サカナクション山口一郎と握手した話 - やりやすいことから少しずつ

こういう時の正解を教えてください

9月1日スイートラブシャワーのトリはサカナクションです。今から楽しみでモジモジしちゃいますが、実は私はサカナクション山口一郎氏と握手をしたことがあるのですよ。エッヘン。
なので、その時の記録を引っ張り出してきました。
下記の文章は2011年10月に書いたものです。

急にチケットが天から舞い降り、サカナクションのライブに行ってきました。

サカナクションは、ロックインジャパンではライムスターと時間がかぶり、スイートラブシャワーでは岡村靖幸と日程が違ったため、今まで見たことがありませんでした。
というより、そもそも音源の段階ではそんなにのめり込むことが無く、積極的に見に行っていなかった、というのが正直なところです。

だから今回ツアーがあることも、その初日が新潟であることも全然知りませんでした。
しかし。天からチケットが舞い降りてきたならば、そりゃ行くでしょう。

今回私たちは紙のチケットは無く、入り口で伝えれば入れると聞いていました。恐る恐るスタッフの方に伝えると、「ゲストパス」というシールを頂きました。そして「終演後にＰＡの右側でお待ちください」と謎のお言葉。
？？何かあるのかな？　その時はまさかあんなことが起きるなんて、想像もしていませんでした。いや、想像はしましたが、そんなわけないと…。

いよいよライブ開始。
初日ということもあり、会場はパンパン。多分新潟以外から来たお客も多かったのでしょう。１曲目から山口一郎は煽る煽る。会場の客もそれに負けじと飛ぶ飛ぶ。思ったより客が元気でびっくり。年齢層が若いからかな。
５曲ほどノンストップで演奏した後、初めてのＭＣ。その後本編終了までＭＣ無しのノンストップ！途中バンドメンバーが横一列になってサウンドを操るところがあったりと、全くの歌いっぱなしというわけではありませんが、それにしても元気だ。声も出ていたし。先日岡村靖幸を見たばかりなので余計にそう感じました。
雑誌のインタビューなどを読むと喋りたがりな印象を受けていたのでこれは意外でしたが、アンコールで「今回はわざとＭＣを少なめにした」とネタばらしをしていました。なるほど、それなら納得。おかげでストイックで引き締まったライブになりました。緑のレーザー光線も格好いい。
アンコールを入れてもちょうど２時間。早い。そもそも、アンコールをしてから出てくるまでが早い。やはり若い。先日岡村靖（以下略）…。

ライブの出来は、非常に良かったです。
何故私は音源ではあまり乗り気ではなかったかというと、サカナクションに対してミスチルのような「コードとメロディ」にテクノ・ハウスなどのダンスミュージックの味付け、というイメージだったのですが、ライブを見たらそれは逆でした。
ダンスミュージックに歌えるメロディを、意味のある歌詞を、「バンドである意味」としてのロックを加えているのでした。リズムとシンセのサウンドに乗りながらメロディ・歌詞を聞く、というのが正しい聴き方です。ライブ後はＣＤの音も違って聞こえました。

そして終演後。客出しも終え、会場には私たち「ゲストパス」のメンバーだけ。そこでスタッフが「えー、これから山口が来ますので、ライブの感想などを仰ってください」。
何？これから山口一郎が来るの？何で私たちみたいなもんに。何を言おう、何を伝えよう。
上手くまとまらないうちに山口一郎登場！！！
思ったよりちっちゃいな。私と同じくらい？
やばい、何を言おう。ちょうど並び順で私が最初だ。他の人のコメントを参考にできない！
「えー、最高でした。私はサカナクションのライブは初めてで、今年のロックインジャパンでもライムスターを見てしまい、でも、今日初めて見て、すごい良かったです。ありがとうございました」
うわー、普通のことを言ってしまった。捻りも工夫もゼロかよ。
最後にはみんなと握手をしてくれました。小さいけれど腕は太くて格好良かった。

というわけで、山口一郎に会えたことはサプライズな喜びでしたが、そこで上手く喋れなかった自分に腹が立ち、ふとしたときに思い出し、あー（「あ」に濁点）、と後悔と恥ずかしさの声を出してしまいます。

追伸。
翌日職場でこの話をしても誰も食いつきませんでした。
もっと羨ましがってくれ。

※この文章は2011年10月に書いたものです。

サカナクション／アルクアラウンド
 サカナクションのPVで一番好き。「アナログCG」みたいな撮り方がステキ。１カットだし！