やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

RHYMESTER『公開飲みーティング2020』に行ってきました! 感想

ただ楽しい空間


RHYMESTER『公開飲みーティング2020 47都道府県ツアー打ち上げ〜俺たちはなぜ生き残ったのか』に行ってきました。
昨年の記録↓
ese.hatenablog.com
会場は昨年と同じく新宿ロフトプラスワン。
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また「E」が抜けてる!RHYMESTERの今のロゴデザインが「E」でなく「=」のような記号に見えるから?「ライムスター」とカタカナで書いたとき、「RHYME」ではなく「RHYM」の方がしっくりくるから?ローマ字教育の弊害!


今年は上手側の桟敷席を確保することができ、とても快適に見ることができました。
今年も昨年に続いてノートを持ち込んでメモしてきたのですが、読み返すとあまり書いていない…。
昨年は楽曲制作の裏話や元ネタ(サンプリング元や参照元)の話でとても面白く、ためになる話でメモがはかどったのですが、今年は「ただ楽しい」ので、わっはっはと笑ってばかりでメモを取っていない…。
さらにこの日はニコ生での放送もあったので、私がわざわざ記憶をたどって書き起こさなくても、見たい人は既に見てるんでしょ?と思うとなおのことメモがはかどらない…。


それでも、自分の記憶のために少しでも書こう。
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今年も『笑っていいとも!』の『ウキウキウォッチング』をBGMにメンバー登場。
オープニングの挨拶に続いてJINさんからの乾杯!いえーい!

まず最初に今回のツアーの実績報告。
●動員:15,000人以上
●曲数:974曲
●ライブ時間:6,720分
●移動距離:33,997㎞
曲数は延べなので、曲数自体はいくつだったんだろ。彼らはどれだけリリックをインストールしていたんだろ。RHYMESTERはエラい。
次に全公演のセットリストがスクリーンに出たのですが、小さくて全然見えない…。


第1部 金言集
ぴあアプリで連載しているRHYMESTERツアー日記の中から金言を抜き出すコーナー。ゲストはインタビュアーの高橋芳明さん。

ステージに上がったら客がひとりもいない、なんて夢は30年経った今でも全然見るよ。
Mummy-D

高橋「RHYMESTERは30年やってきて、まだこんなことがあるのかってびっくりしました」
D「あるよ。新曲を覚えてこなくて、いざステージで『ここはなんとか、かますぜ即興、越えるぜ国境』とかやってる途中でハッと目覚めるとか」
D「あと、なぜ客が一人もいないのにスタッフは事前に言わないんだ!って怒ってる夢」
宇「ジュリーばりの怒り」

ラップをしたり手を上げたり「いい顔」をしたり、全身全霊でパフォーマンスをする
DJ JIN

宇「最終日の『顔コール&レスポンス』とかひどかったもんなー」

曲間こそが演奏
宇多丸

宇「僕らのライブはいい歌を聴かせて『どうですか』ってことではない。次の曲へつなげるためのMCをしているし、演劇的な構成を考えている」
宇「ライブで音を抜くときももう1拍遅く抜いた方が盛り上がるとか、曲と曲のつなぎ方とか、そういう細部が大事」
エラいなー。

たいしてヒット曲がないのに続いているグループはMCが上手い
Mummy-D

宇「MCで笑わせるってことは、それだけで既に心開いているってことだから。フェスとかのアウェイの場では超頑張る。まず怖くないですよ礼儀正しいですよって思ってもらって、笑ってもらって楽しんでもらう。だって、敵対してたらおしまいじゃん。必ず楽しみたいからここに来てるわけでしょ。『ドアを用意してあげる』っていうか」
D「これは3部(課金後)向けだね」

プロドリンクは音楽の「楽」の部分をキープするためのバッドチューニングに近い
宇多丸

プロドリンクとはRHYMESTER界隈でいうビールのことです。
ここで皆さんの「なぜライブ前にビールを飲むのか」という理由について。
D「俺は客観視がすごいから、この客観センサーを遮断するために」
J「飲んだ方が度胸が出て針を落とす手が安定する」
みんな、言い訳だろ!w


ライブの動き方について。
D「これだけ長くやってると、打ち合わせはしないけど自然とシンメトリーになっちゃう。だって二人でずっと上手側ばっかりに向けてやるってよくないでしょ?」
D「でも、これはカメラマン泣かせなんだってね。二人で寄っているときが足りないって」
宇「今回のナタリーの記事でそういうショットあったけど、あれは奇跡的なショットなんだってカメラマンが言ってた」
natalie.mu
これですね。


ここで第1部終了。休憩タイム。トイレへ…。


第2部は2:05から。
観客からの質問をひとつだけ紹介。
●ライブ前にやることは何ですか。かけ声とか。
RHYMESTERはここ数年、毎回握手をしてから舞台に出るそうです。
宇「円陣組んでかけ声かけるとか、やってるバンドはありますよね」
D「マボロシはやってた」
宇「それはバンドだから?」
D「心細いから」


第2部 ザ・ベストスリー(オンステージ編)
ツアー中のいろいろを語る編。
ハプニング部門
●第3位 We Love HIPHOP
(全然覚えてないので割愛…)


●第2位 ほとんどビョーキ
宇「ほとんどというか、本当に病気になりました」
元来体は丈夫な宇多丸さん。しかしあまりに具合が悪いので高崎のライブ前に病院に行ったが、詳しい原因は分からない。ライブ前だから痛み止めを打ってもらおうとしたが、医者は拒否。原因も分からないのに痛み止めを打ってしまったら本当に具合が悪くなったときに分からなくなるからダメだと。
仕方がないので我慢してライブをやったが、自分的にはいつもの5分の1しか動けていなかった。しかし、お客さんには分からなかったようで。じゃあいつもの俺の頑張りは何なんだよ!


●第1位 ONCE AGAIN
ese.hatenablog.com
この日のことですね。「ワンサゲをワンサゲ事件」。
宇「俺、この件、そこまで気に病んでいるわけじゃないよ!」
D「ジブさんだからよかった」
宇「あと、『ONCE AGAIN』でよかった。ああいう曲だから」
宇「Dが『俺はこの5分間を覚えていない』と言ったから、俺は瞬時にその意味を理解して、もう一度曲フリからやる。でもそのときに『失敗した、てへへ』の笑いの状態でいくんじゃなくて、この曲のテンションを維持したままもう一度やらなきゃならない。あと、JINが曲を止めたのも、ジブさんが瞬間的にステージに出るのを止めたのも、全員が瞬時に状況を理解してそれぞれの役割を全うするってのが大事なんだよ」
この辺、言い回しは曖昧ですが、宇多丸さんいいこと言ってた!


DJ JIN MCコーナー自選
ここ、覚えてないしメモもとってないからスルーで。


再び休憩。トイレへ…。
休憩後は3:20。既に課金タイム。
第3部 ザ・ベストスリー(オフステージ編)
ツアー中の美味しかったお店の紹介コーナー、宇多丸自選美術館、Mummy-D自選商店街、ここ全部スルーで。眠かったのかな?メモゼロ。


休憩→トイレの恒例行事。開始は4:30から。
第4部 質問コーナー 
●ステージ衣装について
今回のツアーは2ポーズ×3パターンの6種類があったそうです。
D「俺は服の好みはあんまりなくて、体のラインが補正されればいいや、くらい。いつもスタイリストさんにお任せ」
そうなの?意外!


●セトリの決め方
最初はシングル曲でやろうとした→Dさんが時系列順を思いつく→逆行セットの誕生。
途中で逆転(順行セット)にしたら、47公演をフレッシュに回れるのでは。
さらに、これを公演ごとに入れ替えて、その中でさらに曲目の入れ替えも行う。
そうだったのかー。当たり前だけど、大変だったねー。
宇「これは発明だったよね。今となっちゃこれしかあり得ないって思うけど、これは『正解』ってことなんだよ」
宇「逆に、これでもうこういうやり方はできなくなっちゃった。ベテランアーティストはこれを基本に新曲を足していくってのが当たり前なんだろうけど」
セトリが同じだと俺たちもお客さんも飽きる。俺たちの飽きはお客さんにも伝わる。かといって全部変えればいいってわけではない。常連さんだけでなく初めて見る人もいるんだから『B-BOYイズム』や『ONCE AGAIN』は外せない。フレッシュネスとクオリティの両立が大事。


●Dさんブログ
宇「あれ1本書くのにどれだけかかっているんですか」
D「もう笑えないから言えない」
まず、今日のライブがどんなライブだったかを箇条書きにする。MCで何をしゃべったかとか、JINのコーナーがどんなだったかを書くと、A4で4ページくらいになる。そして写真の整理などをして…。
うわー、大変!
D「もちろん読む人に楽しんでもらいたいってのもあるけど、自分が忘れたくないからやってる」
D「大変だけど、楽しい。だって、素晴らしいライブの記憶の中に耽溺していられるんだから」
映画のパンフレットのようなものにしたい。ファンクラブの有料コンテンツよりもクオリティ高いぞ!
その通り!


●ツアーで「これはしんどい」は
J「金曜にオールナイトイベントやってるから、その後寝ないで羽田集合、ツアー出発なので、今年はイベントのときは酒を飲まなくなりました」
D「土日ライブで木曜レコーディングだと、火曜と水曜で天才にならなきゃいけない」


●自分の曲に自分が励まされる
ここはお客さんからの質問ではなく、金言コーナーからの話。
D「歌詞を書いたのは自分だけど、リリースしちゃうと自分のものではなくなり、神様預かりになる感覚」
ここで高橋芳明さんが「自分の書いた曲が自分から離れていっちゃうってこと?」と訊いたところで宇多丸さんも参戦。「そりゃそうだよ。作品は世に出た瞬間に手を離れますよ、何だって」
宇「意味づけっていうのは俺たちがコントロールできるものじゃなくなるんだよ。発表ってそういうことじゃん。分かる?」
この「分かる?」が怖かった!


●次はどんな「バカ曲」を?
D「アルバム『マニフェスト』を作るとき、『面白はやめよう』って言ったの。それが、大人になってくると大人はふざけている方がカッコよかったりするのよ」
宇「そうだね、ギャグをしないとかじゃなく、俺ら特有の照れからの逃げをやめようってことね」
D「今後は『どこまでふざけられるか』ってのも俺たちのテーマだし、それと同時に大人としてのメッセージ性もやりたい」
D「おっさんの苦悩より、苦悩を隠してふざけている方がカッコいいんだよ」


●JINさんのピアノはどうなったか
昨年のこの回で発表された「ピアノ習っています」の続編。
J「やってるよ。やればやるほど普段一緒にやっている手練れの皆さんのすごさが分かる」


RHYMESTERのコラボ打率の秘密
D「RHYMESTERは味が濃くないから。ハードコアヒップホップとか、特殊な発声法じゃないから。あと、うちはDJとMCというバンドだから、どんなグループとも合う。ロックバンドとファンクバンドが一緒にやるのはドラム2人とか難しいじゃん」
宇「あと、真面目だから(笑)。俺たちのエゴよりもこの曲をどうするかを考える。尺とか出順とか、俺たちに求められているのは何かってのを考えて作っているから。
宇「コラボなんて会話じゃん。会話が成り立ってないと話できないからね。結果、人格ということでございました」


●今RHYMESTERが悩んでいること(次に向けて)
宇「ないものを作るってこと。だって『B-BOYイズム』も『ONCE AGAIN』もなかったんだから。『ないもの』をどうやって作るか。アイデアと実際に形にするのはまったく違うから」
D「『マクガフィン』出したけど、世の中の注目のされ方は若い子の方で、まあそうであってほしいんだけど、そういう注目されない中でどう成長していくか。それと、ホームでやるのは楽しいけど、外で戦っていかないといけない」
宇「『言うべきこと』を見つけるのが大事なんだけど、今はそれがあると思う。この歳のおじさんだからこそ言えること、言うべきことってのがあると思う。ただ、それを作品に落とし込むのが大変なんだけど」
注目されない状況って、本人たちはそう思っているのかー。


最後にRHYMESTERクラシック総選挙の話を少し。
宇「AKBのリクエストアワーの企画をパクらせてもらいました」
投票の途中報告。
宇「バイアスかかるから言わないけど、お前ら当事者意識を持てよ!3票の意味を考えろよ。順位なんて操作できるんだからな。拒否権発動するぞ」
どういうことでしょうか。マイナー曲ばかりに集中しているのかな?


最後はもちろんJINさんによる締め。今回はR30の完全な終わりということで3本締め!
宇「これからセンター試験に行く人もいるかと思いますけど」
いるか!w


終わってしまいました。昨年と同じく5時終了といいつつ5:50終了。
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ロフトプラスワンはいい箱だなー。
飲み食い分が出演者のギャラに反映するらしいので、ビール・黒ビール・黒ビール・ジーマ・梅酒、カレーを注文しました。美味しく食べて推しに課金もできるいいシステム!


メモを見ながら書いたのですが、後半はメモがあっても記憶がなく、こんなだったかなーという想像で書きました。
毎年新年はこれやってくれ。去年の振り返りと今年の抱負。
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ありがとう、ロフトプラスワン
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朝6時の新宿。昨年、平成女学園は新元号になったら店名かわるのかなーと思っていましたが、変わりませんでしたね。