映画「12人の怒れる男」 感想
三谷幸喜監督の「ステキな金縛り」がレンタル開始されたけどまだ新作なので過去作品をと思い、「12人の優しい日本人」を見ようと思ったのですが、そういえばこれは元ネタがあったな、と思い出し、この作品をレンタルしてきました。
陪審員として集められた12人の男たち。有罪なら死刑。結果は12人全員一致が必要。当初は1名を除いて全員有罪の評定だったが、一人の陪審員の疑問から話し合いは白熱・混乱してゆく…。
モノクロで、部屋の一室しか使わない映画。
しかし、全くそんなことは気にならない、手に汗を握る作品でした。
陪審員の結果は出ても、事件の真相は明らかにならない点は、見終わった当初は「え、結局どっちなの?」と思いましたが、「陪審員制度の映画」なので、これでよいのだと思い直しました。
いくつか感想はあるのですが、ネットを見ていたらなるほどズバリの感想を書いておられる方がいらっしゃったので、それを引用させていただきます。
最初に事件について判っていることが、少年が父親をナイフで刺殺した。ということだけで、大事なことは、後から後から、出てくる。もし、この法廷を最初から見ていたら、随分この人達は議論が下手だな、と感じてしまうことだろう。まあ、そこがこの脚本のニクい所なんだろうが。 それはともかく。この人達は一体何に「怒」っているのか?移民者に、スラムに、暴力的な若者に、老人に。それらのはけ口が被告に向いてしまう、陪審員という制度の恐ろしさ。それらの怒りを抑え、冷静な議論による正しい結果をもたらすには、民主主義のシステムだけではダメで、それに誠実に向き合う気持ちが必要だという事が、よくわかった。途中、ぐちゃぐちゃの議論を象徴するように、土砂降りだった雨が、討論を尽くして結果が出た後に、すっかり上がっている様が何とも清々しい、良いラストシーンだった。
そう、「怒れる」は何に怒っていたのか、当初の蒸し暑さと途中の夕立、そしてラストの雨上がりは何を意味しているのか。
シンプルだけど全てに意味がある、とても良く出来た映画だと思いました。
さて次は「12人の優しい日本人」を借りてこよう。
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