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PES「素敵なこと」 感想

センスありすぎ


RIP SLYMEPESがソロアルバム「素敵なこと」を出しました。
もともとリップでもサビ担当というか歌メロ担当で、彼自身のヴァースもメロディアスなラップを披露していたPES
リップのお茶の間での最初のヒット「ONE」は彼のトラックです。また、SEAMO(当時はシーモネーター)がインディー時代のリップ「白日」のPESのラップを聴いて、「ラップなのに歌ってる!」と衝撃を受け、今の音楽性に転換し、彼の代表曲「マタアイマショウ」が生まれたそうです。


そんな彼のソロアルバムは、私の想像以上に歌モノアルバムでした。
もっとPESらしい、「歌っているようなラップしているような(ネリーのような)」アルバムだと思っていたのですが、ここまでポップスなアルバムになるとは。このアルバムだけ聴いたらラッパーのアルバムとは思えない。
そして、どれもいい曲だらけ!一応シングルに収録されていた3曲がありますが、並べて聴くとどれがシングルか分からないくらいにどれもいい曲だらけ。
PES本人がほとんどギター弾いているんですね。すごい。リップでも「Rock it!」でカッチョいいリフを弾いていましたが、ここまで弾けるとは。
あと、ドラムがBOBOなのがいい。BOBOは雅-MIYAVI-でもドラムを叩いている人です。タイトでかつ力強い。


どれもいい曲だらけなのに、1stシングル「女神のKISS」のカップリングだった「この夜は終わらない」「南の風に誘われて」が入っていないのが残念。
特に「南の風に~」は「ラップなのにポップス」が1曲で体現されているし、サビの完成度は表題曲より上だと思うのですが。何でこの曲を落とすかな。


CDの初回盤にはライブの先行予約ができるシリアルナンバーも入っていたのですが、東京のライブが11月17日ということで、桑田さんのライブが11月15日なので泣く泣く断念。最初のツアーなのでアルバムの曲だけでは足りないので、リップの曲やその他フィーチャリング曲やカバー曲など、この時でしか聴けない曲もやってくれそうなのに。


グループの一員であるラッパーがソロでアルバム出すとなればそれは普通「ソロラップアルバム」なのに、こんなに完成度の高い「ソロポップアルバム」を出してしまうと、逆に今後が怖い。ラッパーが歌ものではなく「ラップアルバム」を出すのは「曲を作れないから」「歌えないから」という理由もあると思いますが、彼はこんなにいい曲を書けて歌も歌える。そして今回のアルバム作りでギターの楽しさやメロディを歌う楽しさをこれまで以上に知ってしまうと、グループの中でラップをするのが窮屈に感じてしまうのでは?もしそうだとしても、脱退はしないで、両立してね!


あと、以前から感じていましたが、ここ最近のPVを見て再度思ったこと。
PES藤井フミヤおぎやはぎ矢作兼に似ている」。メガネの感じを含めた造形的な部分もそうですが、それ以上に「センスがよくて器用でオシャレで都会的でモテる感じ」が似ている。どうですか?



【MV】PES from RIP SLYME - 女神のKISS


【MV】PES - 前編:シーサイドラバーズ(MV mix )


【MV】PES - 後編:真夜中のレインボー(MV mix)

素敵なこと(初回限定盤)

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素敵なこと(通常盤)

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