び交うレーザーがの曲があったのですが、どの曲だったのか忘れた。


『KMTR645』では大きなイルカのビニール人形がいくつも客席に投げられ、大玉転がしの要領で客席を舞います。これ、楽しいのですが、後ろに飛んだイルカが前に戻ってくるので後ろも気にしながらポンポンしなければならないので、ライブに集中できねえ。
曲後半ではいつの間にか岩崎良美『タッチ』に曲が変わっていた!毎回、自然なスライドが上手いなあ。
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ここで最初のMC(といいつつ、ここまでもずっといろいろしゃべっているのですが)。リストバンドを「時計じゃねーし」、「こんばんは、ケビン・コスナーです」の古典ギャグがウケる。「初めての客が多いな、このギャグがこんなにウケるなんて」と池ちゃん言っていましたが、もう古典なので何度やってもウケるのです。吉本新喜劇と同じレベルです。


そしてもちろん元気出せ!遣唐使(渡さん)をいじるわけです。「ここどこだっけ?」「不思議の国です」「英語で言うと?」「ワンダーランドです」「あなたいつぞやドリカムさんのワンダーランドに行ってレキシのツアーをお休みしましたよね。どうでした?あちらのワンダーランドは」「予算が全然違いますね」「予算のこと言われたら勝てねーよ!」
文字だと面白さが全然伝わらない!筆力!表現力!
そしてこっちにもワンダーランドはあるぞということで『武士ワンダーランド』。えーっと、この曲では何をしたか覚えてないなー。


「元の世界に帰りたい」と池ちゃんが言うと『あったかハイム』を演奏するバンドメンバー。リハがしっかりしている!
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「はい、これで1曲カウントね」「レキシはライブ時間の割りに曲数少ないって言われるからメドレーでやります」
ということで『妹子なう』『真田記念日』『RUN飛脚RUN』を混ぜた『飛脚記念日なう』
メドレーといっても、ある曲の終わりで次の曲に変わるという普通のメドレーではなく、同じテンポ・似たようなコード進行のこの3曲を「曲の途中でどんどんシャッフルしていく」という上級編。歌う方も演奏する方も大変だなー。
これが、面白い。どんどん曲が変わっていくのが昔の『夜もヒッパレ』みたいだなーと思いながら聴いていました。
そして、さらに『前前前世(「先先先祖」と歌っていました)』や星野源『恋(「稲の香りレキシを超えて行け」と歌っていました)』まで混ぜていましたよ!他にもあったはずですが覚えてなーい。


いやー、すごい。もちろん練習もリハもしているはずですが、どこまで決めていてどこから即興なんだろ。このバンドメンバーすごい。
先日の『関ジャム』レキシ特集で池ちゃんは「元に戻るときはこうやって戻る、とかふんわりとしたきっかけだけ決めている」と言っていましたが、そんなふんわりでいいのか。まさにジャズじゃないか!
確かにここは前半のハイライトでした。


『最後の将軍』終わりで池ちゃん一旦退場。バンドメンバーのインストで場をつなぎます。
このインストが超カッコいい!変拍子で乗りにくいのですが、各パートがリフを弾いたりソロを弾いたりと「俺たち楽器上手いですキリッ!」がモロバレの素晴らしいセッションでした。


インストが終わると『SHIKIBU』のイントロが!オルゴールから十二単の池ちゃん登場!今まで来ていた着物から羽織まで脱いで新しい着物・羽織・十二単を着たのか。地味に大変!


この後『キャッチミー岡っ引きさん』が始まるまでお館様(池ちゃん)と遣唐使(渡さん)によるひたすら下らなくて面白い時間があったのですが、ほとんど忘れた。覚えているものだけ書こう。
・「キャッチミー」の出だしの練習で『千の風になって』「私のお墓の前で~」が始まりそれがいつのまにか「あなたは私の青春そのもの」と『卒業写真』に変わっている!
・『卒業写真』の「青春そのもの」が「青春酢の物」になり「四の五の」になり「四の五の言うなよ世紀末が来るぜ(シブがき隊)」になり「世紀末」から「お前を蝋人形にしてやろうか」になり「蝋人形」から「マダム・タッソー」になり。
尾崎豊『卒業』「この支配からの卒業」ではドラムも照明も連動して池ちゃんのおふざけに付き合います。
・渡さんのバンド「風味堂」の名曲『愛してる』を歌わせておいて途中からクリスタルキング『大都会』を混ぜる池ちゃん。
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↑これ、名曲ですのでぜひ聴いてください。


何分くらいこのおふざけやっていだんだろ。上に書いたのはほんの一部。ひたすら笑いながら見ていました。
ようやく始まった『キャッチミー岡っ引きさん』。曲後半のもち正宗(持田香織)さんの「奪われちゃうの、ご用心」のセリフは今回もボタンを押してサンプリング発動でした。


『アケチノキモチ』はライブで初めて聴きましたが、この曲、池ちゃんの声が少し違っていつも以上のいい声に聴こえました。池ちゃん、歌上手くなってる!
私がレキシを初めて見たのは2012年のスイートラブシャワーという音楽フェスで、スーパーバタードックのキーボードだった人ということは知っていましたが歌声は聴いたことがなく、冷やかし半分で見ていたら歌が上手くてびっくりした、ということを思い出しました。あのとき以来の衝撃。池ちゃん、進化している。


今回はここまで。記憶がもっとあればもっと書けたのですが、これが限界です。あと、文章だけだとこの面白さが伝わらなくてもどかしい。流れでどんどん脱線していく様が面白いので、リアルタイムでないとこの面白さは伝わらない(という言い訳)。
あー、これからレキシのツアーに参加する人はいいなあー。この面白くて感動するライブを体験できるんだもんなー。


次回に続く。


KATOKU

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