感情数珠つなぎ
「普通に」という言葉が肯定の意味に使われ始めたのはいつからだろう。「普通」ってプラスでもマイナスでもないだろ!と思っていましたが、いつの間にか私も使うことがあります。
「普通」はプラス。
ぐるなびなどの普及により、お店に行く前にその店の評判を調べる。失敗したくないから。このお店、美味しい?この作品、面白い?この商品、コスパいい?
失敗したくないから。
本日、このツイートを目にしました。
劇場版シティーハンターがヒットした理由で
— アマプラでTRICK全話観れますよ!! (@FROST0420) 2019年2月24日
「ラーメン屋でラーメン注文したらラーメン出てきたから」
っていう例えが言い得て妙でワロタ
最近の作品ってラーメン頼んでもババロア出てくるもんな
これを書いている現時点でRTもいいねも2万超え。リプライも賛同ばかり。
そうか。そうなのか。
『シティーハンター』というある種定型のコンテンツだからそういう意見も理解しますが、エンタメ全般だと私は賛同しないなあ。
realsound.jp
以前、この記事を読んだときに感じた納得と違和感。
『スマホを落としただけなのに』、『十二人の死にたい子どもたち』、ともに原作小説があって、タイトルもその小説のタイトルがそのままつけられただけなのだが、いずれもタイトルが作品の設定や内容を明確に表しているということ。(略)今後はそれらの成功例を意識して、実写日本映画において原作のあるなしに関わらず、感覚に訴えるタイトルではなく、より説明的かつインパクト重視のタイトルのつけられた作品が増えていきそうな予感がする。
確かに、最近のラノベは説明的なタイトルが増えていますね。それが拡大しているのか。
商売だから仕方ないかもしれませんが、下に合わせないでほしいなあ。迎合でなく啓蒙、へりくだりではなく教育であってほしい。
『ボヘミアン・ラプソディ』が大ヒットしたのは「クイーンの楽曲がたくさん使われていてフレディのゲイの苦悩やエイズ問題もあってラストはライブエイドの完全再現ライブ」と、作品の内容がすべて明らかになっているからなのか?それを確認して「確かにその通りだった!満足!」なのか?
でも『カメラを止めるな!』はその真逆の理由でヒットしたしなー。うーむ。
「面白いかどうか」は調べてもいいし口コミやネットの評判を頼っていいと思いますが、内容まで知った上でそれを確認するような楽しみ方は、私には理解できません。
(同じように、ネタバレ平気な人も信じられない)
自分が想像している面白さをそのままなぞるような作品、面白い?自分のようなちっぽけな人間では考えつかないお話の方が面白くない?
私は自分の予想や想像を軽く裏切って思ってもみなかった地平に連れて行ってくれる作品の方が好きだけどなあ。
ese.hatenablog.com
ここで私が挙げた10作品は、どれも予想を裏切り期待を上回る作品でした。私はこんなすごいこと・面白いこと・怖いこと思いつかない。だからお金を出して見るのだし、だからお金を出してみる価値があるのです。
安心安定の先に何かある?自分の目線の先に何かある?凡人より天才の発想を見たくない?何も知らない子供扱いされるより背伸びして上見たくない?背伸びしているうちに理解できることもたくさんあるよ。
以上、とりとめのない私の思考ぐるぐる文章でした。
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