やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

車を手放した

目先の金に目がくらんで


車を手放してしまいました。この雪国の田舎で車なしで生活することはできるのかしら。


私の車は来年車検なので、そろそろ車を買おうかなーとぼんやり考えていました。
でもまだ時間はあるし、いろいろ調べたりディーラー回ったりするのも面倒だなーと思いほったらかしにしていたのですが、何だか車の納期に時間がかかるとの噂を耳にしました。そうなのか。コロナか。半導体か。つーことは、車検ギリギリにお店に行ってもすぐ乗れないのか。


ということで、まずは今お世話になっているディーラーへ。ちなみにこの時点で次は他のメーカーの車を買おうと決めていました。なのでこのディーラーさんには心苦しいですが、素知らぬ顔で下取り価格を聞いてみる。
ほうほう、まあまあのお値段付けてくれるもんですな。とはいえ、ここで新しい車を買うという前提での価格なのかしら?


続いて、今度買おうと思っているメーカーのディーラーへ。御社の車を買いますよ、と精一杯のお客アピールをして査定。ほうほう、やはり他社の車だとこんなもんなのかな。


もうひとつ、近所の中古車店でも見てもらおう。
「次の車をうちで買ってくれるならもう少し勉強させてもらうんですがね」そうか。やはり「うちで買うんだったら高く買うよ」なんだな。


とはいえ、自分の車に思ったより価値があってびっくり。9年乗って10万キロ超えて少しこすった傷もあるこんな車にこんなお値段を。屋根付きの車庫で直射日光から守り、こまめに洗車(洗車機でシャンプー洗車するだけ)していたおかげで車体の輝きは保っているからかな?


先ほどの中古車店で言われた「下取り(新しい車をここで買うので新車と交換)でなく買い取りなら、買い取り専門店の方が高く買ってくれますよ」という言葉を信じ、テレビCMでおなじみのお店に行ってみました。
「○○万円ですね」マジか!買い取り専門店すげー!!9年乗って10万キロ超えて擦り傷のあるこんな車がこのお値段!
ここにします!お願いします!
「ただし、今年中に売れば、のお値段です」どういうことですか?
「まず、お客様の車は来年車検なので、車検日が近づけばその分値段は下がります。また、年が明けると車の経過年数が1年増えるので、それでもその分下がります」
そうかー。そりゃそうだよな。少しでも早く売った方が高く売れる。当然の話。
でも、もう12月。今年中って、あと2週間しかないじゃん!


再び新車購入予定のディーラーへ。
今契約するといつ納車ですか?「早くて3月中旬ですね」そんなにかかるのか。


さて、どうする。
納車日が決まってから売るか、今売るか。
今なら職場までは歩いて行けるので平日は問題なし。土日は、奥さんが仕事のときは私が朝送って夕方迎えに行けばいい。二人とも休みなら一緒に動けばいい。できそうだ。
しかし、私一人で行動したいときに足がない。奥さんの車を借りても奥さんの仕事終わりには戻ってこなければならない。つーことは遠出はできない。うむむ。
この田舎で自動車がないというのはどこにも行けないということだ。コンビニはかろうじて徒歩圏内ですが、スーパーやドラッグストアは無理、映画館なんて絶対無理。しかも冬。雪の中を徒歩のみで生活するのはかなり厳しい。
どうしよう。


売ってしまいました。


目先の金に目がくらんでしまいました。


3月まで待って10万減額されるなら、数回の不自由など問題ないでしょ。
果たして本当にそうか?春まで不自由なく暮らせるか?不自由は数回で済むか?
不安ですが、売ってしまったのでしょうがない。ないなりにやっていくしかない。実際どうだったかは、納車時のブログに書きます。
春よ来い!


2021年11月ツイートまとめ

NISAとiDeCo、始めました。

世の中銭や


今年度から生活保護の仕事を始めまして、日々いろいろ考えることだらけです。病気、家族不和、お酒、お金…。いろいろなことが原因で、何人もの人が困窮に陥っています。


その中でも、やっぱりお金。
無年金で収入なしとか、年金があっても2ヶ月で6万円など、厳しい老後を迎えて生活保護にたどり着く人たちが結構います。そういうときにこの制度があって本当によかったなと思いますが、私個人としてはそうならない老後を目指したい。
それには、やっぱりお金。
今現在ちゃんと働いているといっても、この先年金制度がどうなるか分からない。年金のほかに2,000万円必要なんて話も聞く。このまま何もせず、自分の老後大丈夫?
この歳になってやっと「お金という現実」に向き合いました。


まず手をつけたのが、保険の見直しです。
保険は、何となく不安だから何となく加入していましたが、その保険、本当に必要な内容なのかな?
毎年健康診断を受けていれば、自分がすぐに入院するような体でないことは分かります。家系を見てもガンは少ない。そうはいっても二人に一人はガンになる。でも早期発見できれば治療・回復できるだろう。ぐるぐる。
その保険内容が必要な状態が近い将来自分に起きるか?このまま払い続けるのはもったいなくないか?解約返戻金のない掛け捨ての保険って、必要あるか?ぐるぐる。
もうひとつ、万が一高額な医療費が必要になった場合でも「高額療養費制度」というものがあります。
www.kyoukaikenpo.or.jp
www.kyoukaikenpo.or.jp
www.mhlw.go.jp
こういったことをぐるぐる考えて、私は掛け捨ての保険は全部止めました。これまで支払った保険金はもったいないなと思いましたが、今後もずっと払い続けることを考えると、無駄なんじゃないかなと判断しました。正解は分かりません。


そしてもうひとつ、年金機能のある保険を始めました。
私が死んだりしたらお金が入ってくるという保険機能はもちろんあり、それに加えて60歳や65歳からこれまで払った保険料を年金として受け取れる商品です。その保険料は払込期間中運用がされており、年金として受け取るときには支払った金額より多く受け取れるのです。
私がかけた保険はドル建て運用なので為替の影響はもちろん受けますが、それでもまあまあ増えるはず。普通預金・普通口座にお金を置いておくよりはいい働きをしてくれるはずです。


そう、現在の利率はほぼゼロなので普通預金・普通口座にお金を置いておく意味なんてない。ただそこにあるだけでまったく増えない。たまに手数料がかかったらそれだけですぐにマイナスになっちゃう。
じゃあ、そのお金は増えるところに置いて、少しでも増えてもらいましょう。置く場所を変える。
そこまでは分かる。問題はどこに置くかだ。
株は何を買えばいいか分からない。FXは怖い。仮想通貨はそもそも仕組みが分からない。うーむ。


そうだ、NISAやiDeCoってやつがあったな。
しかし、何も分からない。とりあえず本屋に行って本を購入。
何となく、全体としては増えるようです。もちろんリスクはあるけど分散投資でリスクは減らせるようです。何となく、いけそうな気がする~(©天津木村)。
投資用の口座を新たに作るのは面倒だったので、今使っている銀行で申し込むことにしました。そうなると、扱っている商品も違ってくる。その中から伸びそうなやつを、手数料は安いやつを選びます。ここが肝ですが、まあ分からないわけです。それでも、いくつか選んでおけばどれかは伸びて、どれかは停滞しても、トータルでは伸びるだろうという安直な考えで決めました。


銀行に行って諸々の契約をして、ようやくスタート。先日1回目の引き落としを確認しました。増えてくれー。私の老後を安泰にしてくれー。
来年、運用途中経過を報告しますね。


映画『リスペクト』感想

歌の力


映画『リスペクト』を見ました。
gaga.ne.jp
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アレサ・フランクリンは名前は知っていますが、積極的に聴いたことはありません。それなのに本編で流れる音楽はどれも知っている曲ばかりで、クイーン・オブ・ソウルの名前通り「知らないのに知っている」名曲揃いでした。
私はアレサのプライベートを全く知らないので、映画化においてどのような取捨選択や脚色がなされたのかは知りません。そんな状態で見ました。


アレサは、あの当時のアメリカで黒人なのに、とても裕福な家庭に育ったのですね。家にたくさんレコードがあり、頻繁にパーティーが開かれ、そこには当時の著名な音楽家たちが集まっていた。父は公民権運動に熱心な牧師で、マーチン・ルーサー・キング牧師とも親交があった。すごい家庭だな!


映画そのものの出来は、多分あまり上出来ではない。アレサの性的虐待とそのPTSD、父親との関係、スターダムに昇る過程などはきちんと描かれていません。
性被害がその後のアレサの性格や人生の選択において何か影響があったのか、物語上ではあまり明確に描かれません。
父親との関係も、過保護で束縛的なのか、単に心配している親なのか、ヒット曲を出したいステージパパなのか、関係性がはっきり分かりません。
ヒット曲に恵まれず、レコード会社を移籍して新曲を制作→街のラジオで自身の曲がかかる→マジソン・スクエア・ガーデンでライブ。いきなりすぎるだろ。新曲を出すにつれてライブの動員数が増えていき、ついにはMSG、という段階を踏んでほしい。


酒に溺れて、亡き母に救済してもらい、ゴスペルアルバムをレコーディング。王道の流れですが、『ボヘミアン・ラプソディ』のライブエイドのような分かりやすいクライマックスではないので、カタルシスが足りない。
このゴスペルアルバムはレコーディング風景をドキュメンタリー作品として撮影していたので、その本編に近づけるためにこういう演出やカメラワークになったのかもしれませんが(私はそのドキュメンタリーを見ていないのでこの見立てが合っているか分からないのですが)、ちょっと地味だなーと思いました。もっと「このレコーディングは歴史的なものになる」というドキドキ感があって「あの声!あの歌!」となってほしかったなー。


と、物語にはいくつかケチをつけたくなるところはありますが、ジェニファー・ハドソンの歌声ですべて持っていかれました。歌の力。ベタな表現ですが、素晴らしい歌声には力がある。歌声を聴けば感動するし、涙も出ちゃう。原始よりの力。もちろん私は歌詞の意味なんて分かりませんが、そんなことは関係なく、歌力(うたぢから)のみで人を感動させる。ジェニファー・ハドソンの歌力は、強い。
彼女の歌をCDで聴いていると「黒人のふくよかな女性が歌っているなー」というちょいクドい感じがするのですが、こうやってソウルの歌として聴くと、本当に素晴らしい。
あと、アレサの子役の子も素晴らしかったですな!歌が大人以上に上手いだけでなく、ピアノも弾けるというスーパー子供。父親役のフォレスト・ウィテカーも、演説が既にソウルになっていて、黒人たちの歌やグルーヴに関する基礎体力のすごさに感動しました。


と、歌力に感動して本編を見終えると、アレサ本人映像の登場。晩年のアレサですが歌声はジェニファー・ハドソンと遜色なし!本物はすげえ!!そしてあの歳・あの体でもノースリーブを着て二の腕を上げ、ふりそで肉を震わせて歌う姿にも感動しました。あの歳・あの体でも二の腕出していいんだ。


結論。映画ではなく歌に感動しました。「歌が上手い(=音程がいい、ではない)」というのは、ものすごい才能です。映画の良し悪しを超えてくる。


リスペクト

リスペクト

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映画『エターナルズ』 感想

正しさと面白さは別もの


MCU最新作『エターナルズ』を見てきました。
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クロエ・ジャオ監督作品は『ノマドランド』しか見たことがありませんが、エンタメ性よりもドラマ性、自然の美しさなどを撮るのが上手い監督というイメージがあり、それがMCUというエンタメ超大作で監督の作家性がどういう形で出るのかなーと期待半分・心配半分でした。


感想。よく分からなかった。私の受け取る力・理解する力が足らなかったのか、単につまらなかったのか。多分両方。


そもそも、エターナルズって、そんなに強くなくない?
生命体以外の物質を変化させられます→?
すごく速く動けます→?
幻影を生み出したり変身できます→?
発明できます→?
ケガを治せます→?
どれも、戦いにおいてあまり役に立たないですよね。それ以外の戦闘能力を持つ人たちも、一撃で倒すほどのパワーはなく、「エターナルズ、強くないなー」と思いながら見ていました。


お話も、ディヴィアンツが人間を食べちゃうのでエターナルズはそれを阻止するために送り込まれたロボットだったのです、というビックリ設定はいいのですが、そうなると地球を護るためには創造主であるセレスティアルズが敵となり、ディヴィアンツの位置づけがよく分からなくなります。途中意識を持ったディヴィアンツが誕生しますが、あいつは敵なのか味方なのかよく分からない立ち位置。
物語のベクトルの向き(誰と誰が敵・味方)がよく分からないなーと思いながら見ていたので、入り込めませんでした。


もちろん皆さんが絶賛している多様性の面は評価しますが、「多様性のあるキャストを登場させる=面白い作品」ではないので、「多様性があるからいい」とは思えません。


あと、『アベンジャーズ』でも『エターナルズ』でも、敵クリーチャーの造形が好きではない。何であんなに「動物に羽を付けて気持ち悪くする」だけのデザインなのか。宇宙からやってくる未知の敵なんだから、もっと独創性のある形にしてほしいなー。完全CGだから質量や肉体といった実在感のなさもマイナスポイント。


というわけで、私ははまりませんでした。『シャン・チー』は面白かったのに。多様性や作家性よりも、まず面白さを優先してほしいです。エンタメなんだから。