私はマイノリティなのか
タイトルはずっと前から思っていることですが、昨日このニュースを読んでまた思ったので、書く。
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「私、『今日から俺は!!』大好きだからDVD出たら買おうっと。でも新井浩文が出ていたら買いたくないなあ。代役で撮り直しだって?じゃあ買う!」という人、いるのかな。
そもそも、なぜ問題を起こしたら作品は公開中止になったりドラマの再放送ができなくなったりCDの回収が行われたりするのですか?
「被害者が見たくないから」ですかね。
テレビ番組やCMは不可抗力で出会ってしまうので規制する理由は分かりますが、映画やDVDやCDは見たい・聴きたい人が自ら出向いてお金を払って楽しむものです。それまで規制しないとダメなのでしょうか?被害者は見ませんよ。
被害者の感情を万能カードにするのはよくない。どこまでその効力は通じるの?過去の作品をネットビデオから削除させるほどその効力を及ばせる必要はあるのでしょうか。
その効力はいつまで続くのでしょうか。数年後、放送や公開が再開されたとき、被害者の感情は癒えているのでしょうか。たぶん癒えていないと思います。そのことを思い出したらいつまでも辛いでしょうし、加害者のことは一生許せないでしょう。じゃあ、永遠に公開しない方がいいのでは。
公開する側(今まで封印してきた側)は「もういいよね?」で公開しているのでしょうか。被害者に確認取ったのでしょうか。取ってないですよね。封印も再開も一方的で恣意的な運用ですよね。この辺に何かしらのガイドラインはあるのでしょうか。
また、「被害者が見たくないから」だったら、そのニュースを扱うのもやめた方がいいですね。被害者が見るから。同じように交通事故で家族を亡くした人や虐待で苦しんだ人のためにこういうニュースも規制した方がいいですね。
でも、ワイドショーはやめない。傷をえぐる。作品そのものよりもずっと直接的に被害者に二次被害を与えています。どっちが被害者に悪影響を与えているでしょうか。
「被害者」というカードは、相手が逮捕されていなければ使えないのでしょうか。ネット上では日々ヘイトな発言を繰り返している人はいて、それにより被害を被っている人もいます。でもその人の作品は規制されない。それ以前にTwitterでも規制されない。どうしてなんだろ。
そして、理由が被害者だったら、大麻のような被害者がいない場合はどういう理由でおじゃんになっているのでしょうか。
どこまでも「何となく、世間がうるさいから、臭いものに蓋」という感覚なのではないかしら。思考停止。
皆さん、来日時に麻薬で逮捕されたポール・マッカートニーは大歓迎していますよね。どうして?
罪と罰。何かしら罪を犯したら、逮捕されて懲役刑などの罰を受ける。それが我々の住む法治国家のはずです。ビジネス上ではギャラの不払いやCM中止の違約などの罰則もあります。
それだけじゃダメ?作品まで道連れにする必要ありますか?
分からない。
「その人と作品は別」
「見たくない人は見ない、見たい人は見ることができる」
じゃダメですか?
「そこまでしないと世間は納得しない」という意見もあります。でも、そんな人は最初から映画も見ないしCDも買わない人たちです。関係ないじゃん。そもそも見ないんだから。見たい人・欲しい人の意見や権利はどこにいってしまうのでしょうか。
「その人と作品は別なので、このまま公開します・放送します・発売します」と発表したとき、その意見に賛同する人(わざわざ声を上げずに認める人も含む)よりも反対する人の方が多いのかな。
「反対の声を上げない人」は「賛成していない人」ではなく「反対ではないからわざわざ声を上げない人」だと思うので、いくつかの反対の声を世間のマジョリティだと思わないで欲しいなあ。
でも、これも私の思い込みかもしれない。私は「関係ない人は無視」でいいと思うのですが、「関係ないのに怒る人」は私が思っている以上に、無視できないほどにいるのかもしれない。
それでも、「関係ない人は無視」でいいと思うのです。そういう「関係ないのに怒る人」に忖度する必要なんてないと思うんだけどなー。
「それが世間だよ」で諦めたら、そこで試合終了です。無視して「その人と作品は別」を貫いていけば、実際は何の問題も起きないと思うのですが。だって関係ない人はそもそも買わないのだから、劇場に行かないのだから。
「その人と作品は別」を貫いていけば、それが当たり前になるかもしれない。私たちがやるべきは「面倒な世の中だな」と諦めて嘆くことではなく、「その人と作品は別なんだから、公開・発売・発表してくれよ」と声を上げ続けることだと思っています。
誰も得していない過剰対応がこのまま続くのはどう考えてもいいことだと思えないのです。
私は声を上げ続けます。その人と作品は別だ!
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