やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

「『やめること』からはじめなさい」千田琢哉 感想

書店に行くと、千田琢哉コーナーができていることもある著者。売れっ子なのか、コーナーを作ってもらうためにたくさん本を出しているのか。
まあ、それだけ出版社からオファーがあるだけでも売れっ子の証ですよね。


私にとっては初めての千田さんの著書。私たちが当たり前だと思っていることを「やめよう」と説く本書。本作では51の「やめる」が挙げられています。
結構挑発的な言葉で書かれていますが、短いセンテンスで書くためにはこれくらいの強い言葉が必要なんでしょう。
で、私自身に当てはめると23個ほど当てはまりました。内容によってはどちらとも取れるものもあるし、そもそもやっていないこともありますが。


千田さんの他の著書は読んでいませんので何とも言えませんが、「群れるサラリーマンはやめて一人で稼げるビジネスマンになれ」というのが著者の主張なのでしょう。「成功=収入UP」なのかな?そう思うと、私とは考え方が違います。
私は一人で事業を起こすような勇気も行動力もありませんので、企業の歯車となって生きることを選択しています。
若い頃は働くことが楽しくて時間も気にせず働いていましたが、近年はだんだんそんなモチベーションは薄れ、なるたけ残業せず、他のことに時間を使うことを優先するようになりました。
会社のお荷物にはならず、求められる以上の仕事はして、でもそれ以上は会社に時間や人生は使わない。物欲はないので高収入も必要なく、興味もない。
というのが私の現在の仕事や人生に対するスタンスです。
そう思うと著者の理想とはだいぶ違うのですが、そもそもこういう本で著者と意見が全て合致するなんてことはないので、その中で自分にビビビときた内容だけ実践すればいいし、おいしいフレーズだけ心に留めておけばよいと思います。
そこで今回私が気になった項目は
■武勇伝を語るのをやめる
■残業をやめる
■言い訳をやめる
■机の上に物を置くのをやめる
です。
ついついやってしまうこと、やめようともっているのにできていないこと。


こういう自己啓発系の本は、読んだときは「なるほど」と思うのですが、次の日から何も実践しないことが多いです。
まずはやってみること。何度も読んで著者の考え方を自分のものにすること。反対の意見であっても、著者の考え方と自分の日常で違っていることを意識すること。などが、こういう本を読む意義だと思っています。


でも、できないんだよねぇ。…という言い訳をやめよう。


「やめること」からはじめなさい (星海社新書)

「やめること」からはじめなさい (星海社新書)