やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

音楽業界は音楽ファンを舐めすぎなのでは、というお話

①チケット手数料

本日、9月に行われる氣志團万博のチケットの入金に行ってきました。2枚で24,000円なのですが、支払ったのは25,836円。内訳は
①サービス料594円×2枚
②システム利用料432円
③振込手数料216円。
これに実際発券するときは店頭発券手数料216円も加わります。2枚の発券ではありますが、一度の発券手続きで2,000円以上も取られるのですね。
サービス料って何?誰が誰に対する何のサービス?システム利用料はコンビニの発券機を使う料金?振込手数料は理解する。発券手数料も理解する。これがコンビニの取り分なのですね。でもそれは②システム利用料と別に取る必要があるものなの?


手数料は謎が多い。いろいろなコストがかかっているのは理解しますが、説明がないのでもやもやするのです。上記でいえばサービス料とシステム利用料+発券手数料のコンビニダブル取りの部分。
手数料については以前書きましたのでこちらを読んでください。思っていることは変わりません。
ese.hatenablog.com
そして、この記事も追加で上げておきます。
www.ongakujin.net
興行の主催者はプレイガイドに既に手数料を支払っており、それはチケット代金に組み込まれているそうです。なのに、さらに手数料を取るのはどうしてですか?


昨年からチケットの高額転売は何度も話題になり、業界を挙げて対策が取られるようになりました。まだ転売防止には程遠い状態ですが、対策を取っているのは評価します。
それなのに、手数料についてはまったく何も言わない。
たぶん、チケットの高額転売は転売業者という「外部の敵」がいるので報道も対策も行われるけど、手数料の相手は身内なので、報道も対策もされないのではないでしょうか。


いや、私は手数料を撤廃せよとか値下げせよと言っているわけではありません。内訳を説明してほしいだけなのです。なのに、なぜそれすらしてくれないのでしょうか。
音楽評論家・音楽ジャーナリストの人たちも、転売問題については記事を書くのに手数料問題については書かないのよねー。これも相手が身内だから?原稿を依頼してくれるクライアントだから?いつも自分は招待券で入っているので手数料なんて実感がない?
説明がないとどんどん悪い想像は膨らむぞ。

②ライブ会場での物販(並ばせるな)

先日武道館でのライブに行った人が物販買うまで4時間並んだというツイートを見ました。4時間!時給1,000円として4,000円分のロスですよ。それだったら3,000円のTシャツを転売ヤーから5,000円で買った方が安いですよね。でもそれは運営から文句つけられるんでしょ。理不尽な話。
たくさんお客が来ることは分かっているはず。武道館なら1万人来るわけです。そのうち何割が物販の列に並ぶのか私は分かりませんが、運営側は分かっているはず。それでこのブースの数と売り子の数で足りるとどうして思うの?並ぶのは当然、並ばせておけばいいや、って思っているんでしょ。日差しが強くても大雨が降っても屋根もないんですよ。
運営側は何をしてもどうせファンは来てくれるし買ってくれると思っているんでしょ。

③ライブ会場での物販(売り切れ出すな)

並んで並んでようやくたどり着いた物販会場で、無情な「売り切れ」宣告。ひどい話ですよねー。で、これが本当に完売だったら仕方ないですが翌日の別のライブ会場ではまた売っているわけです。単に持ってくる数量が少ないだけなのです。
もっと持って来いよ!特に武道館とか都内の会場だったら誰か車に積んで来いよ。


私が普段行くようなライブハウスではなく、もっと大きな会場ではもっと大変な事態になっているところもあるようです。
matome.naver.jp
たまたまバンプの記事を見つけたので貼っただけですので、バンプだけを批判するものではありません。それでも、これだけのお客が来ることは分かっているのに何もしない運営はお客を舐めているとしか思えません。お客はもっと怒っていいですよ。
この記事での会場は京セラドーム。3万人以上入ります。チケット代に100円上乗せしたら300万円になります。その分でブースと売り子増やせよ!


④ライブハウスの不便さ

過去、こういう記事を書いたことがあります。
ese.hatenablog.com
ライブハウスは、トイレも動線もドリンク代も、まったく何も考えられていない。新しくできたライブハウスはその辺考えて作られていますか?全部は知りませんが、私が行くライブハウスでこれらの問題をクリアしているところはひとつも見たことがありませんし、ネットでもそういう話を目にしたことはありません。つまり、新しく造る際にもライブ参加者のことはまったく何も考えてくれていないのです。
例えばライブハウスの入場の際、もぎりの係員が二人しかいないから入場に時間がかかるとか、そういうことに気がつかないのかな。分かっているけど無視しているのかな。係員を8人にして対応するというライブハウスを私は見たことがありません。


CDが売れない、これからはライブの時代だ、そういわれてもう何年も経ちます。なのに、ライブ会場での問題点は何も解決していません。それはすべて「音楽関係者が音楽ファンを舐めているから」でしょう。
ファンはぞんざいに扱っても来るんだから、改善も向上も必要ない。そんなコストは無駄なコストだ。そう思っているんでしょ?そうでなければこんなに何も改善されないなんてありえないと思うのですが。


早くチケットをスマホにしましょう。コンビニに行く手間もないし手数料も安くなるし転売もしにくい。私は詳しい仕組みは知らないのでそれでどれだけ手数料が安くなるか分かりませんし転売防止にどれだけ効果があるか分かりませんが、悪いことはないと思うのですが。
以前、スマホチケットでのイベントがありました。これは入場の際にスマホにチケット画面を表示しておくと係員が画面をスワイプし、画面が「入場済み」になるのです。これだったらスクショでの転売もできないしとてもいいなと思ったのですが、いまだに全然広まりませんね。何でだろ。
もちろんスマホを持っていない人も記念として紙チケットが欲しい人もいるでしょうから、それは選べるようにすればいい。紙チケットはコンビニでの発券手数料がたくさんかかりますよ、という選択制。


私が考えているのは絵空事で机上の空論かもしれません。それでも、業界が現状を改善しようとしているとは思えないし、この机上の空論が空論であるという理由も説明も見たことがありません。
いつまでもお客の足元を見た舐めた商売をしているとそのうちそっぽ向かれますよ。ライブが主戦場になっている現在だからこそ、真っ当な商売をしてください。


転売問題についてのエントリ↓
ese.hatenablog.com
ese.hatenablog.com