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夜の本気ダンス「AUTUMN JACK OF SEA TOUR」(対バン:Creepy Nuts)に行ってきました! 感想

グルーヴ>>おもしろラジオ


夜の本気ダンスがワンマンと対バンを交えながら行う全国ツアー「AUTUMN JACK OF SEA TOUR」の新潟公演に行ってきました。
夜ダンはフェスも含めまったく見たことないのですが、最近の音源が右肩上がりによくなっているのでライブ見たいなーと思っていて、そしたら新潟でCreepy Nutsと対バンをするということを知り、これは私のためのライブだ!と思いチケットを取りました。


会場はNEXS新潟。(私、Twitterで「NEX」と書いていたけど「NEXS」が正しいのね。ごめんなさい)
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ここは深夜はクラブになる新木場コーストみたいな場所。昨日は明日花キララが来てたのか!


私は夜ダンのライブは初めてなのでCreepy NutsのTシャツを来ていったのですが、入場時の「あなたはどっち」には「今日は夜ダン!」と宣誓し、入場。
先攻はCreepy Nutsなので、R-指定側の下手で待つ。
ここ、クラブだからなのか、会場内もWi-Fi入るのです!すごい!ありがたい!これまでいくつもライブハウスに行きましたが、初めての体験。全国のライブハウスの皆さーん、聞いてますかー?


私、普段はネットでセトリを探し、それを見ながら記憶をたどってこういうレポを書いているのですが、今回は見つけられなかった。あと、夜ダンのアルバムはいくつも聴いていますが、曲名を全然覚えてない。なので、この曲やって次はこの曲やって、というレポはやめて、久々にロックバンドを見たこと、対バンという性質、などについての感想を書いていきます。


先攻Creepy Nuts
オープニングは数え歌(タイトル分かりません)。人間交差点フェスでもやっていた1から10までの数字を読み込んだラップ。
助演男優賞』『ぬえの鳴く夜は』『よふかしのうた』は確かに盛り上がるけど、ラップの被せはあまり多くない。うむむ、やはり夜ダンのホームなんだな。
数曲やって最初のMC。
R「この会場、昨日の夜に明日花キララがDJで来て、俺、前乗りしてたから来たのよ」
松永「明日花キララさんはDJやるの?」
R「松永さんのように一生懸命いろいろやることはない。ただノって盛り上げているだけ」
松永「それ、多分ですけど、曲のつなぎすらやってなくて、全部つなげた音源をただ再生してるだけだよ」
R「そうかもしれん」
松永「ただ、それでも確実に俺より単価高い」
この後もずーっと明日花キララトーク。いや、面白いんだけど、長いよ!ラジオでやってよ。


長くしゃべりすぎて前半の熱は完全に冷め、この平熱のまま聖徳太子ラップ。なぜかこの日R-指定はいつまでもお題を採り続け、気づけば9個!実際9個全部入れてフリースタイルラップ完遂してくれて「すごい!」のですが、数が多すぎてやっているR-指定も聴いている私たちも全部クリアしたのか分からない状態。何事も適量ってあるのね。5~6個の方がもっと盛り上がったのに。


もう一回盛り上げよう!
『デビューメジャー指南』(サビ部分のみ)、『合法的トビ方ノススメ』『阿婆擦れ』。そして最後のMCの後、『朝焼け』で終わり。
『朝焼け』かよー。こんなしっとり曲で終わっていいのか。最後にクールダウンさせてどうする。あと、この最後のMCはR-指定がひとりで真面目にしゃべっていたのですが、あまり内容のない(あるけど、話の進みが遅い)MCだったので、これもクールダウン要素。
もったいない!


全体感想。R-指定のラップはリリックが詰まりすぎていて「聴いていて気持ちいい」や「合いの手を入れる」の余白が少ない。リリックは置いといて、フローとリズムのグルーヴだけで聴ける瞬間があっていいし、リリックが聴き取れて「おお!」と気持ちよく感心する暇がない。まさにMummy-Dの言っていた「お前のラップには白米がない」状態。
もったいない。ラップもリリックも日本最高水準なんだから、抜きの美学・引き算の大事さがこれからの曲に反映するといいなー。


後攻夜の本気ダンス
私はメンバーのことを知らないので勝手な妄想と第一印象で書きます。ファンの皆様、違っていたら愛あるご指摘お願いします。
●ボーカル米田さん
この身長と細さはロックスターに必要な要素。たまに向井理に見える瞬間もあった。歯並びがきれいになればなおよい。ネクタイとメガネを外すのはクライマックスまで待て。そこにはエロスが込められているのだ。解放はギリギリまでじらせ。でも、メガネは外しちゃうとさっぱりとしたお顔になっちゃうね。自然とオートチューンがかかっているような特徴のある声はこのバンドの音楽に合っている。赤いテレキャス、ステキです。
●ギター西田さん
西田さんそのものがギターで、指が触れると勝手に音が出るような感じがした。一生懸命弾いている感がない。基本無表情だからたまにしゃべると何を言ってもウケるという羨ましいキャラ。女性にカワイイと言われる羨ましいキャラ。熱さを感じない独特のトークはDJ松永曰く「師匠の間」。青いストラト、ステキです。
●ベースマイケルさん
何でこの名前?曲によってピック弾きと指弾きを使い分けていましたが、どういう基準があるんだろ。ベースはずっと同じものを使っていましたね。エフェクターだけで音変えているのか。最近の量産型バンドマンの「髪染め+マッシュルーム」ですが、お顔立ちからすると角刈りやリーゼントのような男らしい髪型も似合いそう。ベースのボディにステッカー、アンプの上にフィギュアがあるので、マーベルファンなんですね?
●ドラム鈴鹿さん
お髭のドラマー。ミスチルNICOみたい。このバンドは鈴鹿さんがメインMCなのね。しゃべり声がいい。そういえば夜ダンのとき、ほぼ中央に押されたので、ライブ中の鈴鹿さんをほぼ見てない。ドラムセットも覚えてない。タムいくつだったかな。


さて、ライブスタート。
始まったら少しモッシュがありました。その後も何度かモッシュありましたが、女性客が多いせいかそこまでキツい圧縮にはならず、熱狂をさらに盛り上げるといういい効果のあるモッシュでした。
本編ラストで一旦しゃがませてから飛び跳ねるという指示があり、これは恐ろしいモッシュになるのでは(脳内イメージはホルモン・10feet・HIATUSなど)と恐れましたが、「楽しく盛り上がる」で済んでよかった。この辺も演者とファンは相関関係があるのかしら。
そして、やっぱり夜ダンのツアーなので、お客さんも夜ダンファンが多く、こっちがホーム!な盛り上がりでしたな。照明も夜ダンの方が華やか。
米田さんはギターを弾くときもありましたが、ハンドマイクで歌う曲もあり、いいバランスでした。私はずっとギター弾きながら歌って全然動かないボーカルが好きではないので。


途中しっとり曲も少し入れて緩急つけていましたが、基本はロックとダンスとグルーヴ。強い。
今回は対バンがCreepy Nutsだったこともあり、生演奏のダイナミズムは強いなあと再認識しました。後ほど詳しく書く。


アンコールではCreepy Nutsと一緒に『Movin'』
www.youtube.com
Creepy Nutsが退場してからもう1曲やっておしまい。


よかった!
ポップなメロディを歌うバンドもいいし激しいロックでもみくちゃになるのもいい。でも私は夜ダンのような「思わず体が動いちゃうグルーヴ」が大好きだ。
そういえば、久しぶりにロックバンドを見たわ。岡村靖幸もレキシも真心ブラザーズも「主役+バックバンド」だもんな。RHYMESTERはヒップホップだし。
ボーカルを含めた舞台上の全員が等価で、フロントマンは(今回の場合)3人いて全員がお客を煽ってくるし、とにかく4人全員で「バンド!」な感じが久しぶりでした。
そして何より、生で演奏しているという強み。いくらRHYMESTERが「俺たちはバンドでDJは演奏しているのだ」と言い張っても、このダイナミズムは出せない。音楽の形がCDや配信やストリーミングに変わろうと、ライブで目の前で演奏するという「見て体感する強さ」は何物にも換えられない。


アメリカの現在はヒップホップの時代であり、ロックは進化を止めた音楽となりつつあります。確かにヒットチャートを見ればその通りですが、こうやってライブで体感するとまだまだロックは強い。これは、日本のヒップホップがまだ未熟だからなのかな?


ライブでロックバンドと戦うとき、ヒップホップの武器ってなんだろう。メロディと演奏って、ものすごく強い武器ですよ。ラップは韻を踏むとかリリックがすごいとかあっても、ライブで一見さんにはなかなか伝わらない。
ヒップホップが世間に広がる姿がまた見えなくなった夜でした。
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夜ダンの記事↓
ese.hatenablog.com
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