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好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

『人間交差点フェス2019』に行ってきました!感想(その3)

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これまでのお話↓
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KREVARHYMESTERより岡村ちゃんを選んだ私は、視界ほぼゼロの角度からKREVA待機。


前説はDさんとセクシー。
セクシー「さっき裏でDと『マボロシの新曲作ろっか』なんて言ってたんだよな」
D「こういう場で言質を取るのやめなさい」
ほんと?と思いましたが、セクシーがあまりにベロベロなので誰も本当のことだと思っていないようでした。


KREVA登場。私の位置からはまったく見えませんが、バンドスタイルでの演奏。
1曲目は『Na Na Na』。サビのコーラスが簡単なこの曲。つかみが上手いなあ。
2曲目は『パーティーはIZUKO?』。ここだー!
KREVAは音源よりもライブの方がラップが上手くて困っちゃう。リズムの肝はキープしたまま、自由にラップする。
KREVA「今日はいろんなラッパーが出てるね。たぶん日本で一番ここがラップのレベルが高いフェスだと思うから、雑魚が入って来れねえように、俺がちょっとラップの基準を上げておこうかな」
という流れで『基準』!自分でこんな高いハードルを設けておいて、軽々超えていくんだもんな。ただの早口ではなく、グルーヴを生み出しながらラップしていく。
そのまま『ストロングスタイル』。個人的にはここで『神の領域』やってほしかった!でも、『ストロングスタイル』のトラックの後半の盛り上がりが、バンドスタイルにとても合っていました。
さらに『中盤戦』でMummy-D登場!このフェス、RHYMESTERのコラボ参加がまったくなかったので今年はそういう年なのかな、と思っていたのでうれしかった!
この曲も、KREVAとDさんだからできる曲。しょぼいラッパーだったら説得力がない。ここでもやっぱり「ラップはスキル」。


ここでKREVAのMCでお客さんたちに何か言って、隣のステージで見ている私たち(=岡村ちゃん待機組)にも「ありがとうベイベちゃんたち」と言ってくれました!気遣い!だからモテる!
KILA KILA』(この曲、RでなくLなのね。どういう意図なんだろ)→『音色』でちょっとしっとりと聴かせて、ラストは『C'mon, Let's go』で楽しく前向きに。途中アカペラで歌ってくれて、これが、リズムが見えた!KREVAすげえ。


さあ、岡村ちゃんです!
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このフェスは撮影に関してはグレーゾーン(個人で楽しむ分には目をつぶるよ)ですが、岡村ちゃんは厳格!


前説は宇多丸さんとDJ松永。
松永「時間、押してるんですよね」
宇多丸「そこはRHYMESTERのライブで調整するからいいんです」
いいのかよ!去年の反省が活かされてない!
宇多丸RHYMESTERの結成は89年なんですけど、その頃に出た『家庭教師』(発売は90年)というアルバムが大好きで。音楽的にももちろん好きなんだけど、歌っている内容の切実さとかリアルさが、当時の日本人ラッパーは負けてる!と思って」
宇多丸「ぶっちゃけ、このブッキングは夢のようなブッキングですから。本来なら絶対無理なのにOKしてくれたんですよ」
そう、岡村ちゃんは今絶賛ツアー中なのです。なので、普通だったら出てくれないスケジュールなのに出てくれた岡村ちゃん、ありがとう!私のためのフェスになったぜ!


というわけで、いざ開演!日も暮れてきて照明も映える時間(そう思えば、押したことがプラスの演出になってる!)。
ちなみに、私は熱狂していたためアレンジがどうとかは一切記憶にございませんのでご了承ください。


1曲目は『ア・チ・チ・チ』!まさかの!フェスという一見さんが多いこの場で、まさかのこのマイナー曲を!
岡村ちゃん、もちろん踊る!ステップ!足さばき!スサーっ!そしてくるっ!
お、おう…。回ったら、丸いな…。去年の武道館とチャリティイベントはだいぶ遠い席だったので分かりませんでしたが、久しぶりに間近で見た岡村ちゃんは、思ってた以上に丸かった。この1年でまた大きくなったよね…。ロバート秋山を超え、ブラマヨ小杉の域です。
この曲は途中でちょっと語りがありまして、今回は「今日は、みんなに伝えたいことがあるんだけど、それを簡単によ…レツギョ!!!」でした。
たぶん、「要約」と言おうとしていたのだと思います。要約を要約すんなよ!毎回この曲は「この『レツギョ!』をやりたいだけだろ」と思っています。そして、すべてを言い切ったことはかつて一度もありません。
いきなり下手でメガネ外し!サービスが速い!


2曲目は『ぶーしゃかLOOP』。
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そうか、HIPHOP色の強いフェスだから、岡村曲の中でもリズムの強い曲を選んできたのかな。


3曲目は『新時代思想』。またここでマイナーな曲を持ってくるー。それでも、クラブっぽいサウンドと照明の力も相まって、盛り上がる!
人間交差点、準備はできてるの?交差点、行くよ!」いったい彼は誰に向かって、何に向かって語っているのでしょうか。
もうどんなデンスやアクションをしたかまったく覚えてないー。


4曲目『少年サタデー』。やっとシングル来た!ちなみにここまでずーっとノンストップです!
この曲は四つ打ちビートなので、岡村ちゃんも手拍子。岡村ちゃんの手拍子はふかふか感があってとてもよい。握手会を思い出す。
曲の後半で「人間!人間!!人間ーーー!!!!」というシャウト!w なんなんだもう、あなたは(好き)。


ここでベース横りんのMC。「お台場で見る岡村さん、どうですか!」としゃべっている途中で「1!2!」とカウントが入り、次の曲へ。これ、狙いだったのか間に合わなかったのか、どっちなんだろ。
『あの娘ぼくがロング シュート決めたらどんな顔するだろう』!この曲はやはりポップスの魔法がかかっている。「青春」って説明しにくいけど、言葉じゃなくて音楽で語るなら、これなんだと思う。


このまま『だいすき』へシームレス移行。スタッフにオベーションのギターを返すとき、何かに引っかかったのか半分投げるように渡していましたね。
この曲はポップでありつつ、ホーンのキメの部分で指さしアクションもあるので、ライブにも強いという文武両道才色兼備天与二物型ポップスです。
「僕は君を…だいすきです!」のタメと爆発!そりゃみんな惚れちゃうぜ。


『愛はおしゃれじゃない』は、音源よりライブの方が何倍もいい。ライブで聴くたびに「こんなにいい曲だったっけ」と思ってしまいます。
人間交差点、僕がモテたいの知ってた?」知ってた!モテてるのも知ってるよ!
この曲のラストで、『愛おしゃ』トラックのままKICK THE CAN CREW『住所』のサビを歌ってくれました!もしやKREVAやキックのメンバーも登場か?と思いましたが、それはなし。残念。でも、この一瞬のサプライズうれしかったです!
『ビバナミダ』でおしまい。ラストで投げキッスたくさん投げてくれたので私もキャッチできました!


セトリ、前半は心配でしたが途中からは鉄板中の鉄板。完全に会場をロックしましたね。
結局、ずーっとノンストップ。『あのロン』前の横りんMCだってほんの数十秒。岡村ちゃんずーーーっとデンスしっぱなしでしたよ。
「踊る」って、技術的な美しさを楽しむという面ももちろんありますが、岡村ちゃんのデンスはもっと根源的な「衝動」を見るものだと思っています。だから見ている私たちも熱狂しちゃう。乱暴に区分すると、三浦大知ではなく甲本ヒロトと同じ箱に分類されるダンス。
そして、私たちが熱狂するもうひとつの理由は、岡村ちゃんが本気で一生懸命にデンスをしてくれるからです。一生懸命って素敵なのです!


もうひとつ考えたこと。
岡村靖幸は、デビュー当時から「カッコいい」と「気持ち悪い」の両極端の評価で、「カッコいい」と思っているファンであっても「でもちょっと笑っちゃう」と思いながら好きだったと思います。私がそう。
それが、2011年以降の「スーツに七三メガネ」という今のコーディネートになってからは「カッコいい」のみになってきました。それは全然構わないのですが。
そして今。再び「スーツの太ったおじさんがめちゃくちゃ踊る」という、一見したら「笑っちゃう」なのに、見てるとやっぱり「カッコいい」になるという新しいステージにたどり着きました。これも、岡村ちゃんが一生懸命やっているから「笑っちゃう」を突き抜けて「カッコいい」になるんだろうな。


さて、大トリRHYMESTERの時間です。また次回。
(フェスから時間が経ちすぎて記憶がもうない!!)


幸福

幸福

家庭教師

家庭教師