やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

芸人の理想像、東京03。

こっちのゴールもある


芸能界で売れたい、芸能界で成功したい、お笑いで食っていきたい。そこでネタを作り、M-1キングオブコントを目指し、バラエティ番組に出てひな壇からガヤを叫ぶ。あるいは大物芸能人からイジられる。
そして目指すゴールのひとつは、番組の司会者になること、自身の冠番組を持つこと。
ほとんどの芸人はそうはなれず、ロケで全国を飛び回り、美味しくもないものを食べて「美味しいー!甘ーい!柔らかーい!」と心にもないことを言う。あるいはドッキリを仕掛けられて、内心ムカついていてもカメラの前では大げさなリアクションをしてしまう。地方のテレビ局に行けば、その地方では有名な、しかし自分は知らないただのおっさんに偉そうな態度でイジられる。
これが実際。
それでも芸人たちは「いつかは俺だって」と夢を諦めきれず、もしくは「生活のため」と半ば割り切ってそんな「芸人もどき」な生活を送っています。


そこで、東京03
コントを作り続けてキングオブコントで優勝したが、テレビのバラエティ番組には上手くはまらない。そりゃそうだ。キャラは薄いし強いフレーズがあるわけでもないしひな壇の中からガヤを飛ばす強さはないしリアクションも弱い。ドッキリを仕掛けられるようなイジられキャラでもないし、場の中心になるほどのボケ・ツッコミの強さもない。
※飯塚さんのツッコミは素晴らしいですが、自分が面白くなるようなツッコミ(フット後藤のような)ではない。
しかし、現在はコントで毎年全国ツアーを行い、どこも(ほぼ)ソールドアウト。テレビで誰もが知っているような出演数・知名度はないのにCMに何本も出ている。「さとふる」はソフトバンクグループですが、ふるさと納税なので国の関わりもあります。国!そして綾瀬はるかと共演。綾瀬!
文字通り「コントで食っていく」を実践している東京03って、芸人の理想像だと思うのです。


芸人・タレントの仕事なんていくらでもあります。劇場や営業で同じネタを毎回やってもいい、ロケで食レポやってもいい、ワイドショーで正論めいたことを言ってもいい、ゴールデンタイムの情報番組でワイプ用に「へえー」という顔をしてもいい。どれも大事な仕事だし、その中でも適性があるから「ネタよりロケが自分の天職」という人もいるでしょう。それならそれでいい。
それでもネタを作り続け、毎年全国ツアーを回ることができて、ネタそのものの評価も高い。こんな幸せな芸人人生ってそうはないと思うのです。


飯塚さんはツッコミですが、他人のボケをツッコむより、自分がイジられたときにツッコむことが多いです。そのイジりも「コントが好きすぎる」というホメのイジり。芸人として最高のポジションじゃないですか!
そういうことを『ゴッドタン』で何年もやってきて、ついに『アメトーーク』ですよ。2019年ブレイク芸人でもイケメン芸人でもない、今年何か爆発したわけでもない。それでも『アメトーーク』のメインに座れるなんて、こんなゴール誰が予想した?


ese.hatenablog.com
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