映画「クライム＆ダイヤモンド」　感想 - やりやすいことから少しずつ

発掘良品

TSUTAYAの「発掘良品」のコーナーよりレンタルしてきました。その名の通り、そんなに有名な作品ではないですが、良い作品でした。
ジャンルは「犯罪アクション」となってましたが、全然アクション映画ではありませんでした。それよりも「ショーシャンクの空に」のような、見た後爽快な気分になる、涙は出ませんがニヤリとしてしまう良作でした。

殺し屋の“毒舌ジム”に捕らえられたタウト。報酬の振込までは９０分しかない。それを過ぎたら殺されてしまう。映画通のジムに「俺にも物語がある」と語り始める彼のストーリーとは・・・。

脚本・展開とも練りに練られた作品。
過去の名画のセリフを引用しつつ、フィンチ（＝タウトの本名）の話に食いついてくるジムが素晴らしい。残念ながら私はここで引用されている映画は全て未見ですが、それでも問題無し。カッコいいセリフとともに、ジムの映画好きが伝わってきます。マフィア側の二人の殺し屋がいい味出しています。最後で殺されてしまうのが残念。

宝石の強奪、脱獄、銃撃シーン、と映画のおいしいところを出してきて、ラストはラブシーン。そしてそれを満足そうに見届けるジムは一人で「雨に歌えば」のあの名シーンを、周りを気にしながらやってしまう。
「これぞ映画」、のラストシーンでした。