やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

最近聴いた曲ひとこと感想(2018年7月)

最近聴いた曲の感想をだらだらと綴るエントリ。Twitterの140字には余るけどブログ1本書くほどの情熱はない。


『ダチーチーチー』

ダチーチーチー

ダチーチーチー

「ダチーチーチー」とはドラムのフィル(おかず)の種類の呼び名で、ハイハットをハーフオープンにしながら叩くときの音からこう名付けられています。というか、DJJINさん周辺で勝手にそう呼んでいたのが勝手にジャンル化したようなものです。
宇多丸さんのラジオでこの特集をして大反響だったため音源化したのがこのアルバムです。
正直知っている曲はないのですが、どれもいい曲。「ダチーチーチー」が入っているということはいいドラムだしファンキーなビートだし、それらの中でもこのオムニバスに選ばれし曲となればそりゃいい曲に決まっている。夜に酒を飲みながら聴きたいアルバム。(しかし私はそんな音楽の聴き方をしないな)


Shiggy Jr.『KICK UP!! E.P.』

KICK UP!! E.P.

KICK UP!! E.P.

Shiggy Jr.は昔から好きなのですが、最近いけもこさんのキンキン声が苦手になってきて(加齢のせいか)、ちょっと熱は冷めつつあったのですが、今回いいじゃん!
どの曲もいいのですが、2曲目の『Sun is coming up』が特にいい。
あと、原田さんのラップとボーカルをたくさん聴けるのもいい。バービーボーイズ方式にしてもいいんだぜ。


BAD HOP『MOB LIFE』

Mobb Life

Mobb Life

佇まいもリリックの内容も、完全に「悪くてカッコいいイケてるラッパー」の若者最高峰です。ずっと昔のZeebraやニトロが登場したときのあの感じ。
最近の若者はラップが上手い。もう当たり前のようにラップが上手い。フロウのみで聴かせることができる上手さ。
でもね、私はおっさんだからやはり韻を(もっと)踏んでもらいたいの。ラップを聴いているときは「この言葉がきたから次の小節でどう踏んでくるんだろ」と思いながら聴くのですが、そこで韻がないと「踏まへんのかーい」と脳内新喜劇がツッコんでくるのです。踏まなくても成立するくらいフロウが巧みであっても、やはり踏んでほしい。
あと、ラップは上手いけど、似たようなトラック似たようなテーマばかりだとやはり飽きちゃう。のし上がる、金を儲ける、成功する、ここから抜け出す、はもう分かった。次作ではその先の景色をラップしておくれ。


加山雄三の新世界』

加山雄三の新世界

加山雄三の新世界

加山雄三の名曲をヒップホップを中心とした新しい解釈でアレンジした企画盤。PUNPEEの『お嫁においで2015』はだいぶ前から有名ですが、RHYMESTERの『旅人よ』を聴きたくてレンタルしてきました。
うむむ、イマイチ…。そもそも加山雄三さんはヒップホップのことなど考えずにこれらの曲を作ったわけです。当たり前だけど。そして、その歌唱・メロディ・譜割り・リズムは16ビートを全く意識していない。なので、リズムだけ16ビートをかぶせても、歌はそうなっていない。
というわけで、あまりハマりがよくない組み合わせなんじゃないかなあというのが私の感想です。
で、RHYMESTER『旅人』ですが、Mummy-Dは「この曲、俺たちサビで何も言ってねえな」と言っていましたが(確かに「たびびと」だけ!)、ヴァースも何も言ってねえ。何か言っているようで二人とも何も言ってねえ。頼まれ仕事とはいえ、こんなんでいいのか。


他にもいろいろ聴いていますが、語れるほど聴きこんでないものやけなし文章になってしまうものは書かない。自分にとって合わない作品でも他の人にとっては名盤ということもあるので、わざわざ「こいつ嫌い」という必要はない。