やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

「得していない得」を止めて「損していない損」をして、「トータルでプラス」になろう

本を書くにはネタ不足


大学時代、私は何も学びませんでした。というか、後半の2年間は春に授業のコマを埋めに行く時とテストの日とゼミ以外は、2年間でトータル10回くらいしか学校に行っていません。たまにバイトが早い時間で大学の前を通ると人がいっぱいいて、「今日は何かある日なのかな?」と思うと単にみんなちゃんと大学に通っているだけだったりします。
そんな私が唯一「学んだな」と思ったのが1年の時に一般教養で受講した「倫理学」です。細かいことは忘れましたが、「社会全体としてプラスになることがプラスだ」「相手を下げても自分は上がらない」ということです。私の日々の考え方もこれが根底にあることが多いです。


そこで、感情は抜きにして、理屈として全体がプラスになることをいくつか紹介します。これは私が日々実践していることです。
ただ、最初に謝っておきますが、こんな大風呂敷広げたわりにはネタはしょぼく、数もありません。誰か付け足しのネタをいただければ幸いです。


①賞味期限の近いものを買おう
日本は、いろいろ厳しいです。なので、賞味期限も非常に厳格に決められ、守られています。本当はそんな期限過ぎても全然食べられるのに。
スーパーで奥様たちは1日でも新しいものを吟味して購入しています。確かに野菜などは鮮度により味も変わるでしょう。そこでの目利きは重要です。
ただ、どうせその日や翌日で消費してしまうものまで1日を争う必要はあるのでしょうか。育ち盛りの中学生が牛乳を1日1リットル飲むとしたら、それは賞味期限気にする必要ないでしょう。生麺など、賞味期限が2週間ほど先のものであれば、その期限の日付がちょっと違っていても関係ないでしょう。どうせ土曜日の昼飯に使うんでしょ?


②容器の凹みは味に影響なし
私は、お茶などのペットボトルやコーヒー缶などで凹みがあるものを見つけたらそれを優先的に購入するようにしています。だって、味一緒だから。


③そのフィルム、自分も破くでしょ?
DVD-Rなどで、ちょっとフィルムが破れているものありますよね。私はそれも優先的に購入するようにしています。だって、買って家に着いたら開けるでしょ?じゃあ一緒じゃん。


④マイバックを持参しよう
エコのためではありません。不要なレジ袋をもらわないためです。
レジ袋は必要な時もありますのでたまにはもらうのもいいでしょう。ただ、家にいくつかストックがあれば、あとはしばらくいらないでしょう。


⑤値引きは「絶対値」で
1円でも安い商品を探すのが賢い消費者ではありますが、普段180円の商品がセールで170円になったからって、何?10円ですよ。それよりは車を買うときに10万値切りましょうよ。
これは「さおだけ屋はなぜ潰れないか」で山田真哉さんも言っていましたね。
普段280円の牛丼が250円になったから客数が増える、というのが個人的には全く理解できません。既に考えられないほど安い商品がさらにほんのちょっと安くなったから行こう、という心理が分かりません。280円じゃ高いけど、250円なら安いから食べようか、ということですか?
この安さにはどんなカラクリがあるのかを考えると怖くなります(原材料もそうですが、労働者の労働環境など)。


これらに共通しているのは「利益を出してもらって還元してもらおう」です。
ちょっと賞味期限が近い商品はみんなから避けられ、結果廃棄処分。
凹んでいる商品もちょっと破れのある商品もみんなから避けられ、結果ロスか返品。
もしこれらのロス(廃棄処分や評価損の会計処理)がなければ、その分原価率は下がり、粗利率は上がり、そのお店は儲かります。
レジ袋の使用が減れば、備品費も下がり、経費の節約になります。割り箸やストローも同様です。
無駄なセールが減れば広告費も減ります。


利益が多く出れば、もっと商品を安くすることができるし、新商品が入ってくるかもしれません。店の内装や設備が良くなるかもしれませんし、スタッフの給料が上がり、接客レベルが上がるかもしれません。


この「原因→結果」もしくは「風が吹けば桶屋が儲かる」はあくまで想像であり期待ですが、自分は何も損していないし、店は確実に得をします。
1日新しい商品を買って、味は劇的に変化しますか?1日古い商品を買って、お腹壊しましたか?
凹んでいないジュースと凹みのあるジュース、味に差はありますか?
フィルムの破れた商品を敢えて選ばず、きちんとフィルムのかかった商品を買って、家ではどうするんですか?破くでしょ?


確かに、どれも自分は得していません。でも、損もしていませんよね。そして、店側は確実に助かっています。
であれば、実践しませんか?社会トータルでは確実にプラスになっています。


でも、「経済は心理学」なので、なかなかうまくいかないんですよね。
私は感情よりも実利や理屈を優先するのでこういう風に考えるのですが、一般の人は「目の前のプラス」を優先する人が多いですよね。それが実は何もプラスになっていなくても。


この話、まだ書きたいことがあるので別の切り口からまた書きます。
「トータルでプラス」の話ではなく「理屈では何もプラスではないのに感情がそれを妨げる」について。


さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書)

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