やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

清水ミチコ『国民の叔母 清水ミチコのひとりジャンボリー』at新潟りゅーとぴあ に行ってきました! 感想

アプローチと出来上がるもの


清水ミチコさんのコンサートツアー2017ライブに行ってきました。去年に引き続き会場は新潟りゅーとぴあ
f:id:ese19731107:20171126143558j:plain
「国民の叔母」っていいキャッチフレーズですな。
前回のライブレポを置いておきます。↓
ese.hatenablog.com
今回のオープニングでは天龍源一郎のモノマネで「ケータイの電源切ってね」という注意アナウンス。もちろん字幕がなければ何も聞き取れません。


登場した清水ミチコさんは、あれ、去年より痩せている(ような気がする)!
で、歌う曲はオリジナル。さらに誰のマネでもない。んんん?と思っていると曲の歌詞でも「あなたそう思っているでしょう」と歌い、「実は口パクなんです」という種明かし(ここも歌の一部)!「口パクだからコーラスも輪唱もできる」というネタでした。
おう、これって岡崎体育じゃん。


最初のMCで「清水ミチコのライブ初めて来た人ー?」で半分近く手を上げるお客さん。「私、ライブ初めて31年なんですけど、今まで何してたんですか」
「2回目以上の人ー?」で残り半分のお客さん。「これはファンが減っているのではなく、ファンが拡大していると解釈しよう」
上手い。


えーっと、あと何やったっけ。去年に続いてのツアーなので同じネタも多いんだろうなーと思っていたのですが、ほぼ全部新ネタでした!でもほとんど覚えていない…。前回のレポでも書きましたが、普段ライブレポはネットでセトリを探して、それを見ながら記憶を手繰るのですが、それがないと何も出てこない!人の記憶ははかないものよ…。


順不同ですが、覚えているものだけ書こう。
「聞き取りにくい『アナと雪の女王』」で天龍源一郎中森明菜瀬川瑛子をやっていました。天龍源一郎→声ががさつき過ぎで聞き取りにくい。中森明菜→そもそも声が出ていない。瀬川瑛子→にゃおにゃお言っていて聞き取りにくい。
今回も弟イチロウさん登場。今回も細野晴臣さんのモノマネ(ミチコさんは矢野顕子)をしてくれたのですが、そもそも細野晴臣さんの歌声をよく知らないな。
「サビのピークで音を外す女優」というネタは去年もやっていたのですが、お気に入りなのかな。あの人そんなにいじらないであげて。
瀬戸内寂聴さんの講演会というネタでは、ありがたい説法と思っていたら通販番組のように商品紹介するという内容。これ、本当に寂聴さんのHPにあるそうです。調べたら、本当にあった!
www.onsei.co.jp
本当に転ばぬ先のステッキあった!わーお、笑えるような笑えないような。


幕間では映像が流れるのですが、これが今回も秀逸。
モンゴルで本格的なホーミーを習ってモンゴルのラクダに聴かせるというもの。くだらなくていい。
また、今回も松尾スズキさんとショートムービーがあってよかった。今回もくだらなくて面白かった!中学生がひとりでラーメン屋に入って替え玉を頼もうとしたらアジア人女性の店員さんに無視されるという内容。これだけ書くと全然面白さが伝わらない。あと、この話どこかで見たぞ。TVブロスの松尾さんのコラムだったかな?


今回も作曲法モノマネがあってよかった!これ、大好き。
今回はスピッツ槇原敬之、ゆず、サカナクション椎名林檎、B'z、ミスチルaiko山下達郎は外れていました。このネタは本人たちの曲をよく知っている方が楽しめます。あと、メロデイやコード進行のクセを知っている方が楽しい。
槇原敬之は私ちゃんと聴いてきてないので、クセが分からず残念。ゆずは「前向きな歌詞を16分音符に歌う」「まるで学校の先生のよう」「得意科目は国語・社会・体育。でもいちばん得意なのは道徳」というあたり、上手いなあ。
B'zはとにかく最後に「ウルトラソウッ!」。


ひとり紅白歌合戦ではまずSHISHAMO。これ、もちろん実際の紅白歌合戦の出演者発表前からやっていると思うのですが、先見の明アリ!ちなみにスクリーンに映るモノマネのコツは「ひらがなのように歌う」と表示されていました。なるほど。
その他クリープハイプゲスの極み乙女。の白組はやはりあまり似ていない。お客さんもクリープハイプなんて知らないのでは?ただし、井上陽水はお見事。
聖子ちゃんは「タメが強すぎて歌が遅れる」というモノマネ。どんどん遅れていってAメロ歌詞でBメロになったりしてラストは「心の岸辺に咲いたピー」になっていました!上手い!
えーっと、あと誰がいたかなー。もう覚えてないー。


アンコールでは矢野顕子さんの「ひとつだけ」を弾き語りしてくれたのですが、これが、顔まで似てくる不思議。完全に憑依でした。


終わってしまいました。2時間20分くらいかな。去年に続いてのツアーだったので半分くらいはネタかぶりするものだと思っていましたが、ほぼ新ネタ(もしくは私が見たことないネタ)でした。


清水ミチコさんのネタを見ると、岡崎体育のことを考える。お笑いの人が音楽ネタをやっていて、音楽性が高くなったためライブツアーできるレベルになっている人と、ミュージシャンが面白いことを考えて曲をネタとして作る人。反対のベクトルから始まり、同じような表現方法になっている。
これは、どちらが正しいとかどちらが優れているとかの話ではない。ミュージシャンというフリがあれば面白へのハードルは下がるし、お笑い芸人がレベルの高い音楽をすれば称賛されやすい。いろいろな表現方法があっていい。


前回に引き続き楽しい時間でした。開演時間・終演時間が早い(16:00開演、18:20終演)のもいい。他のミュージシャンも見習うように。



【ものまね】清水ミチコ 「松任谷由実・ドリカムの手法」

歌のアルバム

歌のアルバム